口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門の5秒ルールと親子喧嘩 様
ご来店日 2023年05月28日
(毎回、同じようなことを書いているが、決して勧めはしないものの、前作、前々作があることは一応断っておく)
私の馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士らしい。多分、当人の思い込みでしかないと思うし、結局はどうでもいいことだ。
シン太郎左衛門は、れもんちゃんに関係がないことに原則まったく関心がない。美しいこと、楽しいこと、正しいことは、シン太郎左衛門の頭の中では、全てれもんちゃんに起因するか、れもんちゃんに帰着する。それ以外は、聞いたことも、言ったことも、3秒後には忘れ始め、5秒後には完全に忘れている。自分のことでも忘れる。この前、改名したことも、当人はまったく覚えていない。
今日また、れもんちゃんに会った。やっぱりれもんちゃんは凄かった。凄すぎて、言葉が付いて来れないほど凄かった。
我々親子は思い思いに、れもんちゃんの余韻に浸り、れもんちゃんの凄さを巡って殆ど噛み合わないくせに、矢鱈と熱を帯びた会話をしながら、帰りの電車に乗っていた。
突然、シン太郎左衛門が黙り込んだ。はしゃぎ過ぎて疲れたのかと思ったら、やけに深刻な口調で切り出した。
「父上、折り入ってお願いしたいことがござる」
「なんだ」
「れもんちゃんを娶りとうござる」
「はっきり言ってやろう。無理」
「何と。それはなにゆえ。れもんちゃんは、拙者には高嶺の花と仰せられるか」
「れもんちゃんは高嶺の花だが、それ以前に、お前は人ではないからな」
「拙者は武士でござる」
「いやいや。百歩譲って、武士だとしよう。でも、お前は、人間ではなく、ナニだからな」
「拙者がナニとな」
「そう」
「得心がゆきませぬ。そもそも、ナニとは何でござるか」
「声に出して言うことが憚られるから、ナニと言うのだ。ましてや、自分のことだ、言わんでも分かるだろ」
「一向に分かりかねまする。ナニとは何か、拙者だけでなく、車中の衆にも分かるように、はっきり声に出して聞かしてくだされ」
苛立ちの余り、勢いで「それなら言ってやる。お前はチン・・・」まで言って、隣の席の品の良さそうなご婦人の目線を感じて、自制が働いた。
「何と仰せられた。声を潜められた故、聞き取れませなんだ。さあさあ、はっきりと聞かせてくだされ」
よりによって、滅多に乗らない阪急電車の車中でシン太郎左衛門の言葉責めに遭おうとは。年甲斐もなくムカッ腹が立ってきた。
「言う必要もない。無理なものは無理だ」
「理不尽でござろう。父上でなければ、一刀両断に斬って棄てておりまする」
「それも無理だ。手のないお前に刀は持てん」
「何の。手の二本や三本、気合い一つで生えまする」
「止めておけ。お前に手が付いていたら、れもんちゃんが恐がって、親子共々出禁になるぞ」
その言葉に、シン太郎左衛門は押し黙った。すっかり不貞腐れている。しばらくは拗ねて、口をきかないだろう。ああ、清々した。これで、心静かに、れもんちゃんの余韻に浸れると考えた矢先、シン太郎左衛門の例の5秒ルールが発動してしまったらしい。
「いやぁ、父上。れもんちゃんの、あのサラサラ、艶々の髪の毛は、たまりませぬなぁ。仄かに甘い薫りを漂わせ、あれは、いかん。どんな荒武者でも手懐けてしまうでござろう」と、有頂天に語り始めた。脈絡度外視にも程がある。
呆れ果てて、思わず、「れもんちゃんを娶りたいんじゃ・・・」と口にしたが、「ないの?」を省略したのが誤解を生んでしまった。
「なんと。父上が、れもんちゃんを娶りたいとな。世迷いごとも大概に召されよ」とカラカラと高笑いし、「れもんちゃんと父上では見合わぬどころではござらぬ。相並べることが、れもんちゃんに失礼。いや、無意味でござる。月とゾウリムシ。ミジンコに50カラットの金剛石・・・」
月とスッポン、豚に真珠ではなく、さらにプランクトンに置き換えているところに、シン太郎左衛門の怒りの度合いが窺えた。私が、れもんちゃんの独占を目論んでいると思い込み、勝手に腹を立てているのだ。ついさっきの自分自身の発言は忘れて。いやはや開いた口が塞がらないとは、このことだ。それにしても、今日はヤケにシン太郎左衛門に絡まれる。
「太陽とアオミドロ、シーモンキーにタイユヴァンのフルコース・・・」
「もういいよ」
我が息子、シン太郎左衛門は武士かもしれないが、大馬鹿者であり、どういう訳かプランクトンの名前に詳しかった。今は、ラテン語の学名まで並べて、親父を愚弄し続けている。
もちろん、彼を黙らせるのは造作もないことで、「次回、れもんちゃんには俺一人で会いに行く。お前は留守番」と言えば、掌を返したように擦り寄ってくるだろう。ただ、そんな意地悪なことは言わなくてもよいのだ。シン太郎左衛門は、すでに、ステキなものとプランクトンをペアにして列挙している理由が分からなくなっているはずだ。
「父上」シン太郎左衛門は一瞬押し黙り、「拙者が存じおるプランクトンは以上でござる」
「ご苦労。来週も、れもんちゃんに会いに行こうな」
「楽しみでござる」
好きなものが同じだから、時に喧嘩もするが、なかなかに仲のよい親子である。
シン太郎左衛門の5秒ルールと親子喧嘩 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門の5秒ルールと親子喧嘩 様
ご来店日 2023年05月28日
私の馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士らしい。多分、当人の思い込みでしかないと思うし、結局はどうでもいいことだ。
シン太郎左衛門は、れもんちゃんに関係がないことに原則まったく関心がない。美しいこと、楽しいこと、正しいことは、シン太郎左衛門の頭の中では、全てれもんちゃんに起因するか、れもんちゃんに帰着する。それ以外は、聞いたことも、言ったことも、3秒後には忘れ始め、5秒後には完全に忘れている。自分のことでも忘れる。この前、改名したことも、当人はまったく覚えていない。
今日また、れもんちゃんに会った。やっぱりれもんちゃんは凄かった。凄すぎて、言葉が付いて来れないほど凄かった。
我々親子は思い思いに、れもんちゃんの余韻に浸り、れもんちゃんの凄さを巡って殆ど噛み合わないくせに、矢鱈と熱を帯びた会話をしながら、帰りの電車に乗っていた。
突然、シン太郎左衛門が黙り込んだ。はしゃぎ過ぎて疲れたのかと思ったら、やけに深刻な口調で切り出した。
「父上、折り入ってお願いしたいことがござる」
「なんだ」
「れもんちゃんを娶りとうござる」
「はっきり言ってやろう。無理」
「何と。それはなにゆえ。れもんちゃんは、拙者には高嶺の花と仰せられるか」
「れもんちゃんは高嶺の花だが、それ以前に、お前は人ではないからな」
「拙者は武士でござる」
「いやいや。百歩譲って、武士だとしよう。でも、お前は、人間ではなく、ナニだからな」
「拙者がナニとな」
「そう」
「得心がゆきませぬ。そもそも、ナニとは何でござるか」
「声に出して言うことが憚られるから、ナニと言うのだ。ましてや、自分のことだ、言わんでも分かるだろ」
「一向に分かりかねまする。ナニとは何か、拙者だけでなく、車中の衆にも分かるように、はっきり声に出して聞かしてくだされ」
苛立ちの余り、勢いで「それなら言ってやる。お前はチン・・・」まで言って、隣の席の品の良さそうなご婦人の目線を感じて、自制が働いた。
「何と仰せられた。声を潜められた故、聞き取れませなんだ。さあさあ、はっきりと聞かせてくだされ」
よりによって、滅多に乗らない阪急電車の車中でシン太郎左衛門の言葉責めに遭おうとは。年甲斐もなくムカッ腹が立ってきた。
「言う必要もない。無理なものは無理だ」
「理不尽でござろう。父上でなければ、一刀両断に斬って棄てておりまする」
「それも無理だ。手のないお前に刀は持てん」
「何の。手の二本や三本、気合い一つで生えまする」
「止めておけ。お前に手が付いていたら、れもんちゃんが恐がって、親子共々出禁になるぞ」
その言葉に、シン太郎左衛門は押し黙った。すっかり不貞腐れている。しばらくは拗ねて、口をきかないだろう。ああ、清々した。これで、心静かに、れもんちゃんの余韻に浸れると考えた矢先、シン太郎左衛門の例の5秒ルールが発動してしまったらしい。
「いやぁ、父上。れもんちゃんの、あのサラサラ、艶々の髪の毛は、たまりませぬなぁ。仄かに甘い薫りを漂わせ、あれは、いかん。どんな荒武者でも手懐けてしまうでござろう」と、有頂天に語り始めた。脈絡度外視にも程がある。
呆れ果てて、思わず、「れもんちゃんを娶りたいんじゃ・・・」と口にしたが、「ないの?」を省略したのが誤解を生んでしまった。
「なんと。父上が、れもんちゃんを娶りたいとな。世迷いごとも大概に召されよ」とカラカラと高笑いし、「れもんちゃんと父上では見合わぬどころではござらぬ。相並べることが、れもんちゃんに失礼。いや、無意味でござる。月とゾウリムシ。ミジンコに50カラットの金剛石・・・」
月とスッポン、豚に真珠ではなく、さらにプランクトンに置き換えているところに、シン太郎左衛門の怒りの度合いが窺えた。私が、れもんちゃんの独占を目論んでいると思い込み、勝手に腹を立てているのだ。ついさっきの自分自身の発言は忘れて。いやはや開いた口が塞がらないとは、このことだ。それにしても、今日はヤケにシン太郎左衛門に絡まれる。
「太陽とアオミドロ、シーモンキーにタイユヴァンのフルコース・・・」
「もういいよ」
我が息子、シン太郎左衛門は武士かもしれないが、大馬鹿者であり、どういう訳かプランクトンの名前に詳しかった。今は、ラテン語の学名まで並べて、親父を愚弄し続けている。
もちろん、彼を黙らせるのは造作もないことで、「次回、れもんちゃんには俺一人で会いに行く。お前は留守番」と言えば、掌を返したように擦り寄ってくるだろう。ただ、そんな意地悪なことは言わなくてもよいのだ。シン太郎左衛門は、すでに、ステキなものとプランクトンをペアにして列挙している理由が分からなくなっているはずだ。
「父上」シン太郎左衛門は一瞬押し黙り、「拙者が存じおるプランクトンは以上でござる」
「ご苦労。来週も、れもんちゃんに会いに行こうな」
「楽しみでござる」
好きなものが同じだから、時に喧嘩もするが、なかなかに仲のよい親子である。
シン太郎左衛門の5秒ルールと親子喧嘩 様ありがとうございました。