口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門と「れもんちゃんしりとり」様
ご来店日 2023年06月25日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士だ。当人が、そう言うのだから、多分そうなんだろう。
我々親子は、出張中の松江のホテルで、れもんちゃんを守るために、しりとりの特訓をしていた(前回を読んでいないと、全く意味不明だと思うが、これまでのあらすじを書く気は毛頭ない)。
延々と続くであろう、シン太郎左衛門とのしりとりを思い、私は暗澹たる気持ちになっていた。速やかにしりとりを終えるために一計を案じ、これならどうにか行けそうだという策略に思い至ってはいた。それは、シン太郎左衛門が曲がりなりにもマトモな答えをしたとき、私がわざと答え損なって、負けてやる。そして、「よくぞ、このような短期間で、ここまで腕を上げた。知恵が付いた。知力が増した」と逆上せるまで、シン太郎左衛門を煽てて、「れもんちゃんへの想いが起こした奇跡だ。馬鹿が突然、知恵者になった。かような知恵者が味方に居れば、れもんちゃんは御安泰、もはや何の憂いもない」と二人揃った豪傑笑いを以って、しりとりに幕を引いてしまう算段だった。
そのためには、何としてもシン太郎左衛門にマトモな答えをさせる必要があった。
さて、前回に続き、場面は松江のビジネスホテルの一室、我々はれもんちゃんしりとりの真っ最中である。
「シン太郎左衛門、『ん』で終わったとは言え、『れもんちゃんの指先』に一太刀報いるとは、天晴れであったぞ」
「いやいや、負けは負け。負けに優劣はござらぬ。負けから学び取るものに優劣があるのみでござる。ささ、続けてくだされ」と、やけにマトモなことを言う。
「うむ、その意気だ。シン太郎左衛門、私情を挟まず、勝負に徹するのだぞ」
「心得てござる。れもんちゃんのこととなると、我を忘れてしまうのが、拙者の弱み。私情に溺れず、れもんちゃんへの忠の鬼となりまする」
「よく言った。それではいくぞ。『れもんちゃんの足の指』、『び』だぞ」
「うっ」と呻いたまま、シン太郎左衛門、ピクリとも動かない。
「どうした?」
「拙者、れもんちゃんのアシが好きでござる」
「足か脚か、どっちだ?」
「どっちも」
「俺も好きだ」
「では言わずとも察してくだされ。『れもんちゃんの足の指』はいかん」
「なぜ、いかん」
「可愛いから」
「シン太郎左衛門、今さっきお前自身が言った言葉を思い出せ。早速、れもんちゃんへの想いに溺れ、チョンマゲだけを残して私情の波間に沈んでいるではないか。私情に溺れず、勝負に徹するのだ。最後の一文字だけを見ろ。『び』だぞ。それ以外には目もくれるな」
「『美人』」
「えっ?」
「れもんちゃんは『美人』でござる」
「勝負に徹しないの?」
「こればかりは譲れない」
先刻の発言は、どこへやら。早くもグダグダだった。
「待て、待て、ちゃんとやろうよ。そう、例えば『美女』にするとか」
「笑止。『美女』では語尾にキレがござらぬ」
「それじゃ、『美人のれもんちゃんのニコニコ笑顔』とかは?」
「無駄に長い。美人と言えば、れもんちゃん。れもんちゃんと言えば、美人。並べるのは冗漫。れもんちゃんのホクホクと湯気の出そうな暖かい笑顔も、『れもんちゃん』と言えば自然と目に浮かぶもの。父上のように無駄に言葉を使うのは愚かでござる」
絞め殺してやろうかと思うのをグッと堪えて、「それじゃ、『美人』でいいのね?」
「うむ。後は善きに計らってくだされ」
「それでは容赦なくブーッ!『ん』で終わってるからね」
「一向に構わぬ。れもんちゃんだけは、拙者の心を分かってくださるであろう」
やはり、この馬鹿、一筋縄ではいかん。
「おい、ちゃんとやれ。勝負に徹するって言っただろ」
「れもんちゃんへの忠に照らして曲がったことは承引しかねまする」
「では、しりとりを止めるか?」
「いや止めない」
こいつ、面倒くせぇ、と思ったが、とりあえず、「じゃあ、次いくぞ。読み手のためとか思って、ふざけなくていいからね」
「何を訳の分からぬことを言っておられる」
「いくよ。『れもんちゃんのドレスの裾』、『そ』だぞ」
「うぐっ」と腹に刃を突き立てられたかのように短く呻くと、「れっ、れもんちゃんの、ドレスの、裾とな・・・拙者が、れもんちゃんの忠の鬼であるように、父上は、れもんちゃんしりとりの鬼。しりとり鬼を本気にさせてしまったようじゃ」
「そういうことはいいから、早く答えてくれないかなぁ」
「『れもんちゃんのドレスの裾』は、いかん」
「何故いかん」
「眼前に、れもんちゃんのふくらはぎを垣間見申した。拙者、れもんちゃんのふくらはぎをこよなく好みまする」
「俺もだけどね」
「ううっ、いかん。ドレスの裾だけはいかん」
「降参か?」
「いいや。『蕎麦でなくうどん』でござる」
「何それ?答えなの?」
「いかにも。『蕎麦でなくうどん』、答えでござる」
「『蕎麦』で止めりゃいいものを、どうして『うどん』まで付けるかねぇ」
「待たれよ。やはり『蕎麦よりうどん』に替えまする」
「何が違うの?勝負の観点では、全く無価値な言い替えだけど」
「れもんちゃんのふくらはぎのプリッ、プリプリッとした感じは蕎麦ではござらぬ。色も違う。色白で腰のあるうどんの方が未だしも近い」
「困ったなぁ。ちなみに真面目にやってる?」
「当然でござる。ささ、続けてくだされ」
「念のために言っておくけど、『ん』で終わってはダメというのが、しりとりのルールだからね」
「存じておりまする」
「存じておったら、ちゃんとしてくれ。お前の答えは全部『ん』で終わってるからな」
「そう言えば、『れもんちゃん』も『ん』で終わってござるな」
「だからって、『ん』で終わっていいことにはならないの。これは、しりとりだから。次こそビシッと決めてな。いくよ。『れもんちゃんのふくらはぎ』、『ぎ』だぞ」
「おおっ、先刻相見えし、愛しのふくらはぎ殿が、まさかの追い討ちとは、シン太郎左衛門、感激でごさる。かように麗しき追っ手でござれば、討たれて死ぬるが本望じゃ。久米仙人の昔から女人の脛は魔力を備えておるもの。ことに、れもんちゃんのふくらはぎともなれば、久米仙人が雨あられと降って参ろう・・・」
待てど暮らせど、シン太郎左衛門、れもんちゃんのふくらはぎを讃えて終わらない。鳥取砂丘の怪しい集団など、私の知らぬ間に木っ端微塵に吹き飛ばされてしまったらしく、影も形も見当たらない。
「シン太郎左衛門、『ぎ』だよ」
「ん?『ぎ』とは」
「しりとり」
「ああ、しりとり。もう、しりとりは十分でござる。拙者、これより独り、れもんちゃんへの想いに耽ります故、そうと言うまではお静かに願いたい」
「あっ、そうなんだね」
突然の解放感に呆然とする私に、シン太郎左衛門、「父上は、まだ物足りないご様子。誠にしりとりがお好きな御仁じゃて。カッカッカッカッ」と、一人で豪傑笑いをして、勝手に幕を引いてしまった。
「好きも嫌いも、一体これのどこが、しりとりなんだ!」と言い返したが、空想の中で視線をれもんちゃんの足の指からふくらはぎ、そして膝から更にその上へと滑らせながらヘラヘラ笑っているシン太郎左衛門に、私の言葉の届くはずがなかった。
設定も前言も蹴散らすためにある。シン太郎左衛門は、いつでも、れもんちゃんにまっしぐら。
シン太郎左衛門と「れもんちゃんしりとり」様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と「れもんちゃんしりとり」様
ご来店日 2023年06月25日
我々親子は、出張中の松江のホテルで、れもんちゃんを守るために、しりとりの特訓をしていた(前回を読んでいないと、全く意味不明だと思うが、これまでのあらすじを書く気は毛頭ない)。
延々と続くであろう、シン太郎左衛門とのしりとりを思い、私は暗澹たる気持ちになっていた。速やかにしりとりを終えるために一計を案じ、これならどうにか行けそうだという策略に思い至ってはいた。それは、シン太郎左衛門が曲がりなりにもマトモな答えをしたとき、私がわざと答え損なって、負けてやる。そして、「よくぞ、このような短期間で、ここまで腕を上げた。知恵が付いた。知力が増した」と逆上せるまで、シン太郎左衛門を煽てて、「れもんちゃんへの想いが起こした奇跡だ。馬鹿が突然、知恵者になった。かような知恵者が味方に居れば、れもんちゃんは御安泰、もはや何の憂いもない」と二人揃った豪傑笑いを以って、しりとりに幕を引いてしまう算段だった。
そのためには、何としてもシン太郎左衛門にマトモな答えをさせる必要があった。
さて、前回に続き、場面は松江のビジネスホテルの一室、我々はれもんちゃんしりとりの真っ最中である。
「シン太郎左衛門、『ん』で終わったとは言え、『れもんちゃんの指先』に一太刀報いるとは、天晴れであったぞ」
「いやいや、負けは負け。負けに優劣はござらぬ。負けから学び取るものに優劣があるのみでござる。ささ、続けてくだされ」と、やけにマトモなことを言う。
「うむ、その意気だ。シン太郎左衛門、私情を挟まず、勝負に徹するのだぞ」
「心得てござる。れもんちゃんのこととなると、我を忘れてしまうのが、拙者の弱み。私情に溺れず、れもんちゃんへの忠の鬼となりまする」
「よく言った。それではいくぞ。『れもんちゃんの足の指』、『び』だぞ」
「うっ」と呻いたまま、シン太郎左衛門、ピクリとも動かない。
「どうした?」
「拙者、れもんちゃんのアシが好きでござる」
「足か脚か、どっちだ?」
「どっちも」
「俺も好きだ」
「では言わずとも察してくだされ。『れもんちゃんの足の指』はいかん」
「なぜ、いかん」
「可愛いから」
「シン太郎左衛門、今さっきお前自身が言った言葉を思い出せ。早速、れもんちゃんへの想いに溺れ、チョンマゲだけを残して私情の波間に沈んでいるではないか。私情に溺れず、勝負に徹するのだ。最後の一文字だけを見ろ。『び』だぞ。それ以外には目もくれるな」
「『美人』」
「えっ?」
「れもんちゃんは『美人』でござる」
「勝負に徹しないの?」
「こればかりは譲れない」
先刻の発言は、どこへやら。早くもグダグダだった。
「待て、待て、ちゃんとやろうよ。そう、例えば『美女』にするとか」
「笑止。『美女』では語尾にキレがござらぬ」
「それじゃ、『美人のれもんちゃんのニコニコ笑顔』とかは?」
「無駄に長い。美人と言えば、れもんちゃん。れもんちゃんと言えば、美人。並べるのは冗漫。れもんちゃんのホクホクと湯気の出そうな暖かい笑顔も、『れもんちゃん』と言えば自然と目に浮かぶもの。父上のように無駄に言葉を使うのは愚かでござる」
絞め殺してやろうかと思うのをグッと堪えて、「それじゃ、『美人』でいいのね?」
「うむ。後は善きに計らってくだされ」
「それでは容赦なくブーッ!『ん』で終わってるからね」
「一向に構わぬ。れもんちゃんだけは、拙者の心を分かってくださるであろう」
やはり、この馬鹿、一筋縄ではいかん。
「おい、ちゃんとやれ。勝負に徹するって言っただろ」
「れもんちゃんへの忠に照らして曲がったことは承引しかねまする」
「では、しりとりを止めるか?」
「いや止めない」
こいつ、面倒くせぇ、と思ったが、とりあえず、「じゃあ、次いくぞ。読み手のためとか思って、ふざけなくていいからね」
「何を訳の分からぬことを言っておられる」
「いくよ。『れもんちゃんのドレスの裾』、『そ』だぞ」
「うぐっ」と腹に刃を突き立てられたかのように短く呻くと、「れっ、れもんちゃんの、ドレスの、裾とな・・・拙者が、れもんちゃんの忠の鬼であるように、父上は、れもんちゃんしりとりの鬼。しりとり鬼を本気にさせてしまったようじゃ」
「そういうことはいいから、早く答えてくれないかなぁ」
「『れもんちゃんのドレスの裾』は、いかん」
「何故いかん」
「眼前に、れもんちゃんのふくらはぎを垣間見申した。拙者、れもんちゃんのふくらはぎをこよなく好みまする」
「俺もだけどね」
「ううっ、いかん。ドレスの裾だけはいかん」
「降参か?」
「いいや。『蕎麦でなくうどん』でござる」
「何それ?答えなの?」
「いかにも。『蕎麦でなくうどん』、答えでござる」
「『蕎麦』で止めりゃいいものを、どうして『うどん』まで付けるかねぇ」
「待たれよ。やはり『蕎麦よりうどん』に替えまする」
「何が違うの?勝負の観点では、全く無価値な言い替えだけど」
「れもんちゃんのふくらはぎのプリッ、プリプリッとした感じは蕎麦ではござらぬ。色も違う。色白で腰のあるうどんの方が未だしも近い」
「困ったなぁ。ちなみに真面目にやってる?」
「当然でござる。ささ、続けてくだされ」
「念のために言っておくけど、『ん』で終わってはダメというのが、しりとりのルールだからね」
「存じておりまする」
「存じておったら、ちゃんとしてくれ。お前の答えは全部『ん』で終わってるからな」
「そう言えば、『れもんちゃん』も『ん』で終わってござるな」
「だからって、『ん』で終わっていいことにはならないの。これは、しりとりだから。次こそビシッと決めてな。いくよ。『れもんちゃんのふくらはぎ』、『ぎ』だぞ」
「おおっ、先刻相見えし、愛しのふくらはぎ殿が、まさかの追い討ちとは、シン太郎左衛門、感激でごさる。かように麗しき追っ手でござれば、討たれて死ぬるが本望じゃ。久米仙人の昔から女人の脛は魔力を備えておるもの。ことに、れもんちゃんのふくらはぎともなれば、久米仙人が雨あられと降って参ろう・・・」
待てど暮らせど、シン太郎左衛門、れもんちゃんのふくらはぎを讃えて終わらない。鳥取砂丘の怪しい集団など、私の知らぬ間に木っ端微塵に吹き飛ばされてしまったらしく、影も形も見当たらない。
「シン太郎左衛門、『ぎ』だよ」
「ん?『ぎ』とは」
「しりとり」
「ああ、しりとり。もう、しりとりは十分でござる。拙者、これより独り、れもんちゃんへの想いに耽ります故、そうと言うまではお静かに願いたい」
「あっ、そうなんだね」
突然の解放感に呆然とする私に、シン太郎左衛門、「父上は、まだ物足りないご様子。誠にしりとりがお好きな御仁じゃて。カッカッカッカッ」と、一人で豪傑笑いをして、勝手に幕を引いてしまった。
「好きも嫌いも、一体これのどこが、しりとりなんだ!」と言い返したが、空想の中で視線をれもんちゃんの足の指からふくらはぎ、そして膝から更にその上へと滑らせながらヘラヘラ笑っているシン太郎左衛門に、私の言葉の届くはずがなかった。
設定も前言も蹴散らすためにある。シン太郎左衛門は、いつでも、れもんちゃんにまっしぐら。
シン太郎左衛門と「れもんちゃんしりとり」様ありがとうございました。