口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門と怖い夢様
ご来店日 2023年07月09日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士だ。当人がそう言うんだから、しょうがない。
前回も書いたが、夜なかなか寝付けない。暑さだけでなく、加齢も原因に違いない。エアコンをかけても、ほとんど効果がない。睡眠2、3時間の日が2週間も続くと、さすがにグッタリしてきた。職場でも「夢遊病者」という渾名が付いた。
初めの1週間ほどは眠れぬ夜に付き合ってくれていたシン太郎左衛門だが、先週の某日、深夜12時頃、「もういかん。父上、本日はお先に失礼致しまする」と言って、クルッと丸くなって眠ってしまった。私は独り布団の上に取り残された。
それから1時間ほど過ぎただろうか。眠れなくてもジタバタせず、目を瞑って身体を横にしていれば、身体も脳もかなり回復するという知人の助言に従って、布団の上で大人しくしていた。
と、それまでクークーと寝息を立てていたシン太郎左衛門が突然暗闇の中でムクッと起き上がり、「それにしても、れもんちゃんはいい娘でござるな」と、とんでもない大声を張り上げたので、こちらも驚いて叫び声を上げそうになった。
去年の夏、れもんちゃんに出会って以降、真夜中に突然何者かにどやされた感覚とともに目を覚ますことがしばしばあったが、すべてコイツのせいだったんだ。
シン太郎左衛門は、ムニャムニャ言いながら、また眠りに落ちた。
それから、また1時間ほど経っただろうか。シン太郎左衛門、「れもんちゃんは、誠にお美しい。美しすぎまする」と寝言を始めた。どうやら夢の中、れもんちゃんと二人きりで語らっているようだ。
「いやはや、れもんちゃんから仄かに立ち上る芳香はタダ者ではござらぬな。心を捉えて離さぬ・・・そうそう、れもんちゃんのために、近頃、拙者、唄を作っておりまする・・・『れもんのために唄を作ってくれるなんてステキ』とな。いやいや、ステキなのは、れもんちゃんでござるよ」と、すっかり舞い上がっている。
「『唄が作れるなんて、シン太郎左衛門さんは才能がある』とな。いやいや、才能に溢れているのは、れもんちゃんでござる。れもんちゃんは、男をその気にさせる天才。拙者はただ、浴衣を着たれもんちゃんがシャナリシャナリと踊る姿に憧れておりました故、似合いの唄を思案して、いくつか捻り出したのが、事の始まりでござる。れもんちゃんは、まさに変幻自在でござるによって、様々なれもんちゃんの姿を想い描くと、その一つ一つが唄になり、瞬く間にそこそこの長さとなり申した・・・いやいや、大したことはござらぬ。たった777番の短い唄でござる」
思わず、(クチコミと一緒で、長すぎる。桁を間違えてるよ)と胸の内で呟いた。
すると、シン太郎左衛門、「長すぎまするか」と不安そうに訊き返してきた。もしや、私が胸中で呟いたことが夢の中での、れもんちゃんの発言に影響を及ぼすのではないか?そう思うと、余計なことをして、後で面倒になっても嫌だったから、(長すぎるなんて言ってないよ。嬉しいよ)と取り繕った。
すると、シン太郎左衛門、「今日は拙者、耳の具合がおかしいようじゃ。れもんちゃんの声が妙に野太く聞こえまする」
慌てて、(エアコンのせいかなぁ)と極力れもんちゃんの声に似せようとしたが、
「まるでオッサンの声じゃ。普段の、れもんちゃんの可愛い声ではない。あっ、れもんちゃんの可愛い顔が・・・」
シン太郎左衛門がガバッと起き上がった。「恐ろしい夢を見申した」
「どんな夢?」
シン太郎左衛門は、私の顔をまじまじと眺めた後、首を振り、「言いたくござらぬ」
それから、また更に1時間は経過したに違いない。先の夢が余程ショックだったのか、シン太郎左衛門は「寝るのが怖くなり申した」と、しばらく睡魔に抗っていたが、いつしか眠りに落ちていた。
そしてまた、シン太郎左衛門の寝言が始まった。「れもんちゃんでござるか。誠、れもんちゃんでござるな」と警戒感を顕にしている。
シン太郎左衛門の夢に介入する恐れから、私は精一杯、何も考えないことを我が身に課した。
「ああ、れもんちゃんじゃ。優しい、可愛い、美しい、みんな大好きな、れもんちゃんでござる。聞いてくだされ。先刻、恐ろしい夢を見申した。れもんちゃんだと思って、語り合っておりましたところが、れもんちゃんの声からいつもの愛らしさが消え、姿までウチのオヤジに変じましてござる・・・いやいや、笑い事ではござらぬ。恐ろしゅうて悲しゅうて、魂消え申した」
そこからシン太郎左衛門は、れもんちゃんがどれだけ掛け替えのない存在であるか切々と訴え、戯れにも他の誰か、特に彼の父、つまり私に変身するのだけは止めてほしいと懇願していた。
「くれぐれもお頼み申す。れもんちゃんは、いつまでも、れもんちゃんでいてくだされ」
やってみて分かったが、何も考えないというのは、とても疲れる行為だった。集中の糸が途絶えれば、たちまちシン太郎左衛門の寝言に突っ込みを入れてしまいそうな自分がいた。
「ところで、今後、例の唄を仕上げるにあたり参考に致したい。れもんちゃんの音曲の好みをお教えくだされ・・・ほう、クラッシックとな。それは、いかなるものでござるか・・・なるほど南蛮由来の古式床しき音楽とな・・・モーツァルトがよいと。特にお薦めは『福原行進曲』でござるな。忘れてはいかんので、書き留めまする」
(書き留めてどうする。ギャグだ。『トルコ行進曲』と引っ掛けてるんだ)
「何と言われましたか・・・」
危ない危ない。思わず口を挟んでしまった。
「『何も言ってない』と・・・そうでござるか」
言っておくと、れもんちゃんは話も面白い。突拍子もないことを言って笑わせてくる。ただ、若い女の子だから、『福原行進曲』のようなオッサン臭い冗談は、れもんちゃんらしいとは言い難かった。
「う~む。モーツァルトの『福原行進曲』、れもんちゃんのお薦めにより聴いてみたいと思いながら、いずこよりか『そんなものは存在しない』という声がする」とシン太郎左衛門が呻くように言った。
「考えない」ことを一定以上継続すると、頭の中に溜まった言葉が少しずつ漏れ出してしまうらしい。眠れなくてツラい上に、こんな苦行まで課されては堪ったものではない。
「なんと、『実は、れもんには、クラッシックよりも好きな音楽がある』とな。それは何でござるか」
私自身、れもんちゃんの音楽の好みが分かっていなかったから、この答えには興味津々だった。
「ほう、『デスメタル』とな・・・それは、いかなるものでござるか・・・とにかく落ち着く音楽で・・・夜、寝付けないときには、音量を上げて聴いたら、すぐ眠れる、とな。これはよいことを聞いた。早速、オヤジに聴かせまする」
思わず、「シン太郎左衛門、騙されるな。お前が今話しているのは、れもんちゃんではないぞ」と叫んでいた。
「父上、大丈夫でござるか」
「へぇ?」
「寝言を言われているかと思えば、いきなり大声を張り上げて」
ゆっくりと半身を起こして、こめかみを押さえた。「俺は寝てたのか」
「うむ、寝ながら、ごちゃごちゃと言うてござった」
「そうか。俺は、お前が夢の中で、俺の考えていることに影響を受けてしまう偽れもんちゃんに唆されて、夜中に大音量でデスメタルを流すという夢を見た」
「何が言いたいのか一つも分かりませぬ。ただ、本物のれもんちゃんは、それはそれは気持ちの優しい、心の綺麗な娘でござる」
「そうだ。それに、話していても、楽しいしな」
「れもんちゃんは宇宙で一番でござる。ただ物騒な世の中でござるによって、偽物には気を付けねばなりませぬな」
「れもんちゃんの偽物は許せん」
「うむ。拙者、世に偽れもんちゃんが蔓延らぬよう戦いまする」
「一緒に頑張ろう」
こんなふうに親子で固く誓いを立て、しばし気分を高揚させたが、れもんちゃんは異次元だから、誰が真似てもすぐ化けの皮が剥がれる。つまり、れもんちゃんの偽物は夢か想像の中にしか存在できないので、偽れもんちゃんの撲滅のため、親子揃って立ち上る意味はないという結論に至ったときには、外はボンヤリ明るくなっていた。
「父上、もう朝でござる」
「シン太郎左衛門、日本の夜明けだ」
「れもんちゃんのお蔭でござるな」
「そのとおり」
そう言いながら、私は、せめて後1時間は寝なければ、と考えていた。
シン太郎左衛門と怖い夢様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と怖い夢様
ご来店日 2023年07月09日
前回も書いたが、夜なかなか寝付けない。暑さだけでなく、加齢も原因に違いない。エアコンをかけても、ほとんど効果がない。睡眠2、3時間の日が2週間も続くと、さすがにグッタリしてきた。職場でも「夢遊病者」という渾名が付いた。
初めの1週間ほどは眠れぬ夜に付き合ってくれていたシン太郎左衛門だが、先週の某日、深夜12時頃、「もういかん。父上、本日はお先に失礼致しまする」と言って、クルッと丸くなって眠ってしまった。私は独り布団の上に取り残された。
それから1時間ほど過ぎただろうか。眠れなくてもジタバタせず、目を瞑って身体を横にしていれば、身体も脳もかなり回復するという知人の助言に従って、布団の上で大人しくしていた。
と、それまでクークーと寝息を立てていたシン太郎左衛門が突然暗闇の中でムクッと起き上がり、「それにしても、れもんちゃんはいい娘でござるな」と、とんでもない大声を張り上げたので、こちらも驚いて叫び声を上げそうになった。
去年の夏、れもんちゃんに出会って以降、真夜中に突然何者かにどやされた感覚とともに目を覚ますことがしばしばあったが、すべてコイツのせいだったんだ。
シン太郎左衛門は、ムニャムニャ言いながら、また眠りに落ちた。
それから、また1時間ほど経っただろうか。シン太郎左衛門、「れもんちゃんは、誠にお美しい。美しすぎまする」と寝言を始めた。どうやら夢の中、れもんちゃんと二人きりで語らっているようだ。
「いやはや、れもんちゃんから仄かに立ち上る芳香はタダ者ではござらぬな。心を捉えて離さぬ・・・そうそう、れもんちゃんのために、近頃、拙者、唄を作っておりまする・・・『れもんのために唄を作ってくれるなんてステキ』とな。いやいや、ステキなのは、れもんちゃんでござるよ」と、すっかり舞い上がっている。
「『唄が作れるなんて、シン太郎左衛門さんは才能がある』とな。いやいや、才能に溢れているのは、れもんちゃんでござる。れもんちゃんは、男をその気にさせる天才。拙者はただ、浴衣を着たれもんちゃんがシャナリシャナリと踊る姿に憧れておりました故、似合いの唄を思案して、いくつか捻り出したのが、事の始まりでござる。れもんちゃんは、まさに変幻自在でござるによって、様々なれもんちゃんの姿を想い描くと、その一つ一つが唄になり、瞬く間にそこそこの長さとなり申した・・・いやいや、大したことはござらぬ。たった777番の短い唄でござる」
思わず、(クチコミと一緒で、長すぎる。桁を間違えてるよ)と胸の内で呟いた。
すると、シン太郎左衛門、「長すぎまするか」と不安そうに訊き返してきた。もしや、私が胸中で呟いたことが夢の中での、れもんちゃんの発言に影響を及ぼすのではないか?そう思うと、余計なことをして、後で面倒になっても嫌だったから、(長すぎるなんて言ってないよ。嬉しいよ)と取り繕った。
すると、シン太郎左衛門、「今日は拙者、耳の具合がおかしいようじゃ。れもんちゃんの声が妙に野太く聞こえまする」
慌てて、(エアコンのせいかなぁ)と極力れもんちゃんの声に似せようとしたが、
「まるでオッサンの声じゃ。普段の、れもんちゃんの可愛い声ではない。あっ、れもんちゃんの可愛い顔が・・・」
シン太郎左衛門がガバッと起き上がった。「恐ろしい夢を見申した」
「どんな夢?」
シン太郎左衛門は、私の顔をまじまじと眺めた後、首を振り、「言いたくござらぬ」
それから、また更に1時間は経過したに違いない。先の夢が余程ショックだったのか、シン太郎左衛門は「寝るのが怖くなり申した」と、しばらく睡魔に抗っていたが、いつしか眠りに落ちていた。
そしてまた、シン太郎左衛門の寝言が始まった。「れもんちゃんでござるか。誠、れもんちゃんでござるな」と警戒感を顕にしている。
シン太郎左衛門の夢に介入する恐れから、私は精一杯、何も考えないことを我が身に課した。
「ああ、れもんちゃんじゃ。優しい、可愛い、美しい、みんな大好きな、れもんちゃんでござる。聞いてくだされ。先刻、恐ろしい夢を見申した。れもんちゃんだと思って、語り合っておりましたところが、れもんちゃんの声からいつもの愛らしさが消え、姿までウチのオヤジに変じましてござる・・・いやいや、笑い事ではござらぬ。恐ろしゅうて悲しゅうて、魂消え申した」
そこからシン太郎左衛門は、れもんちゃんがどれだけ掛け替えのない存在であるか切々と訴え、戯れにも他の誰か、特に彼の父、つまり私に変身するのだけは止めてほしいと懇願していた。
「くれぐれもお頼み申す。れもんちゃんは、いつまでも、れもんちゃんでいてくだされ」
やってみて分かったが、何も考えないというのは、とても疲れる行為だった。集中の糸が途絶えれば、たちまちシン太郎左衛門の寝言に突っ込みを入れてしまいそうな自分がいた。
「ところで、今後、例の唄を仕上げるにあたり参考に致したい。れもんちゃんの音曲の好みをお教えくだされ・・・ほう、クラッシックとな。それは、いかなるものでござるか・・・なるほど南蛮由来の古式床しき音楽とな・・・モーツァルトがよいと。特にお薦めは『福原行進曲』でござるな。忘れてはいかんので、書き留めまする」
(書き留めてどうする。ギャグだ。『トルコ行進曲』と引っ掛けてるんだ)
「何と言われましたか・・・」
危ない危ない。思わず口を挟んでしまった。
「『何も言ってない』と・・・そうでござるか」
言っておくと、れもんちゃんは話も面白い。突拍子もないことを言って笑わせてくる。ただ、若い女の子だから、『福原行進曲』のようなオッサン臭い冗談は、れもんちゃんらしいとは言い難かった。
「う~む。モーツァルトの『福原行進曲』、れもんちゃんのお薦めにより聴いてみたいと思いながら、いずこよりか『そんなものは存在しない』という声がする」とシン太郎左衛門が呻くように言った。
「考えない」ことを一定以上継続すると、頭の中に溜まった言葉が少しずつ漏れ出してしまうらしい。眠れなくてツラい上に、こんな苦行まで課されては堪ったものではない。
「なんと、『実は、れもんには、クラッシックよりも好きな音楽がある』とな。それは何でござるか」
私自身、れもんちゃんの音楽の好みが分かっていなかったから、この答えには興味津々だった。
「ほう、『デスメタル』とな・・・それは、いかなるものでござるか・・・とにかく落ち着く音楽で・・・夜、寝付けないときには、音量を上げて聴いたら、すぐ眠れる、とな。これはよいことを聞いた。早速、オヤジに聴かせまする」
思わず、「シン太郎左衛門、騙されるな。お前が今話しているのは、れもんちゃんではないぞ」と叫んでいた。
「父上、大丈夫でござるか」
「へぇ?」
「寝言を言われているかと思えば、いきなり大声を張り上げて」
ゆっくりと半身を起こして、こめかみを押さえた。「俺は寝てたのか」
「うむ、寝ながら、ごちゃごちゃと言うてござった」
「そうか。俺は、お前が夢の中で、俺の考えていることに影響を受けてしまう偽れもんちゃんに唆されて、夜中に大音量でデスメタルを流すという夢を見た」
「何が言いたいのか一つも分かりませぬ。ただ、本物のれもんちゃんは、それはそれは気持ちの優しい、心の綺麗な娘でござる」
「そうだ。それに、話していても、楽しいしな」
「れもんちゃんは宇宙で一番でござる。ただ物騒な世の中でござるによって、偽物には気を付けねばなりませぬな」
「れもんちゃんの偽物は許せん」
「うむ。拙者、世に偽れもんちゃんが蔓延らぬよう戦いまする」
「一緒に頑張ろう」
こんなふうに親子で固く誓いを立て、しばし気分を高揚させたが、れもんちゃんは異次元だから、誰が真似てもすぐ化けの皮が剥がれる。つまり、れもんちゃんの偽物は夢か想像の中にしか存在できないので、偽れもんちゃんの撲滅のため、親子揃って立ち上る意味はないという結論に至ったときには、外はボンヤリ明るくなっていた。
「父上、もう朝でござる」
「シン太郎左衛門、日本の夜明けだ」
「れもんちゃんのお蔭でござるな」
「そのとおり」
そう言いながら、私は、せめて後1時間は寝なければ、と考えていた。
シン太郎左衛門と怖い夢様ありがとうございました。