口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門、セカンド・シーズンの告知(あるいは武士の商売)様
ご来店日 2023年07月16日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。当人がそう言い張るのだから、止められない。
シン太郎左衛門のシリーズも10回近く書いたと思う。これを期に、今回からセカンド・シーズンとすることに決めた。ただ、シン太郎左衛門が名探偵になって難事件を解決するとか、グルメになって神戸の街で食レポをするとか、そんな新展開・新企画が用意されているわけではない。グダグダの文章で、れもんちゃんを讃える点では、これまでと何も違わない。では何のためにシーズンを改めるのか?自分に喝を入れるためである。本シリーズ、回数を重ねるにつれて、一本がドンドン長くなり、自分でも耐えられない長さになってきた。この流れを絶ち切りたい。そこで今回、当初予定していた「音楽」ネタの第三弾を一旦ボツにして、心機一転、短いことを最優先として筆を執り直した。だから、多分短いものになると思うが、保証はできない。
日曜日の朝。すでに暑いし湿度も高いから、起きるとまずシャワーを浴びた。アイスコーヒーを注いだグラスを片手にテーブルにつくと、新聞を開いた。
今日は、れもんちゃんに会える日なので、シン太郎左衛門は元々ご機嫌な上に、シャワーでスッキリした後、トランクスに押し込まれることもなかったから、解放感も手伝って鼻歌が止まらない。
れもんちゃんに会う日の朝は、我々親子にとって、期待に胸躍る、掛け替えのない時間なのだ。
さて、シン太郎左衛門、急に鼻歌を止めて、「れもんちゃんは大人気でござるな。一週先まで予約完売が続いておりまする」と言ってきた。スマホを見せた覚えもないのに、見てきたような口の利き方は多少気になったが、問い質すほどのことでもない。
「そうだな。すっかり予約困難になってしまった。上限いっぱい売れっ子になったれもんちゃんのクチコミを書いて、なんの意味があるのか、と自分でも思うよ。クチコミしか趣味のない、寂しい人間と世間で思われているかもしれん」
「まこと、れもんちゃんの人気、大変なものでござる。拙者も、れもんちゃんの人気にあやかり、商売を始めようと存じまする」
「商売?武士なのに?」
「うむ。武士とはいえ、いい年をして、いつまでもブラブラしても居られますまい」
還暦近くまでブラブラしてきたのだから、いっそ最後までブラブラしてたらいいのに、と思ったが、誰しも時に変化を求めるものだろう。
「商売って、何するの?」
「れもんちゃんグッズの製造販売でござる」
ほぼ思ったとおりの回答だった。
「ふ~ん。それは難しいだろうな。その前に、お前が『グッズ』という言葉を使うのは感心しないな。武士という設定から逸脱してる」
「向後、気を付けまする。『れもんちゃん小物』でござった」
正直、この話題は、さっさと切り上げたかったが、シン太郎左衛門はまだ先を聴いて欲しそうにしている。気乗りはしなかったが、れもんちゃんに会う目出度い日に親子関係に亀裂を入れたくはなかった。
「一応訊いてやるが、その『れもんちゃん小物』とは何だ?」
「キャップとアクセでござる」
「キャップとアクセだと?」
コイツ、今日は平気な顔して、設定をぶち壊してくる。ただ、一々訂正していくのは、どう考えても面倒だった。
「拙者の友人のイタリア人が腕のよい帽子職人で、高級ブランドの仕事もしております。例えば・・・」と有名なハイブランドの名前を並べた上に、「また拙者、最近メキシコ人の新進気鋭の銀細工職人と懇意にしてござる」
「待て待て。お前の友人にイタリア人やメキシコ人がいれば、四六時中こんな身近で過ごしている俺が知らんはずがない。今回も夢オチか?」
「いやいや、両名とも立派な人物でござる。キャップはロゴこそないが、高級ブランドの品に勝るとも劣らず、シルバーのネックレスやブレスレットも、それはそれは可愛いものでござる」
シン太郎左衛門、普段よりもずっとキリッとした顔をしている。
「でも、れもんちゃんがデザインに協力してくれた訳でもないのに、そのキャップやアクセサリーを『れもんちゃん小物』と呼んでいいのか?」
「キャップは、生地も縫製も最上級の高級感漂うものではありますが、一見したところは単なる黒いキャップでござる」
「れもんちゃん的要素は?」
「生地の手触りは息を呑むほど」
「確かに、れもんちゃんのお尻の手触りには毎回息を呑んでいるが、それが共通しているから『れもんちゃんグッズ』とは、いくら何でもこじつけが過ぎる」
「確かに仕入れの段階では、れもんちゃん小物とは分かりますまい。肝心なのは、その後でござる。ミラノの工房から届いたキャップの一品一品に拙者が気持ちを込めて縫い取りを施しまする」
「お前が?できるの?」
「無論できまする」
「縫い取りって、何を縫い取るの?」
「ツバの上の、つまり額に当たる部分、そこに白い糸を以ち、勘亭流の書体で『チームれもん』と縫い取りまする」
「マジで?」
「いかにもマジでござる。ご要望とあらば、『Team れもんちゃん』とも致しますが、追加料金を申し受けまする」
「そうか・・・」
シン太郎左衛門は元々馬鹿だし、猛暑も加わり、とうとう一線を越えてしまったんだな、と思う一方、そんなキャップがあれば一つ欲しいな、とも感じていた。
「さらにシルバーのアクセサリーは、髑髏がモチーフでござる」
「髑髏?イカツいな。れもんちゃんのイメージから外れてるよ」
「ところが、この髑髏にイカツさはござらぬ。ヘニャっと可愛く微笑んでおりまする」
「ヘニャっと笑う髑髏か・・・それ、可愛いか?」
「これが、とんでもなく可愛いのでござる。思い出してくだされ。れもんちゃんがイタズラっぽく微笑むときの表情、あの小悪魔的な妖しい可愛さ」
「う~っ、確かにあれは刺激的だな」
「れもんちゃんは、ちょっぴりやんちゃな服装を身に纏っても、絶対に可愛いに決まっておりまする。このキャップとアクセは、そんな場面の極めアイテムともなりまするぞ」
私の頭の中で、想像が巨人な積乱雲のように成長してしまっていた。
「う~、いくらだ?」
「値はかなり張りまする」
「だから、いくらだ?」
「拙者の取り分は、工賃込みで一両二分二朱でござる」
「分からん。いろんな意味で分からん。結局いくらなのかも分からないし、今日は徹底的に無視してきた武士の設定に、何故この場面に限って忠実であろうとするのかも分からん」
「お買い求めでござるか」
「1セット買おう」
「れもんちゃんへのプレゼントでござるな」
「うん」
「それであれば、れもんちゃんに、これらを身に着けて写メを撮り、日記に使ってもらうよう頼んでくだされ。出精値引き致しまする」
この言葉に疑念は確信へと変わった。
「貴様、何者だ?その物言い、シン太郎左衛門のものではあり得ない。偽者だ。というか・・・またしても、夢オチなんだろ」
シン太郎左衛門の姿をした者は憤然とした表情を浮かべていたが、口を開くや、「へへへへ」と笑い出した。
「そうだよ。またもや夢オチだよ~ん」
「ひどい話だ。セカンド・シーズンの初回だったのに。もう誰も信じられない」
多分、声を上げていたのだろう。
すぐにシン太郎左衛門が「父上、いかがなされましたか」と問い掛けてきたが、お前の偽者が出たと言う気にはならなかった。
布団に横になったまま、スマホを見た。すでに外は明るかったが目覚ましが鳴るまでには、まだ時間があった。
「特に何もない。もう少し寝よう。ただ、ひとつ言っておきたいのは、れもんちゃんは何を着ても可愛いということだ」
「それは1足す1が2であること以上に、世に知れ亘ったことでござる」
「では、れもんちゃんが黒いキャップを被り、髑髏のアクセサリーを着けていたらどうだ?」
「聞き覚えのない言葉が多ござるが、可愛いに決まっておりまする」
「そうなのだ。れもんちゃんは何をやっても可愛いのだ。それだけのことなのだが、しっかり胸に刻んでおけ。これは、普通のことではないからな」
「畏まってござる」と、シン太郎左衛門は神妙な顔で頷いた。
「それと、二作連続で夢オチを使うなんて聞いたこともない。このクチコミの作者に『ふざけるな』と言っておけ」
結局、ちっとも短くならなかった。シーズンを新しくしたぐらいでは何も変わらないことは証明済みだが、セカンド・シーズンは今回限りとし、次回いよいよサード・シーズンに突入する。
シン太郎左衛門、セカンド・シーズンの告知(あるいは武士の商売)様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門、セカンド・シーズンの告知(あるいは武士の商売)様
ご来店日 2023年07月16日
シン太郎左衛門のシリーズも10回近く書いたと思う。これを期に、今回からセカンド・シーズンとすることに決めた。ただ、シン太郎左衛門が名探偵になって難事件を解決するとか、グルメになって神戸の街で食レポをするとか、そんな新展開・新企画が用意されているわけではない。グダグダの文章で、れもんちゃんを讃える点では、これまでと何も違わない。では何のためにシーズンを改めるのか?自分に喝を入れるためである。本シリーズ、回数を重ねるにつれて、一本がドンドン長くなり、自分でも耐えられない長さになってきた。この流れを絶ち切りたい。そこで今回、当初予定していた「音楽」ネタの第三弾を一旦ボツにして、心機一転、短いことを最優先として筆を執り直した。だから、多分短いものになると思うが、保証はできない。
日曜日の朝。すでに暑いし湿度も高いから、起きるとまずシャワーを浴びた。アイスコーヒーを注いだグラスを片手にテーブルにつくと、新聞を開いた。
今日は、れもんちゃんに会える日なので、シン太郎左衛門は元々ご機嫌な上に、シャワーでスッキリした後、トランクスに押し込まれることもなかったから、解放感も手伝って鼻歌が止まらない。
れもんちゃんに会う日の朝は、我々親子にとって、期待に胸躍る、掛け替えのない時間なのだ。
さて、シン太郎左衛門、急に鼻歌を止めて、「れもんちゃんは大人気でござるな。一週先まで予約完売が続いておりまする」と言ってきた。スマホを見せた覚えもないのに、見てきたような口の利き方は多少気になったが、問い質すほどのことでもない。
「そうだな。すっかり予約困難になってしまった。上限いっぱい売れっ子になったれもんちゃんのクチコミを書いて、なんの意味があるのか、と自分でも思うよ。クチコミしか趣味のない、寂しい人間と世間で思われているかもしれん」
「まこと、れもんちゃんの人気、大変なものでござる。拙者も、れもんちゃんの人気にあやかり、商売を始めようと存じまする」
「商売?武士なのに?」
「うむ。武士とはいえ、いい年をして、いつまでもブラブラしても居られますまい」
還暦近くまでブラブラしてきたのだから、いっそ最後までブラブラしてたらいいのに、と思ったが、誰しも時に変化を求めるものだろう。
「商売って、何するの?」
「れもんちゃんグッズの製造販売でござる」
ほぼ思ったとおりの回答だった。
「ふ~ん。それは難しいだろうな。その前に、お前が『グッズ』という言葉を使うのは感心しないな。武士という設定から逸脱してる」
「向後、気を付けまする。『れもんちゃん小物』でござった」
正直、この話題は、さっさと切り上げたかったが、シン太郎左衛門はまだ先を聴いて欲しそうにしている。気乗りはしなかったが、れもんちゃんに会う目出度い日に親子関係に亀裂を入れたくはなかった。
「一応訊いてやるが、その『れもんちゃん小物』とは何だ?」
「キャップとアクセでござる」
「キャップとアクセだと?」
コイツ、今日は平気な顔して、設定をぶち壊してくる。ただ、一々訂正していくのは、どう考えても面倒だった。
「拙者の友人のイタリア人が腕のよい帽子職人で、高級ブランドの仕事もしております。例えば・・・」と有名なハイブランドの名前を並べた上に、「また拙者、最近メキシコ人の新進気鋭の銀細工職人と懇意にしてござる」
「待て待て。お前の友人にイタリア人やメキシコ人がいれば、四六時中こんな身近で過ごしている俺が知らんはずがない。今回も夢オチか?」
「いやいや、両名とも立派な人物でござる。キャップはロゴこそないが、高級ブランドの品に勝るとも劣らず、シルバーのネックレスやブレスレットも、それはそれは可愛いものでござる」
シン太郎左衛門、普段よりもずっとキリッとした顔をしている。
「でも、れもんちゃんがデザインに協力してくれた訳でもないのに、そのキャップやアクセサリーを『れもんちゃん小物』と呼んでいいのか?」
「キャップは、生地も縫製も最上級の高級感漂うものではありますが、一見したところは単なる黒いキャップでござる」
「れもんちゃん的要素は?」
「生地の手触りは息を呑むほど」
「確かに、れもんちゃんのお尻の手触りには毎回息を呑んでいるが、それが共通しているから『れもんちゃんグッズ』とは、いくら何でもこじつけが過ぎる」
「確かに仕入れの段階では、れもんちゃん小物とは分かりますまい。肝心なのは、その後でござる。ミラノの工房から届いたキャップの一品一品に拙者が気持ちを込めて縫い取りを施しまする」
「お前が?できるの?」
「無論できまする」
「縫い取りって、何を縫い取るの?」
「ツバの上の、つまり額に当たる部分、そこに白い糸を以ち、勘亭流の書体で『チームれもん』と縫い取りまする」
「マジで?」
「いかにもマジでござる。ご要望とあらば、『Team れもんちゃん』とも致しますが、追加料金を申し受けまする」
「そうか・・・」
シン太郎左衛門は元々馬鹿だし、猛暑も加わり、とうとう一線を越えてしまったんだな、と思う一方、そんなキャップがあれば一つ欲しいな、とも感じていた。
「さらにシルバーのアクセサリーは、髑髏がモチーフでござる」
「髑髏?イカツいな。れもんちゃんのイメージから外れてるよ」
「ところが、この髑髏にイカツさはござらぬ。ヘニャっと可愛く微笑んでおりまする」
「ヘニャっと笑う髑髏か・・・それ、可愛いか?」
「これが、とんでもなく可愛いのでござる。思い出してくだされ。れもんちゃんがイタズラっぽく微笑むときの表情、あの小悪魔的な妖しい可愛さ」
「う~っ、確かにあれは刺激的だな」
「れもんちゃんは、ちょっぴりやんちゃな服装を身に纏っても、絶対に可愛いに決まっておりまする。このキャップとアクセは、そんな場面の極めアイテムともなりまするぞ」
私の頭の中で、想像が巨人な積乱雲のように成長してしまっていた。
「う~、いくらだ?」
「値はかなり張りまする」
「だから、いくらだ?」
「拙者の取り分は、工賃込みで一両二分二朱でござる」
「分からん。いろんな意味で分からん。結局いくらなのかも分からないし、今日は徹底的に無視してきた武士の設定に、何故この場面に限って忠実であろうとするのかも分からん」
「お買い求めでござるか」
「1セット買おう」
「れもんちゃんへのプレゼントでござるな」
「うん」
「それであれば、れもんちゃんに、これらを身に着けて写メを撮り、日記に使ってもらうよう頼んでくだされ。出精値引き致しまする」
この言葉に疑念は確信へと変わった。
「貴様、何者だ?その物言い、シン太郎左衛門のものではあり得ない。偽者だ。というか・・・またしても、夢オチなんだろ」
シン太郎左衛門の姿をした者は憤然とした表情を浮かべていたが、口を開くや、「へへへへ」と笑い出した。
「そうだよ。またもや夢オチだよ~ん」
「ひどい話だ。セカンド・シーズンの初回だったのに。もう誰も信じられない」
多分、声を上げていたのだろう。
すぐにシン太郎左衛門が「父上、いかがなされましたか」と問い掛けてきたが、お前の偽者が出たと言う気にはならなかった。
布団に横になったまま、スマホを見た。すでに外は明るかったが目覚ましが鳴るまでには、まだ時間があった。
「特に何もない。もう少し寝よう。ただ、ひとつ言っておきたいのは、れもんちゃんは何を着ても可愛いということだ」
「それは1足す1が2であること以上に、世に知れ亘ったことでござる」
「では、れもんちゃんが黒いキャップを被り、髑髏のアクセサリーを着けていたらどうだ?」
「聞き覚えのない言葉が多ござるが、可愛いに決まっておりまする」
「そうなのだ。れもんちゃんは何をやっても可愛いのだ。それだけのことなのだが、しっかり胸に刻んでおけ。これは、普通のことではないからな」
「畏まってござる」と、シン太郎左衛門は神妙な顔で頷いた。
「それと、二作連続で夢オチを使うなんて聞いたこともない。このクチコミの作者に『ふざけるな』と言っておけ」
結局、ちっとも短くならなかった。シーズンを新しくしたぐらいでは何も変わらないことは証明済みだが、セカンド・シーズンは今回限りとし、次回いよいよサード・シーズンに突入する。
シン太郎左衛門、セカンド・シーズンの告知(あるいは武士の商売)様ありがとうございました。