口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門とシリーズ最終回様
ご来店日 2023年09月10日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。当人はそう言って譲らないし、議論するだけの値打ちもない話だから、ソッとしておいてほしい。
今日も、れもんちゃんに会った。
帰りの電車の中、しばらくはシン太郎左衛門と、れもんちゃんは今日も破格の凄さだったとか、可愛さが五臓六腑に染み渡ったとか、ああだ、こうだ、そうだ、どうだと、れもんちゃんを讃えてまくった。
そのうち、シン太郎左衛門は黙り込み、れもんちゃんの余韻に浸り出したので、私はこうしてクチコミを書き始めた。
どれくらい時間が経ったか、シン太郎左衛門が話し掛けてきた。
「父上、またクチコミでござるか」
「そうだ」
「毎回、よく似た話を書いて、飽きませぬか」
「生活の一部になってしまったから、飽きるとか、そういう感覚がない」
「なるほど。ところで、父上、『シン太郎左衛門』シリーズは、最後どのような結末となりまするか」
「そんなこと、考えたこともない」
「それはいかん。拙者、『シン太郎左衛門』シリーズの最終回を考えました。使ってくだされ」
「今回のクチコミで?」
「うむ。父上のお気に召せば、今回使ってくだされ」
「でも最終回なんだよな」
「シリーズ最終回でござる」
「来週も、れもんちゃんと会う予約をしてるけど、そのクチコミは書かないってこと?」
「それはそれで、書いてくだされ」
「来週は『シン太郎左衛門』シリーズじゃないクチコミを書くってこと?」
「もちろん『シン太郎左衛門』シリーズで書く」
「でも、今回が最終回なんだよな?」
「最終回でござる」
「それなのに来週も『シン太郎左衛門』シリーズの続きなの?・・・それとも再放送?」
「クチコミの再放送とは初めて聞く。もちろん新作でござる」
「それじゃ、今回が最終回にならないだろ」
「最終回と最後の回が同じでなければならぬという決まりはござらぬ。今回は最終回でござるが、最後ではない。その後もダラダラと続けるのでござる」
「趣旨が理解できん。そういうことは普通はしない。なんで、そんな面倒くさいことするの?」
「話の性質上、やむを得ない。拙者の考えた最終回はいつ起こるか分からない事件を扱ってござる」
私はどう応じたものか、すぐに考えが纏まらなかった。
「う~ん、確かに『シン太郎左衛門』シリーズは、クチコミとしては異例のものではある。しかし、一応はドキュメンタリーなんだ。堂々と作り話だと言われたら、却下するしかない」
「作り話ではござらぬ。ただ、いつ起こるか分からぬのでござる」
「う~ん。じゃあ、どんな話なの?聞きたくないけど聞いてやる。ホントに聞きたくないけど」
シン太郎左衛門は神妙な顔で、咳払いをすると、「父上、れもんちゃんの故郷がどこか、ご存知か」
「れもん星だ。れもんちゃん自身が言っていた。れもんちゃんは、れもん星人だ」
「いかにも。それゆえ、いつの日か親戚の結婚式に出席するため、れもん星に帰ってしまう」
「そういうこともあるだろうさ。いわゆる帰省だ」
「それを許していいのでござるか」
「止める理由がない。お祝い事だし」
「もし、れもんちゃんが親戚の結婚に参列するとなれば、この最終回が発動いたしまする」
「どういうこと?」
「父上はご存知ないのでござるか、れもん星の結婚式は最短でも5年は続くのでござるぞ」
「うそ~。知らんかった。そもそも俺は、れもん星の風習について何一つ知らん。5年以上も結婚式を続けるのかぁ。れもん星人って、のんびりした人たちだなぁ。れもんちゃんのおっとりしたところは、れもん星人らしさの表れということだな」
「何を悠長なことを仰せでござるか。れもんちゃんが親戚の結婚式で帰省したら、もう二度と会えないかも知れませぬ」
「それは困る。確かに5年は長すぎる。戻ってきてくれたときには、俺たちは土に返ってるかもしれん」
「そうでござる。大変なことでござる。なので拙者は戦いまする」
「戦うの?誰と?」
「れもん星人の催眠光線に操られた武士たちと戦う」
「随分と話が飛躍した。でも、間を埋めなくていいよ。割りと簡単に推測できるからね」
「うむ。このような事態を見越した最終回でござる。前・後編に亘り、れもんちゃんを地球から奪われまいとする拙者・シン太郎左衛門と催眠光線で魂を抜かれた武士たちとの血みどろの闘いを描きまする」
「まさか、それを俺に書かすつもり?」
「うむ。拙者は一人、相手は数千。多勢に無勢でござる。拙者は全身に刀傷を負い、最後は、神戸駅の改札あたりで、感動のセリフを言った後、仁王立ちで力尽きるのでござる」
「そうなんだ。ちなみに、その感動のセリフは聞かせないでね。せめてもの救いとして」
「このセリフが大事でござる」
「いや、いい。却下。100%無理」
「タイトルは『武士よさらば(シン太郎左衛門、暁に死す)』様でござる」
「人の話、聞いてた?却下だって」
「なんと。何ゆえ却下でござるか」
「お前と俺では見えてるものが違うんだ。お前目線では、れもんちゃんのための壮絶な戦闘シーンが繰り広げられて、ヒロイズムに浸れる話なのかもしれないが、俺目線ではそうじゃない。武士といっても、令和の武士には漏れなくお父さんが付いてくる。俺から見れば、神戸の町を歩いていたら、催眠光線を浴びて表情が虚ろな、下半身剥き出しの男たちに突然取り囲まれて、訳も分からぬまま、押しくら饅頭で揉みくちゃにされるという理不尽な話でしかない。全く意味不明だし、生理的にも受け付けない」
「なるほど。つまりは、ミクロとマクロの違いでござるな」
「う~ん。何とも返答のしようがない」
「いずれにせよ。れもんちゃん程エモい娘はこの世に二人といないのでござる。ずっと地球にいてほしい」
「お前がその言葉を使うのは頂けないが、れもんちゃんはまさにエモで、その存在は奇跡と呼ぶべきものだからな」
「それが『シン太郎左衛門』シリーズのメッセージでござる」
「そうだ。ギュッと詰めたら約20文字だ」
「父上は毎週毎週その20文字を何千文字にも膨らませておられる。大変なことでござるな」
「そうだ。やっと分かったか。メッセージの次元では、『シン太郎左衛門』シリーズは毎回が再放送なのだ。ストーリー的にも何の発展もないしな」
「つまり、最終回はとっくの昔に過ぎているということでござるな」
「そういうことになる」
私がそう言ってしまうと、親子揃って、ポカンとしてしまった。しばし時間をおいて、シン太郎左衛門が、「また来週も楽しみでござる」
「そうだな。れもんちゃんには、親子揃って毎週楽しみにしてるんだから、親戚の結婚式に列席するのは止めてね、って頼んでおこう」
「そうしてくだされ」
「ちなみに、れもん星では結婚式が5年も続くって、どうして知ったの?」
「れもんちゃんのことをぼんやり考えているとき、そういうことだったら、嫌だなぁ、と思ったのでござる」
「・・・別に、れもんちゃんから聞いたんでもなく、苦労左衛門の予知とかですらないんだ・・・」
「うむ。拙者の単なる臆測でござる」
最早手遅れ、歯ぎしりをするのが関の山だった。
シン太郎左衛門とシリーズ最終回様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門とシリーズ最終回様
ご来店日 2023年09月10日
今日も、れもんちゃんに会った。
帰りの電車の中、しばらくはシン太郎左衛門と、れもんちゃんは今日も破格の凄さだったとか、可愛さが五臓六腑に染み渡ったとか、ああだ、こうだ、そうだ、どうだと、れもんちゃんを讃えてまくった。
そのうち、シン太郎左衛門は黙り込み、れもんちゃんの余韻に浸り出したので、私はこうしてクチコミを書き始めた。
どれくらい時間が経ったか、シン太郎左衛門が話し掛けてきた。
「父上、またクチコミでござるか」
「そうだ」
「毎回、よく似た話を書いて、飽きませぬか」
「生活の一部になってしまったから、飽きるとか、そういう感覚がない」
「なるほど。ところで、父上、『シン太郎左衛門』シリーズは、最後どのような結末となりまするか」
「そんなこと、考えたこともない」
「それはいかん。拙者、『シン太郎左衛門』シリーズの最終回を考えました。使ってくだされ」
「今回のクチコミで?」
「うむ。父上のお気に召せば、今回使ってくだされ」
「でも最終回なんだよな」
「シリーズ最終回でござる」
「来週も、れもんちゃんと会う予約をしてるけど、そのクチコミは書かないってこと?」
「それはそれで、書いてくだされ」
「来週は『シン太郎左衛門』シリーズじゃないクチコミを書くってこと?」
「もちろん『シン太郎左衛門』シリーズで書く」
「でも、今回が最終回なんだよな?」
「最終回でござる」
「それなのに来週も『シン太郎左衛門』シリーズの続きなの?・・・それとも再放送?」
「クチコミの再放送とは初めて聞く。もちろん新作でござる」
「それじゃ、今回が最終回にならないだろ」
「最終回と最後の回が同じでなければならぬという決まりはござらぬ。今回は最終回でござるが、最後ではない。その後もダラダラと続けるのでござる」
「趣旨が理解できん。そういうことは普通はしない。なんで、そんな面倒くさいことするの?」
「話の性質上、やむを得ない。拙者の考えた最終回はいつ起こるか分からない事件を扱ってござる」
私はどう応じたものか、すぐに考えが纏まらなかった。
「う~ん、確かに『シン太郎左衛門』シリーズは、クチコミとしては異例のものではある。しかし、一応はドキュメンタリーなんだ。堂々と作り話だと言われたら、却下するしかない」
「作り話ではござらぬ。ただ、いつ起こるか分からぬのでござる」
「う~ん。じゃあ、どんな話なの?聞きたくないけど聞いてやる。ホントに聞きたくないけど」
シン太郎左衛門は神妙な顔で、咳払いをすると、「父上、れもんちゃんの故郷がどこか、ご存知か」
「れもん星だ。れもんちゃん自身が言っていた。れもんちゃんは、れもん星人だ」
「いかにも。それゆえ、いつの日か親戚の結婚式に出席するため、れもん星に帰ってしまう」
「そういうこともあるだろうさ。いわゆる帰省だ」
「それを許していいのでござるか」
「止める理由がない。お祝い事だし」
「もし、れもんちゃんが親戚の結婚に参列するとなれば、この最終回が発動いたしまする」
「どういうこと?」
「父上はご存知ないのでござるか、れもん星の結婚式は最短でも5年は続くのでござるぞ」
「うそ~。知らんかった。そもそも俺は、れもん星の風習について何一つ知らん。5年以上も結婚式を続けるのかぁ。れもん星人って、のんびりした人たちだなぁ。れもんちゃんのおっとりしたところは、れもん星人らしさの表れということだな」
「何を悠長なことを仰せでござるか。れもんちゃんが親戚の結婚式で帰省したら、もう二度と会えないかも知れませぬ」
「それは困る。確かに5年は長すぎる。戻ってきてくれたときには、俺たちは土に返ってるかもしれん」
「そうでござる。大変なことでござる。なので拙者は戦いまする」
「戦うの?誰と?」
「れもん星人の催眠光線に操られた武士たちと戦う」
「随分と話が飛躍した。でも、間を埋めなくていいよ。割りと簡単に推測できるからね」
「うむ。このような事態を見越した最終回でござる。前・後編に亘り、れもんちゃんを地球から奪われまいとする拙者・シン太郎左衛門と催眠光線で魂を抜かれた武士たちとの血みどろの闘いを描きまする」
「まさか、それを俺に書かすつもり?」
「うむ。拙者は一人、相手は数千。多勢に無勢でござる。拙者は全身に刀傷を負い、最後は、神戸駅の改札あたりで、感動のセリフを言った後、仁王立ちで力尽きるのでござる」
「そうなんだ。ちなみに、その感動のセリフは聞かせないでね。せめてもの救いとして」
「このセリフが大事でござる」
「いや、いい。却下。100%無理」
「タイトルは『武士よさらば(シン太郎左衛門、暁に死す)』様でござる」
「人の話、聞いてた?却下だって」
「なんと。何ゆえ却下でござるか」
「お前と俺では見えてるものが違うんだ。お前目線では、れもんちゃんのための壮絶な戦闘シーンが繰り広げられて、ヒロイズムに浸れる話なのかもしれないが、俺目線ではそうじゃない。武士といっても、令和の武士には漏れなくお父さんが付いてくる。俺から見れば、神戸の町を歩いていたら、催眠光線を浴びて表情が虚ろな、下半身剥き出しの男たちに突然取り囲まれて、訳も分からぬまま、押しくら饅頭で揉みくちゃにされるという理不尽な話でしかない。全く意味不明だし、生理的にも受け付けない」
「なるほど。つまりは、ミクロとマクロの違いでござるな」
「う~ん。何とも返答のしようがない」
「いずれにせよ。れもんちゃん程エモい娘はこの世に二人といないのでござる。ずっと地球にいてほしい」
「お前がその言葉を使うのは頂けないが、れもんちゃんはまさにエモで、その存在は奇跡と呼ぶべきものだからな」
「それが『シン太郎左衛門』シリーズのメッセージでござる」
「そうだ。ギュッと詰めたら約20文字だ」
「父上は毎週毎週その20文字を何千文字にも膨らませておられる。大変なことでござるな」
「そうだ。やっと分かったか。メッセージの次元では、『シン太郎左衛門』シリーズは毎回が再放送なのだ。ストーリー的にも何の発展もないしな」
「つまり、最終回はとっくの昔に過ぎているということでござるな」
「そういうことになる」
私がそう言ってしまうと、親子揃って、ポカンとしてしまった。しばし時間をおいて、シン太郎左衛門が、「また来週も楽しみでござる」
「そうだな。れもんちゃんには、親子揃って毎週楽しみにしてるんだから、親戚の結婚式に列席するのは止めてね、って頼んでおこう」
「そうしてくだされ」
「ちなみに、れもん星では結婚式が5年も続くって、どうして知ったの?」
「れもんちゃんのことをぼんやり考えているとき、そういうことだったら、嫌だなぁ、と思ったのでござる」
「・・・別に、れもんちゃんから聞いたんでもなく、苦労左衛門の予知とかですらないんだ・・・」
「うむ。拙者の単なる臆測でござる」
最早手遅れ、歯ぎしりをするのが関の山だった。
シン太郎左衛門とシリーズ最終回様ありがとうございました。