口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
078-512-0011
トップ
TOP
料金システム
SYSTEM
在籍一覧
LIST
新人情報
NEW FACE
出勤情報
SCHEDULE
待ち時間
REAL TIME
新着情報
TOPICS
イベント
EVENT
口コミ
REVIEW
写メ日記
PHOTO DIARY
求人情報
RECRUIT
男子求人
RECRUIT
アクセス
ACCESS
動画
MOVIE
メルマガ
MAIL MAGAZINE
クレジット決済
CTREDIT
営業時間9:00 ~ 24:00前
口コミ
REVIEW
口コミを投稿する
れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門とバーチャル動物園様
ご来店日 2023年11月19日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。ただ、チョンマゲを結った経験はないし、先端恐怖症なので刀は嫌いだと言う。割りと動物好きな、絶対れもん主義者である。
先週某日、自宅での夕食後、シン太郎左衛門が、明日、有給休暇を取り、動物園に連れて行け、と言い出した。前話で触れた三姉妹から動物園も楽しいと聞かされたらしい。
「先日の水族館、無念でござった。ズボンの中に閉じ込められたまま、結局イワシ一匹見れずに終わった。動物園では、そうはいかん。江戸の仇は長崎で討つ」とか息巻いている。
「どこに行こうが、人目があるところで、お前を外には出せん。警察に通報されてしまう。それに寒い」
「心配ご無用。拙者、目ばかり頭巾を被りまする」
「目ばかり頭巾?現代風に言えば、フルフェイスマスクだ。不審者だ。警察が来たとき、いよいよ言い逃れが出来なくなる」
「何と言われようと、拙者、意地でも動物園に行きまする」
「ダメだ。お前、最近、ズボンのチャックを内側から開けることを覚えたし、危険極まりない」
二人は、散々「絶対行く」「絶対ダメ」の押し問答を繰り返し、延々と不毛な時間を過ごした。結局、動物園に足を運ぶことはしないが、今日これから動物図鑑を見ながら、適宜、動画サイトのコンテンツで鳴き声や動きの情報を補い、動物園に行った気になるということで双方の妥協点を見い出した。
「致し方ない。しかし、くれぐれも臨場感を損なわぬよう、お気遣い願いたい。実際に動物園に行った感じが大事でござる」
「分かった。動物園はかなり異臭が漂う場所だ。もし、臭いにも拘りたいなら、隣の家からラッピーのウンコを貰ってきてやる」
「それは要らぬ」
食器を片付けると、ダイニングテーブルに、何十年も前に買った動物図鑑とスマホを並べ、
「それじゃ始める」
「うむ」
「家を出るところからやる?」
「『実際に動物園に行った感じが大事』とは言ったが、そこまでのリアリティーは求めておらぬ」
「そうか。片道2時間は掛かるしな。よし。では、動物園に着いたところから始めよう」
「そうしてくだされ」
「では入園券を買おう・・・と思ったら、財布を家に忘れてきた」
「・・・父上、余計な部分は飛ばしてくだされ。動物だけでよい」
「愛想がないヤツだ。まあいい。それでは最初は象だ」
図鑑を捲って、象の絵を見せてやった。
「これは、アフリカ象だ。大きいなぁ。鳴き声は『パオ~ン』だ」
「知ってござる。父上のパンツで、嫌になるほど見てきた。次に行ってくだされ」
「早くも満足したか。よし、では続いて、ワニだ。ウニではないぞ。鳴き声は・・・調べようか?」
「ワニは鳴かぬ。次に行ってくだされ」
「よし。では、カバだ。見た目以上に狂暴だ。鳴き声は知らん。動画を見るか?」
「要らぬ」
「おい、シン太郎左衛門、もっと楽しそうにしろ」
「ちっとも楽しくないのだから、どうしようもござらぬ」
「俺だって、こんなこと、楽しくてやってる訳じゃないぞ。頑張って盛り上げてやってるのに、呆れたヤツだ。実際に動物園に行かなくって、ホントによかった。寒い中、わざわざ出掛けて、危ない橋を渡って動物を見せてやってるのに、こんなリアクションが続いたら、完全にぶちギレてる」
「拙者が見たいのは、かようなモノではござらぬ」
「何が見たいのだ?」
「れもんちゃんに似た動物さんでござる」
「だったら最初に言え!少なくとも、ワニやカバを見せる手間は省けた」
「うむ」
「反省しろ」
「反省しない。拙者は絶対れもん主義者でござる。れもんちゃんと関係ないものに興味はござらぬ」
「よく言った。俺もそうだ」
二人は固い握手を交わした。
「それじゃ、二人で、れもんちゃんっぽい動物を捜そう」
「うむ」
「では・・・キリンは?目がクリクリっとしてる・・・ほれ。どうだ?」
シン太郎左衛門、図鑑をマジマジと眺めた後、「確かに、れもんちゃんに似て、クリクリお目々ではござるが、コヤツ、首の長さが尋常でない」
「それはそうだ。れもんちゃんの首は別に長くない。言わば普通だ。れもんちゃんが、こんな首をしてたら・・・『キリンれもん』だ」
「なんですと!それは、どういう意味でござるか・・・」
「いや、特に意味はない。一種のオヤジギャグだ」
「なんと!これが、オヤジギャグとな」
「うん、その積もりで言った」
「今一度言われよ」
「・・・キリンれもん・・・ダメ?」
「父上は、オヤジギャグの基本が出来ておらぬ。オヤジとして長の年月重ねながら、この体たらく。恥ずべき醜態でこざる」
「そんなに酷かったかなぁ」
「父上、オヤジギャグは、れもん道の基本中の基本でござる。かような失態、れもんちゃんに知られれば、『こんな人だと思わなかったよ~ん』と即刻破門でござる」
「う~ん、では御内聞に願おう。ただ、次に進む前に、念のために一言。れもんちゃんは、のべつ幕無しに『よ~ん』と言う訳ではない。むしろ、普通に話しているときには、基本的に『よ~ん』とは言わない」
「うむ、それは父上のクチコミでは珍しい、貴重な情報でござる。では、次の動物に参りましょうぞ」
「よし、それでは・・・クジャクはどうだ?豪華絢爛だろ」
「なるほど、れもんちゃんはゴージャスでござる」
「まあ、こいつは雄だけどな。クジャクは雄だけがゴージャスなのだ」
「れもんちゃんを雄と比べて、なんとする」
「だな。では・・・そうだな・・・これは?」
「おっ、これは鹿でござる」
「そうだよ」
作画の出来映えによるところが大ではあったが、鹿の家族、中でも仔鹿がとても可愛かった。
「うむ。これは・・・へへへ・・・れもんちゃんに似てる」
「目がクリクリだ」
「クリクリお目々が、れもんちゃんでござる」
「しなやかなボディラインだ」
「スラッとした、しなやかな身体の線がれもんちゃんでござる」
「ヒップラインが艶かしい」
「仔鹿のお尻、れもんちゃんのお尻に似てる・・・へへへ」
「おい、図鑑に頬擦りするな!」
「これはよい。父上、やはり明日は動物園に参りましょうぞ」
「鹿だけ見るなら、動物園に行かんでもいい。奈良公園に行ったら、鹿がいっぱいだ」
「それは誠にござるか・・・行きたい」
「ダメだ。動物園に行かない約束で、図鑑を見せたのだ」
そこから、またしても「絶対行く」「絶対ダメ」の押し問答が再燃した。
結局、来年の夏前、生まれたての仔鹿たちが公開される季節に奈良公園を訪れることを約束させられてしまった。
その晩、パジャマに着替えて、布団に入るなり、シン太郎左衛門は、「今日も大変よい1日でごさった。それもこれも、れもんちゃんのお蔭でござる」と言った後、「奈良公園・・・へへへ・・・れもんちゃんが、いっぱい」と、だらしなく笑った。
そして、今日、れもんちゃんに会ってきた。仔鹿に似ているかどうかは、さておいて、れもんちゃんは、やはり宇宙一であった。
シン太郎左衛門は間違えている。れもんちゃんは、唯一無二だから、奈良公園に行っても、いっぱいいる訳がないのである。
シン太郎左衛門とバーチャル動物園様ありがとうございました。
Club Royal (クラブロイヤル)
トップ
口コミ
投稿者:シン太郎左衛門とバーチャル動物園様
ご来店日 2023年11月19日
先週某日、自宅での夕食後、シン太郎左衛門が、明日、有給休暇を取り、動物園に連れて行け、と言い出した。前話で触れた三姉妹から動物園も楽しいと聞かされたらしい。
「先日の水族館、無念でござった。ズボンの中に閉じ込められたまま、結局イワシ一匹見れずに終わった。動物園では、そうはいかん。江戸の仇は長崎で討つ」とか息巻いている。
「どこに行こうが、人目があるところで、お前を外には出せん。警察に通報されてしまう。それに寒い」
「心配ご無用。拙者、目ばかり頭巾を被りまする」
「目ばかり頭巾?現代風に言えば、フルフェイスマスクだ。不審者だ。警察が来たとき、いよいよ言い逃れが出来なくなる」
「何と言われようと、拙者、意地でも動物園に行きまする」
「ダメだ。お前、最近、ズボンのチャックを内側から開けることを覚えたし、危険極まりない」
二人は、散々「絶対行く」「絶対ダメ」の押し問答を繰り返し、延々と不毛な時間を過ごした。結局、動物園に足を運ぶことはしないが、今日これから動物図鑑を見ながら、適宜、動画サイトのコンテンツで鳴き声や動きの情報を補い、動物園に行った気になるということで双方の妥協点を見い出した。
「致し方ない。しかし、くれぐれも臨場感を損なわぬよう、お気遣い願いたい。実際に動物園に行った感じが大事でござる」
「分かった。動物園はかなり異臭が漂う場所だ。もし、臭いにも拘りたいなら、隣の家からラッピーのウンコを貰ってきてやる」
「それは要らぬ」
食器を片付けると、ダイニングテーブルに、何十年も前に買った動物図鑑とスマホを並べ、
「それじゃ始める」
「うむ」
「家を出るところからやる?」
「『実際に動物園に行った感じが大事』とは言ったが、そこまでのリアリティーは求めておらぬ」
「そうか。片道2時間は掛かるしな。よし。では、動物園に着いたところから始めよう」
「そうしてくだされ」
「では入園券を買おう・・・と思ったら、財布を家に忘れてきた」
「・・・父上、余計な部分は飛ばしてくだされ。動物だけでよい」
「愛想がないヤツだ。まあいい。それでは最初は象だ」
図鑑を捲って、象の絵を見せてやった。
「これは、アフリカ象だ。大きいなぁ。鳴き声は『パオ~ン』だ」
「知ってござる。父上のパンツで、嫌になるほど見てきた。次に行ってくだされ」
「早くも満足したか。よし、では続いて、ワニだ。ウニではないぞ。鳴き声は・・・調べようか?」
「ワニは鳴かぬ。次に行ってくだされ」
「よし。では、カバだ。見た目以上に狂暴だ。鳴き声は知らん。動画を見るか?」
「要らぬ」
「おい、シン太郎左衛門、もっと楽しそうにしろ」
「ちっとも楽しくないのだから、どうしようもござらぬ」
「俺だって、こんなこと、楽しくてやってる訳じゃないぞ。頑張って盛り上げてやってるのに、呆れたヤツだ。実際に動物園に行かなくって、ホントによかった。寒い中、わざわざ出掛けて、危ない橋を渡って動物を見せてやってるのに、こんなリアクションが続いたら、完全にぶちギレてる」
「拙者が見たいのは、かようなモノではござらぬ」
「何が見たいのだ?」
「れもんちゃんに似た動物さんでござる」
「だったら最初に言え!少なくとも、ワニやカバを見せる手間は省けた」
「うむ」
「反省しろ」
「反省しない。拙者は絶対れもん主義者でござる。れもんちゃんと関係ないものに興味はござらぬ」
「よく言った。俺もそうだ」
二人は固い握手を交わした。
「それじゃ、二人で、れもんちゃんっぽい動物を捜そう」
「うむ」
「では・・・キリンは?目がクリクリっとしてる・・・ほれ。どうだ?」
シン太郎左衛門、図鑑をマジマジと眺めた後、「確かに、れもんちゃんに似て、クリクリお目々ではござるが、コヤツ、首の長さが尋常でない」
「それはそうだ。れもんちゃんの首は別に長くない。言わば普通だ。れもんちゃんが、こんな首をしてたら・・・『キリンれもん』だ」
「なんですと!それは、どういう意味でござるか・・・」
「いや、特に意味はない。一種のオヤジギャグだ」
「なんと!これが、オヤジギャグとな」
「うん、その積もりで言った」
「今一度言われよ」
「・・・キリンれもん・・・ダメ?」
「父上は、オヤジギャグの基本が出来ておらぬ。オヤジとして長の年月重ねながら、この体たらく。恥ずべき醜態でこざる」
「そんなに酷かったかなぁ」
「父上、オヤジギャグは、れもん道の基本中の基本でござる。かような失態、れもんちゃんに知られれば、『こんな人だと思わなかったよ~ん』と即刻破門でござる」
「う~ん、では御内聞に願おう。ただ、次に進む前に、念のために一言。れもんちゃんは、のべつ幕無しに『よ~ん』と言う訳ではない。むしろ、普通に話しているときには、基本的に『よ~ん』とは言わない」
「うむ、それは父上のクチコミでは珍しい、貴重な情報でござる。では、次の動物に参りましょうぞ」
「よし、それでは・・・クジャクはどうだ?豪華絢爛だろ」
「なるほど、れもんちゃんはゴージャスでござる」
「まあ、こいつは雄だけどな。クジャクは雄だけがゴージャスなのだ」
「れもんちゃんを雄と比べて、なんとする」
「だな。では・・・そうだな・・・これは?」
「おっ、これは鹿でござる」
「そうだよ」
作画の出来映えによるところが大ではあったが、鹿の家族、中でも仔鹿がとても可愛かった。
「うむ。これは・・・へへへ・・・れもんちゃんに似てる」
「目がクリクリだ」
「クリクリお目々が、れもんちゃんでござる」
「しなやかなボディラインだ」
「スラッとした、しなやかな身体の線がれもんちゃんでござる」
「ヒップラインが艶かしい」
「仔鹿のお尻、れもんちゃんのお尻に似てる・・・へへへ」
「おい、図鑑に頬擦りするな!」
「これはよい。父上、やはり明日は動物園に参りましょうぞ」
「鹿だけ見るなら、動物園に行かんでもいい。奈良公園に行ったら、鹿がいっぱいだ」
「それは誠にござるか・・・行きたい」
「ダメだ。動物園に行かない約束で、図鑑を見せたのだ」
そこから、またしても「絶対行く」「絶対ダメ」の押し問答が再燃した。
結局、来年の夏前、生まれたての仔鹿たちが公開される季節に奈良公園を訪れることを約束させられてしまった。
その晩、パジャマに着替えて、布団に入るなり、シン太郎左衛門は、「今日も大変よい1日でごさった。それもこれも、れもんちゃんのお蔭でござる」と言った後、「奈良公園・・・へへへ・・・れもんちゃんが、いっぱい」と、だらしなく笑った。
そして、今日、れもんちゃんに会ってきた。仔鹿に似ているかどうかは、さておいて、れもんちゃんは、やはり宇宙一であった。
シン太郎左衛門は間違えている。れもんちゃんは、唯一無二だから、奈良公園に行っても、いっぱいいる訳がないのである。
シン太郎左衛門とバーチャル動物園様ありがとうございました。