口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門の戦国バトルラップ(クリスマス・バージョン)様
ご来店日 2023年12月24日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。年末も押し迫ってきた。年内最後のシン太郎左衛門シリーズだが、特に頑張って書こうとか、そんな気持ちはサラサラない。
今日、日曜日、年内最後のれもんちゃんの日である。クリスマス・イヴでもあるが、私にとってクリスマス自体は特別な日ではない。
朝、目が覚めると、シン太郎左衛門も同時に目を覚まし、「父上、クリスマスでござるな」
「今日はイヴだ」
「では、恒例のラップバトルを致しましょう」
「毎年やってるような感じで言うな。ラップバトルなんて、やったこともない。嫌だ。どんなモノだか、ぼんやりとしかイメージできないが、トゲトゲしい言葉のやり取りは俺の趣味ではない」
「いやいや。拙者が望むのは、互いを貶し合うことではなく、れもんちゃんの素晴らしさをワイワイ楽しく讃えるタイプのラップバトルでござる」
「平和的なヤツ?」
「うむ。勝った負けたは重要ではござらぬ。れもんちゃんの素晴らしさをどれだけ伝えられるかを競いまする。審査員は拙者が務めまする」
「では、俺に勝ち目はない」
「勝ち負けは二の次でござる。スパイス程度に相手をディスりまする。負けた方は、今日を最後に、れもんちゃんファンを辞めねばならぬ」
「そんなもの、死んでもやらない」
「では、始めまする」
「おい、人の話を聴け」
シン太郎左衛門は勝手に歌い出した。
ヨー、ヨー、ヨー、ヨー
お前の言葉は空っぽ過ぎるぜ
黙ってオイラのラップを聴きな
血の雨浴びて、鍛えたスピリット
リアルな武士の命の叫び
ヨー、時は天正十二年
佐々成政、大軍率いて
加賀の国へと攻め入れり・・・
私は布団にくるまったまま、黙って聴いていた。シン太郎左衛門は布団の中で約15分語り続けた。語り終えると、「父上の番でござる」と促されたが、それでも黙っていた。
「いかがなされた。父上の番でござる」
「特に言うべきことがない。割と楽しく聴かせてもらった」
「それだけでござるか」
「それだけだ」
「負けを認めまするか」
布団からモソモソ起き上がって、洗面所に向かいながら、「いや。勝ちも負けもない。ラップバトルになってない」
「なんと。ラップバトルでないと」
「そうだ。まずジャンルが違う」
「ジャンルとな」
歯を磨きながら、「お前が語ったのは、冒頭のごく僅かな部分を除いて、ラップではない。世の中で一般的に『講談』と呼ばれているものに近い」
「うむ。では、講談バトルと致しましょう」
「いや、正確に言えば、講談とも呼べない。戦国時代を舞台にしたバトル・ファンタジーだ。まず、主人公の戦国武将れもん姫の出で立ちが可愛すぎる」
「れもんちゃんがモデルだから可愛いのが当然でござる」
「真田幸村ばりの真っ赤な甲冑だが、兜に付いているのは鹿の角でない。トナカイの角だ。小さな身体のれもん姫が、トナカイの角の付いた兜を被ってピョコピョコと登場し、『ヤッちゃうよ~ん』と言ったときに、全身の力が抜けた」
「トナカイの兜は、クリスマスシーズン限定のサービス・アイテムでござる」
台所でコーヒーの湯を沸かしながら、
「分かってる。旗指物には、六文銭とか風林火山ではなく、輪切りのレモンと『美容院に行ったよ~ん』の文字が染め抜かれている」
「それは誰もがひれ伏すれもん姫のトレードマーク。オールシーズンでござる」「だろうな。最初の、末森城の戦いぐらいまでは、それなりに講談らしかったが、れもん姫の登場で全てが一変した。れもん姫が『スターウォーズ』のライトセーバーみたいな剣、光丸を振り回して、視界を埋め尽くした数千の敵兵を撫で斬りにしたり、『マトリックス』みたいに海老反りで火縄銃の弾を交わしたり、挙げ句の果てに宇宙空母で敵の城を次々と木っ端微塵にしたり、やりたい放題だった」
「うむ、れもんちゃんの凄さ、可愛さはチート級でござる。福原の歴史を大きく塗り替えてござる」
「それはそうだ。その点には同意する。ただ、この話は福原の歴史でなく、日本の歴史を変えている。この流れで行くと、徳川幕府は誕生しない。それに、れもん姫の忠実な家来の名前は、シン太郎左衛門だったな」
「うむ。拙者がモデルでござる」
「当然そうだろう。そのまんまだ。コイツは、割と忙しそうにしているが、ロクなことをしていない。れもん姫が長さ七間、12メートル超のライトセーバーを振り回している横で、クリスマス・リースを作ったり、七面鳥を焼いたりして、敵味方の区別なく、せっせと皆に配ってる」
「これもクリスマス限定サービスでござる」
「まともにディスられたら、多少は応酬をする気になったかもしれないが、こんな話では目くじらを立てる理由がない。少し気になったのは、俺をモデルにした登場人物がいなかったことぐらいだ」
「あっ、それを言うのを忘れてござった。戦場で拙者が踏んだ馬の糞のモデルが父上でござる」
コーヒーを淹れながら、「ああ、そういうことか・・・何でこんな頻繁に馬糞が話に出てきて、一々お前が掃除して回るのか不思議に思っていた」
「そこに反撃してくだされ」
「今更そんな気持ちにはなれん」
「うむ。つまり、ラップでもバトルでもない、変なものであったということでござるな」
「そういうことだ」
「拙者、もう少し勉強致しまする」
「そうしてくれ。ただ、れもんちゃんへの想いは伝わった」
シン太郎左衛門は大きく頷いた。
そして、れもんちゃんに会ってきた。世間には冷たい風が吹いていても、れもんちゃんは激アツだった。
帰りの電車の中、シン太郎左衛門が言った。
「れもんちゃんは、やっぱり宇宙一でござる」
「当然だ。シン太郎左衛門シリーズのメッセージは、結局その一言に尽きる。残りはオマケだ。ない方がいいくらいだ」
「うむ。今年も、れもんちゃんのお蔭で、よい年でござった」
「れもんちゃんがいれば、来年もよい年になる」
「間違いござらぬ」
車窓から見る山には雪が降っているのかもしれない。それでも、我々親子の気持ちはポカポカと浮き立っていた。
皆さん、よいお年を。
シン太郎左衛門の戦国バトルラップ(クリスマス・バージョン)様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門の戦国バトルラップ(クリスマス・バージョン)様
ご来店日 2023年12月24日
今日、日曜日、年内最後のれもんちゃんの日である。クリスマス・イヴでもあるが、私にとってクリスマス自体は特別な日ではない。
朝、目が覚めると、シン太郎左衛門も同時に目を覚まし、「父上、クリスマスでござるな」
「今日はイヴだ」
「では、恒例のラップバトルを致しましょう」
「毎年やってるような感じで言うな。ラップバトルなんて、やったこともない。嫌だ。どんなモノだか、ぼんやりとしかイメージできないが、トゲトゲしい言葉のやり取りは俺の趣味ではない」
「いやいや。拙者が望むのは、互いを貶し合うことではなく、れもんちゃんの素晴らしさをワイワイ楽しく讃えるタイプのラップバトルでござる」
「平和的なヤツ?」
「うむ。勝った負けたは重要ではござらぬ。れもんちゃんの素晴らしさをどれだけ伝えられるかを競いまする。審査員は拙者が務めまする」
「では、俺に勝ち目はない」
「勝ち負けは二の次でござる。スパイス程度に相手をディスりまする。負けた方は、今日を最後に、れもんちゃんファンを辞めねばならぬ」
「そんなもの、死んでもやらない」
「では、始めまする」
「おい、人の話を聴け」
シン太郎左衛門は勝手に歌い出した。
ヨー、ヨー、ヨー、ヨー
お前の言葉は空っぽ過ぎるぜ
黙ってオイラのラップを聴きな
血の雨浴びて、鍛えたスピリット
リアルな武士の命の叫び
ヨー、時は天正十二年
佐々成政、大軍率いて
加賀の国へと攻め入れり・・・
私は布団にくるまったまま、黙って聴いていた。シン太郎左衛門は布団の中で約15分語り続けた。語り終えると、「父上の番でござる」と促されたが、それでも黙っていた。
「いかがなされた。父上の番でござる」
「特に言うべきことがない。割と楽しく聴かせてもらった」
「それだけでござるか」
「それだけだ」
「負けを認めまするか」
布団からモソモソ起き上がって、洗面所に向かいながら、「いや。勝ちも負けもない。ラップバトルになってない」
「なんと。ラップバトルでないと」
「そうだ。まずジャンルが違う」
「ジャンルとな」
歯を磨きながら、「お前が語ったのは、冒頭のごく僅かな部分を除いて、ラップではない。世の中で一般的に『講談』と呼ばれているものに近い」
「うむ。では、講談バトルと致しましょう」
「いや、正確に言えば、講談とも呼べない。戦国時代を舞台にしたバトル・ファンタジーだ。まず、主人公の戦国武将れもん姫の出で立ちが可愛すぎる」
「れもんちゃんがモデルだから可愛いのが当然でござる」
「真田幸村ばりの真っ赤な甲冑だが、兜に付いているのは鹿の角でない。トナカイの角だ。小さな身体のれもん姫が、トナカイの角の付いた兜を被ってピョコピョコと登場し、『ヤッちゃうよ~ん』と言ったときに、全身の力が抜けた」
「トナカイの兜は、クリスマスシーズン限定のサービス・アイテムでござる」
台所でコーヒーの湯を沸かしながら、
「分かってる。旗指物には、六文銭とか風林火山ではなく、輪切りのレモンと『美容院に行ったよ~ん』の文字が染め抜かれている」
「それは誰もがひれ伏すれもん姫のトレードマーク。オールシーズンでござる」「だろうな。最初の、末森城の戦いぐらいまでは、それなりに講談らしかったが、れもん姫の登場で全てが一変した。れもん姫が『スターウォーズ』のライトセーバーみたいな剣、光丸を振り回して、視界を埋め尽くした数千の敵兵を撫で斬りにしたり、『マトリックス』みたいに海老反りで火縄銃の弾を交わしたり、挙げ句の果てに宇宙空母で敵の城を次々と木っ端微塵にしたり、やりたい放題だった」
「うむ、れもんちゃんの凄さ、可愛さはチート級でござる。福原の歴史を大きく塗り替えてござる」
「それはそうだ。その点には同意する。ただ、この話は福原の歴史でなく、日本の歴史を変えている。この流れで行くと、徳川幕府は誕生しない。それに、れもん姫の忠実な家来の名前は、シン太郎左衛門だったな」
「うむ。拙者がモデルでござる」
「当然そうだろう。そのまんまだ。コイツは、割と忙しそうにしているが、ロクなことをしていない。れもん姫が長さ七間、12メートル超のライトセーバーを振り回している横で、クリスマス・リースを作ったり、七面鳥を焼いたりして、敵味方の区別なく、せっせと皆に配ってる」
「これもクリスマス限定サービスでござる」
「まともにディスられたら、多少は応酬をする気になったかもしれないが、こんな話では目くじらを立てる理由がない。少し気になったのは、俺をモデルにした登場人物がいなかったことぐらいだ」
「あっ、それを言うのを忘れてござった。戦場で拙者が踏んだ馬の糞のモデルが父上でござる」
コーヒーを淹れながら、「ああ、そういうことか・・・何でこんな頻繁に馬糞が話に出てきて、一々お前が掃除して回るのか不思議に思っていた」
「そこに反撃してくだされ」
「今更そんな気持ちにはなれん」
「うむ。つまり、ラップでもバトルでもない、変なものであったということでござるな」
「そういうことだ」
「拙者、もう少し勉強致しまする」
「そうしてくれ。ただ、れもんちゃんへの想いは伝わった」
シン太郎左衛門は大きく頷いた。
そして、れもんちゃんに会ってきた。世間には冷たい風が吹いていても、れもんちゃんは激アツだった。
帰りの電車の中、シン太郎左衛門が言った。
「れもんちゃんは、やっぱり宇宙一でござる」
「当然だ。シン太郎左衛門シリーズのメッセージは、結局その一言に尽きる。残りはオマケだ。ない方がいいくらいだ」
「うむ。今年も、れもんちゃんのお蔭で、よい年でござった」
「れもんちゃんがいれば、来年もよい年になる」
「間違いござらぬ」
車窓から見る山には雪が降っているのかもしれない。それでも、我々親子の気持ちはポカポカと浮き立っていた。
皆さん、よいお年を。
シン太郎左衛門の戦国バトルラップ(クリスマス・バージョン)様ありがとうございました。