口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門、初詣に行く様
ご来店日 2024年01月08日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。年も改まったことだし、新企画の一つも用意してしかるべきなのだろうが、そういうことはない。シン太郎左衛門から皆さんに「明けましておめでとうございまする」とのことである。私からも、明けましておめでとうございます。
さて、日曜日が大晦日(クラブロイヤルの休みの日)に重なるという悲劇的な状況により、約2週間、れもんちゃんに会えなかった。お蔭で年末年始は当然ちっとも盛り上がらなかったし、シン太郎左衛門はずっと調子がおかしかった。
今朝、れもんちゃんとの久しぶりの邂逅を控え、シン太郎左衛門は緊張ぎみだった。
「れもんちゃん、拙者のことを忘れてはいますまいか」
「それなりには覚えていてくれているだろう。必ずしも良い印象はないはずだが」
「うむ」
「それはさておき、今日のクチコミには、何を書こう。候補は3つある。一つ目は、年末を親戚の家で過ごした話だ」
「止めておきましょう。下らぬ話でござる」
「2番目は、Aがまたロボットを送ってきた話だ」
「あれは衝撃的でござった。でも、年の始めには相応しからぬもの。止めておきましょう」
「3番目は金ちゃんと初詣に行った話だ」
「どれもこれも情けない話でござる。父上の年末年始の下らなさが手に取るように分かりまする」
「どれか選べ」
「では、初詣」
「よし」
正月元旦。
年末を過ごした親戚の家では、夕刻近くなると、移動スーパーの車が音楽を鳴らしながらやって来る。親類たちと同じ思い出話を繰り返す不毛さを耐え忍んでいた私は、音楽が聞こえると、シン太郎左衛門に急かされて表に飛び出し、結局は何も買わないのだが、移動スーパーの後を付いて回って音楽を聴いて過ごした。
とくとくと~く、とくし丸
私にとっては単なる暇潰しでしかなかったが、シン太郎左衛門はこの曲をいたく気に入って、ラップや音頭の道を捨て、今後は「とくし丸」一本で頑張ると言い出した。多分、れもんちゃんに二週間も会えないショックで、頭のネジが数本外れてしまったのだ。
そんなことから、元旦の朝も、「春の海」の琴の調べではなく、「とくし丸」のテーマソングで始まった。
「いい加減、それ、止めてくんねぇかなぁ」と苦言を呈したが、シン太郎左衛門は無言で退け、延々と「とくし丸」を歌い続けた。こうなると、二週間も、れもんちゃんに会えない状況を作り出した私への、持って回った抗議だとしか思えなくなった。何とも気詰まりだったので、取り敢えず服を着替えて、初詣に行くことにした。
元旦のキンと冷えた空気は快く、金ちゃんも誘ってやろうと考え、隣家の呼び鈴を鳴らした。
日向を選んで待っていると、ダウンジャケットの金ちゃんが、ラッピーを連れて、出て来た。待っている間も、シン太郎左衛門は断続的に「とくし丸」のテーマソングを歌った。年が改まっても、金ちゃんはやっぱりむさ苦しく、ラッピーは颯爽としていた。
「オジさんは、どこに初詣に行くんですか」
私が神社の名前を告げると、金ちゃんは、「遠いなぁ。もっと近くにしましょうよ」
「ダメだ。ここら辺で、一番格の高い神社は、そこだからな」
私には、れもんちゃんの幸せと、れもんちゃんとこの一年も楽しく過ごせるように、という二つの切実な願い事があった。
一時間近くテクテク歩いた末、ラッピーを境外に待たせておいて、慌ただしくお詣りをした。お詣り中にも、シン太郎左衛門は「とくし丸」のテーマソングを歌っていた。神社はかなりの人の出で、学生アルバイトと思ぼしき巫女さんの姿も見られた。と、その巫女の一人が、れもんちゃんにそっくりだった。もちろん、れもんちゃんには及ばないが、それでも似ていた。次回、れもんちゃんに会ったときに話題にしようと考えて、呼び止めて、写真を撮らせてくれと頼むと、あっさり快諾してくれたが、スマホのカメラを向けると、厚かましくも金ちゃんがその隣に立ってピースサインをしているので、ムッとしたが、しょうがないので一緒に撮ってやった。
参拝者たちの人気者になっていたラッピーのリードを松の木から解いて、二人は帰途に着いた。清々しい初春の空の下、鳥居の朱色が眩しかった。
帰り道、シン太郎左衛門は、折々「とくし丸」のテーマソングを歌っていたし、金ちゃんは写真を送れと、うるさく言ってきた。
「ダメだ。お前は変なことをするからな。ヌード写真と合成して、オッパイを大きくしたり、小さくしたり、恥ずべき行為をしかねない」
「そんなこと、絶対にしませんよ」
「いや、れもんちゃんを冒涜するのは許さん」
「・・・れもんちゃん?オジさんが頻繁に口にする『れもんちゃん』って、今の巫女さんなんですか」
「違う。れもんちゃんは、今、れもん星に帰省中だ」
「オジさん・・・酔っ払ってます?」
「違う。お前の知らない世界があるんだ」
神社の近くに一軒小洒落た喫茶店が開いていた。朝飯を食べていなかったので、金ちゃんを誘って入った。席に座ると、金ちゃんは相変わらず写真を送れと煩かったし、シン太郎左衛門が「拙者も見たい」と口を挟んできた。
「こんな所で見せられるか。家まで我慢しろ」と普通に声に出して言ってしまって、金ちゃんに怪訝な顔をされた。
「オジさん、それ、どういう意味ですか?」
窓の外、街路樹に繋がれたラッピーが大人しく待っている。
「特に意味はない」
と、注文を取りにきた女の子を見て、思わず立ち上がりそうになった。またしても、れもんちゃんソックリだった。
「僕は、ミートソースとホットココアとフルーツパフェで」と金ちゃんが注文している間、ウェイトレスの顔をまじまじと見詰めてしまった。
「ナポリタンとホットコーヒー」と言った私の声は微かに震えていた。彼女が立ち去ると、思わず「どういうことだ?次から次から、れもんちゃんだ」
「また、れもんちゃんですか?オジさん、『れもんちゃん』って、結局、誰なんですか?」
「れもんちゃんは、一言で言えば宇宙一だ」
「・・・分かんない」
「分からんで結構。お前は、しばらく外で凧でも上げてこい」
「凧なんて持ってきてないし。それより、さっきの写真、送ってくださいよ」
「拙者も見たい」
「分かった。金ちゃんには、今送ってやる。シン太郎左衛門は黙っとけ」
「シン太郎左衛門?また変なのが出てきた・・・オジさん、ホント大丈夫ですか?」
その言葉を無視して、そしてシン太郎左衛門がまたしても「とくし丸」を歌い出したことに辟易しながら、スマホを取り出し、先刻撮った写真を金ちゃんのLINEに送ろうとしたとき、愕然とした。巫女姿の女の子は、れもんちゃんに一つも似ていなかった。可愛らしい娘には違いないが、全くの別物だった。しかし、考えたら当たり前のことで、れもんちゃんは唯一無二だから、れもんちゃん以外の誰も、れもんちゃんに似ている訳がないのだ。
「分かったぞ。これが、有名な『れもんちゃん禁断症状』だ。しばらく、れもんちゃんと会えない状態が続くと、誰彼見境なく、れもんちゃんに見えてくるのだ」
「それは、羨ましい話でござる」
「羨まれる理由がない。お前はずっと『とくし丸』の歌を歌い続けて責め苛むし、気が狂いそうだ」
「やっと反省されたか」
「反省した」
「では許して遣わそう」
レジで支払いをするとき、女の子の顔をまじまじ見たが、結局れもんちゃんには全く似ていなかった。
金ちゃんが出てくるクチコミと言えば、これまで宇宙空母が付き物だったが、元旦の空に宇宙空母は現れなかった。ただ、とても青い空だった。
そして、今日、れもんちゃんに会った。やはり、れもんちゃんは、今年も当然のごとく宇宙一だった。
帰り道、シン太郎左衛門もご機嫌で、朗々と「れもんちゃん音頭」を歌っていた。
やはり週に一度は、れもんちゃんに会わないと親子共々具合が悪いと、改めて悟った次第である。
シン太郎左衛門、初詣に行く様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門、初詣に行く様
ご来店日 2024年01月08日
さて、日曜日が大晦日(クラブロイヤルの休みの日)に重なるという悲劇的な状況により、約2週間、れもんちゃんに会えなかった。お蔭で年末年始は当然ちっとも盛り上がらなかったし、シン太郎左衛門はずっと調子がおかしかった。
今朝、れもんちゃんとの久しぶりの邂逅を控え、シン太郎左衛門は緊張ぎみだった。
「れもんちゃん、拙者のことを忘れてはいますまいか」
「それなりには覚えていてくれているだろう。必ずしも良い印象はないはずだが」
「うむ」
「それはさておき、今日のクチコミには、何を書こう。候補は3つある。一つ目は、年末を親戚の家で過ごした話だ」
「止めておきましょう。下らぬ話でござる」
「2番目は、Aがまたロボットを送ってきた話だ」
「あれは衝撃的でござった。でも、年の始めには相応しからぬもの。止めておきましょう」
「3番目は金ちゃんと初詣に行った話だ」
「どれもこれも情けない話でござる。父上の年末年始の下らなさが手に取るように分かりまする」
「どれか選べ」
「では、初詣」
「よし」
正月元旦。
年末を過ごした親戚の家では、夕刻近くなると、移動スーパーの車が音楽を鳴らしながらやって来る。親類たちと同じ思い出話を繰り返す不毛さを耐え忍んでいた私は、音楽が聞こえると、シン太郎左衛門に急かされて表に飛び出し、結局は何も買わないのだが、移動スーパーの後を付いて回って音楽を聴いて過ごした。
とくとくと~く、とくし丸
私にとっては単なる暇潰しでしかなかったが、シン太郎左衛門はこの曲をいたく気に入って、ラップや音頭の道を捨て、今後は「とくし丸」一本で頑張ると言い出した。多分、れもんちゃんに二週間も会えないショックで、頭のネジが数本外れてしまったのだ。
そんなことから、元旦の朝も、「春の海」の琴の調べではなく、「とくし丸」のテーマソングで始まった。
「いい加減、それ、止めてくんねぇかなぁ」と苦言を呈したが、シン太郎左衛門は無言で退け、延々と「とくし丸」を歌い続けた。こうなると、二週間も、れもんちゃんに会えない状況を作り出した私への、持って回った抗議だとしか思えなくなった。何とも気詰まりだったので、取り敢えず服を着替えて、初詣に行くことにした。
元旦のキンと冷えた空気は快く、金ちゃんも誘ってやろうと考え、隣家の呼び鈴を鳴らした。
日向を選んで待っていると、ダウンジャケットの金ちゃんが、ラッピーを連れて、出て来た。待っている間も、シン太郎左衛門は断続的に「とくし丸」のテーマソングを歌った。年が改まっても、金ちゃんはやっぱりむさ苦しく、ラッピーは颯爽としていた。
「オジさんは、どこに初詣に行くんですか」
私が神社の名前を告げると、金ちゃんは、「遠いなぁ。もっと近くにしましょうよ」
「ダメだ。ここら辺で、一番格の高い神社は、そこだからな」
私には、れもんちゃんの幸せと、れもんちゃんとこの一年も楽しく過ごせるように、という二つの切実な願い事があった。
一時間近くテクテク歩いた末、ラッピーを境外に待たせておいて、慌ただしくお詣りをした。お詣り中にも、シン太郎左衛門は「とくし丸」のテーマソングを歌っていた。神社はかなりの人の出で、学生アルバイトと思ぼしき巫女さんの姿も見られた。と、その巫女の一人が、れもんちゃんにそっくりだった。もちろん、れもんちゃんには及ばないが、それでも似ていた。次回、れもんちゃんに会ったときに話題にしようと考えて、呼び止めて、写真を撮らせてくれと頼むと、あっさり快諾してくれたが、スマホのカメラを向けると、厚かましくも金ちゃんがその隣に立ってピースサインをしているので、ムッとしたが、しょうがないので一緒に撮ってやった。
参拝者たちの人気者になっていたラッピーのリードを松の木から解いて、二人は帰途に着いた。清々しい初春の空の下、鳥居の朱色が眩しかった。
帰り道、シン太郎左衛門は、折々「とくし丸」のテーマソングを歌っていたし、金ちゃんは写真を送れと、うるさく言ってきた。
「ダメだ。お前は変なことをするからな。ヌード写真と合成して、オッパイを大きくしたり、小さくしたり、恥ずべき行為をしかねない」
「そんなこと、絶対にしませんよ」
「いや、れもんちゃんを冒涜するのは許さん」
「・・・れもんちゃん?オジさんが頻繁に口にする『れもんちゃん』って、今の巫女さんなんですか」
「違う。れもんちゃんは、今、れもん星に帰省中だ」
「オジさん・・・酔っ払ってます?」
「違う。お前の知らない世界があるんだ」
神社の近くに一軒小洒落た喫茶店が開いていた。朝飯を食べていなかったので、金ちゃんを誘って入った。席に座ると、金ちゃんは相変わらず写真を送れと煩かったし、シン太郎左衛門が「拙者も見たい」と口を挟んできた。
「こんな所で見せられるか。家まで我慢しろ」と普通に声に出して言ってしまって、金ちゃんに怪訝な顔をされた。
「オジさん、それ、どういう意味ですか?」
窓の外、街路樹に繋がれたラッピーが大人しく待っている。
「特に意味はない」
と、注文を取りにきた女の子を見て、思わず立ち上がりそうになった。またしても、れもんちゃんソックリだった。
「僕は、ミートソースとホットココアとフルーツパフェで」と金ちゃんが注文している間、ウェイトレスの顔をまじまじと見詰めてしまった。
「ナポリタンとホットコーヒー」と言った私の声は微かに震えていた。彼女が立ち去ると、思わず「どういうことだ?次から次から、れもんちゃんだ」
「また、れもんちゃんですか?オジさん、『れもんちゃん』って、結局、誰なんですか?」
「れもんちゃんは、一言で言えば宇宙一だ」
「・・・分かんない」
「分からんで結構。お前は、しばらく外で凧でも上げてこい」
「凧なんて持ってきてないし。それより、さっきの写真、送ってくださいよ」
「拙者も見たい」
「分かった。金ちゃんには、今送ってやる。シン太郎左衛門は黙っとけ」
「シン太郎左衛門?また変なのが出てきた・・・オジさん、ホント大丈夫ですか?」
その言葉を無視して、そしてシン太郎左衛門がまたしても「とくし丸」を歌い出したことに辟易しながら、スマホを取り出し、先刻撮った写真を金ちゃんのLINEに送ろうとしたとき、愕然とした。巫女姿の女の子は、れもんちゃんに一つも似ていなかった。可愛らしい娘には違いないが、全くの別物だった。しかし、考えたら当たり前のことで、れもんちゃんは唯一無二だから、れもんちゃん以外の誰も、れもんちゃんに似ている訳がないのだ。
「分かったぞ。これが、有名な『れもんちゃん禁断症状』だ。しばらく、れもんちゃんと会えない状態が続くと、誰彼見境なく、れもんちゃんに見えてくるのだ」
「それは、羨ましい話でござる」
「羨まれる理由がない。お前はずっと『とくし丸』の歌を歌い続けて責め苛むし、気が狂いそうだ」
「やっと反省されたか」
「反省した」
「では許して遣わそう」
レジで支払いをするとき、女の子の顔をまじまじ見たが、結局れもんちゃんには全く似ていなかった。
金ちゃんが出てくるクチコミと言えば、これまで宇宙空母が付き物だったが、元旦の空に宇宙空母は現れなかった。ただ、とても青い空だった。
そして、今日、れもんちゃんに会った。やはり、れもんちゃんは、今年も当然のごとく宇宙一だった。
帰り道、シン太郎左衛門もご機嫌で、朗々と「れもんちゃん音頭」を歌っていた。
やはり週に一度は、れもんちゃんに会わないと親子共々具合が悪いと、改めて悟った次第である。
シン太郎左衛門、初詣に行く様ありがとうございました。