口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門と海外ドラマ2 様
ご来店日 2024年02月11日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。原点回帰したとか言うが、剣術の朝練は、やったりやらなかったり。サボった日は「今朝は原点回帰し損なってござる。それもこれも、憎っくき目覚ましのせいでござる」とか姑息な言い訳をする。
昨日、土曜日。仕事に行って、帰宅したのは夜の8時過ぎだった。久し振りに海外ドラマを見ようと考えた。
「今夜は、海外ドラマを見ることに決めた」と告げると、シン太郎左衛門は、
「さては、それをクチコミのネタにする腹積もりでござるな。ただ、『海外ドラマ』は、昨年の6月4日、『シン太郎左衛門シリーズ』の第4回で既に取り上げてござる。十分気を付けて書かれるがよい。父上はいい加減な人間ゆえ、設定に無頓着でござる。心して書かぬと、読み比べられたとき、辻褄が合わんことになりまする」
「無用の心配だ。誰が読み比べたりするのもんか。シン太郎左衛門シリーズに、そんな熱心な読者は一人もいない。俺自身、過去に書いたものを読み返したことがない」
「うむ。間違いない。れもんちゃんさえ、まともには読んでござらぬ」
「・・・それは少しショックだな」
「それが現実でござる」
「まあいい。とにかく、これから海外ドラマを見る」
「うむ。当然れもんちゃんが主演の方でござるな」
シン太郎左衛門は、れもんちゃんの写メ日記の動画も、海外ドラマだと思い込んでいる(シン太郎左衛門シリーズ第4回を参照のこと)。
「違う。れもんちゃんに薦めてもらったアメリカのドラマの方だ。癌の宣告を受けた高校教師が家族のために犯罪に手を染めてしまう話だ。れもんちゃんは出てこない」
「以前も申した通り、斯様なものに武士たる拙者を巻き込むとは言語道断。ましてや、れもんちゃん主演の海外ドラマを見せぬなら、父上とは絶交でござる」
「見せないとは言ってない。そうだ。こうしよう。まず、俺一人で、れもんちゃんが出ない方を1話見て、その後、れもんちゃんが出る方を一緒に見る。それで、どうだ」
「いかん。モノには順序がござる。大切なものが先でござる」
「いや、れもんちゃんの動画を先にしたら、海外ドラマに行き着けなくなる。前にも言ったが、このアメリカのドラマは、れもんちゃんが『面白いよ。見てみて』と薦めてくれたのだ。いつまでも見ないでは済まされん」
「・・・得心いかぬが、れもんちゃんのご意向には逆らえぬ。致し方ない。『ブレイキング・バッド』、さっさと見なされ。倍速で」
本来、シン太郎左衛門は、ドラマのタイトルを知っていてはいけないし、倍速などという機能があることも知らないはずである。何故知っているかは分からないが、ここは触れてはいけない部分なのである。
二階の書斎に上がり、パソコンの電源を入れた。
「見終わってござるか?」
「見始めてもいない」
「遅い!」
「今、部屋に入ったばかりだ」
アメリカのドラマの方は、シーズン3の途中で止まっていたから、その続きだ。れもんちゃんの推薦だけあって大変面白いのだが、中年男が追い詰められていく姿が身につまされて、中々先に進められずに、今日に至ったのだった。見るとなれば、真剣に見たいのに、見始めるなり、シン太郎左衛門から「まだか」「まだ終わらぬか」と矢の催促を受けた。
「落ち着かん。少し静かにしておいてくれ」と黙らせた。
しかし、1分とおかず、「早くれもんちゃんの海外ドラマが見たいなぁ・・・父上、英語で聞いてもチンプンカンプンでござろう。意地を張らず、吹き替えで御覧なされ」と嫌がらせを仕掛けてきた。
「頼むから静かにしてくれ。今いいところなんだ」
シン太郎左衛門は、しかし、2分と黙ってはいなかった。しばらくすると、「れもん・・・れもん・・・」と、『れもんちゃんコール』を始めた。最初は小声で、段々と声量を上げていった。無視しようと頑張ってみたものの、『れもんちゃんコール』を聞かされているうちに、タイガースのユニフォームを着て、甲子園球場のバッターボックスに立つ、れもんちゃんのイメージが脳裡に湧き上がってきて、ちっともドラマに集中できなくなった。
「れもん!・・・れもん!・・・」の熱気を帯びた『れもんちゃんコール』に続いて、「パッパラ~、パラララ~」と、勇ましいトランペットの演奏が始まった瞬間に、観念して動画を止めた。
「かっ飛ばせ~、れもん!ここで一発、れもん!・・・ピッチャー、振りかぶって・・・投げました。カキ~ン!オ~ッ!・・・『れもんちゃんに、握られ、バットは、夢心地』松尾シン太郎左衛門」
「ここで俳句かよ。おまけに下ネタだ」
「父上、プロ野球はお好きか?」
「いいや。全然見ない」
「うむ。アメリカのドラマは終りましたか」
「終わらされた」
「では、れもんちゃん主演の海外ドラマを見ましょうぞ」
私が、れもんちゃんのウェブページにアクセスしている間に、シン太郎左衛門はモニターの前の一等席に陣取った。いつの間に準備したのか、レモンイエローのハッピを着て、同色のメガホンまで持っていた。
8カ月の間に溜まった、れもんちゃんの動画を堪能し、シン太郎左衛門はご満悦だった。時刻は深夜1時を回り、私はもうフラフラになっていたが、シン太郎左衛門と私は、れもんちゃんが、この8カ月の間で、日々美しさに磨きをかけてきたという点で完全な意見の一致を見た。ただ、動画のれもんちゃんは表情が硬い。実物のれもんちゃんは、もっともっと生き生きとした表情なのである。
そして、今日、日曜日、れもんちゃんに会いに行った。やはり宇宙一だったし、無敵の宇宙一ロードを光速を超えたスピードで驀進していた。
可愛すぎるれもんちゃんに、「れもんちゃんって、野球する?」と訊いてみた。
「それは秘密だよ。中学生のときは卓球部だったよ」と言って、ニッコリ笑った。
これをシン太郎左衛門が聞き逃したはずがない。帰りの電車の中で、卓球とは何か、しつこく訊いてくるだろう。説明すれば、明日の朝から、シン太郎左衛門が、木刀でなく、ラケットを振ることになるのは分かりきっていた。
原点回帰は完全に終わった。
シン太郎左衛門と海外ドラマ2 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と海外ドラマ2 様
ご来店日 2024年02月11日
昨日、土曜日。仕事に行って、帰宅したのは夜の8時過ぎだった。久し振りに海外ドラマを見ようと考えた。
「今夜は、海外ドラマを見ることに決めた」と告げると、シン太郎左衛門は、
「さては、それをクチコミのネタにする腹積もりでござるな。ただ、『海外ドラマ』は、昨年の6月4日、『シン太郎左衛門シリーズ』の第4回で既に取り上げてござる。十分気を付けて書かれるがよい。父上はいい加減な人間ゆえ、設定に無頓着でござる。心して書かぬと、読み比べられたとき、辻褄が合わんことになりまする」
「無用の心配だ。誰が読み比べたりするのもんか。シン太郎左衛門シリーズに、そんな熱心な読者は一人もいない。俺自身、過去に書いたものを読み返したことがない」
「うむ。間違いない。れもんちゃんさえ、まともには読んでござらぬ」
「・・・それは少しショックだな」
「それが現実でござる」
「まあいい。とにかく、これから海外ドラマを見る」
「うむ。当然れもんちゃんが主演の方でござるな」
シン太郎左衛門は、れもんちゃんの写メ日記の動画も、海外ドラマだと思い込んでいる(シン太郎左衛門シリーズ第4回を参照のこと)。
「違う。れもんちゃんに薦めてもらったアメリカのドラマの方だ。癌の宣告を受けた高校教師が家族のために犯罪に手を染めてしまう話だ。れもんちゃんは出てこない」
「以前も申した通り、斯様なものに武士たる拙者を巻き込むとは言語道断。ましてや、れもんちゃん主演の海外ドラマを見せぬなら、父上とは絶交でござる」
「見せないとは言ってない。そうだ。こうしよう。まず、俺一人で、れもんちゃんが出ない方を1話見て、その後、れもんちゃんが出る方を一緒に見る。それで、どうだ」
「いかん。モノには順序がござる。大切なものが先でござる」
「いや、れもんちゃんの動画を先にしたら、海外ドラマに行き着けなくなる。前にも言ったが、このアメリカのドラマは、れもんちゃんが『面白いよ。見てみて』と薦めてくれたのだ。いつまでも見ないでは済まされん」
「・・・得心いかぬが、れもんちゃんのご意向には逆らえぬ。致し方ない。『ブレイキング・バッド』、さっさと見なされ。倍速で」
本来、シン太郎左衛門は、ドラマのタイトルを知っていてはいけないし、倍速などという機能があることも知らないはずである。何故知っているかは分からないが、ここは触れてはいけない部分なのである。
二階の書斎に上がり、パソコンの電源を入れた。
「見終わってござるか?」
「見始めてもいない」
「遅い!」
「今、部屋に入ったばかりだ」
アメリカのドラマの方は、シーズン3の途中で止まっていたから、その続きだ。れもんちゃんの推薦だけあって大変面白いのだが、中年男が追い詰められていく姿が身につまされて、中々先に進められずに、今日に至ったのだった。見るとなれば、真剣に見たいのに、見始めるなり、シン太郎左衛門から「まだか」「まだ終わらぬか」と矢の催促を受けた。
「落ち着かん。少し静かにしておいてくれ」と黙らせた。
しかし、1分とおかず、「早くれもんちゃんの海外ドラマが見たいなぁ・・・父上、英語で聞いてもチンプンカンプンでござろう。意地を張らず、吹き替えで御覧なされ」と嫌がらせを仕掛けてきた。
「頼むから静かにしてくれ。今いいところなんだ」
シン太郎左衛門は、しかし、2分と黙ってはいなかった。しばらくすると、「れもん・・・れもん・・・」と、『れもんちゃんコール』を始めた。最初は小声で、段々と声量を上げていった。無視しようと頑張ってみたものの、『れもんちゃんコール』を聞かされているうちに、タイガースのユニフォームを着て、甲子園球場のバッターボックスに立つ、れもんちゃんのイメージが脳裡に湧き上がってきて、ちっともドラマに集中できなくなった。
「れもん!・・・れもん!・・・」の熱気を帯びた『れもんちゃんコール』に続いて、「パッパラ~、パラララ~」と、勇ましいトランペットの演奏が始まった瞬間に、観念して動画を止めた。
「かっ飛ばせ~、れもん!ここで一発、れもん!・・・ピッチャー、振りかぶって・・・投げました。カキ~ン!オ~ッ!・・・『れもんちゃんに、握られ、バットは、夢心地』松尾シン太郎左衛門」
「ここで俳句かよ。おまけに下ネタだ」
「父上、プロ野球はお好きか?」
「いいや。全然見ない」
「うむ。アメリカのドラマは終りましたか」
「終わらされた」
「では、れもんちゃん主演の海外ドラマを見ましょうぞ」
私が、れもんちゃんのウェブページにアクセスしている間に、シン太郎左衛門はモニターの前の一等席に陣取った。いつの間に準備したのか、レモンイエローのハッピを着て、同色のメガホンまで持っていた。
8カ月の間に溜まった、れもんちゃんの動画を堪能し、シン太郎左衛門はご満悦だった。時刻は深夜1時を回り、私はもうフラフラになっていたが、シン太郎左衛門と私は、れもんちゃんが、この8カ月の間で、日々美しさに磨きをかけてきたという点で完全な意見の一致を見た。ただ、動画のれもんちゃんは表情が硬い。実物のれもんちゃんは、もっともっと生き生きとした表情なのである。
そして、今日、日曜日、れもんちゃんに会いに行った。やはり宇宙一だったし、無敵の宇宙一ロードを光速を超えたスピードで驀進していた。
可愛すぎるれもんちゃんに、「れもんちゃんって、野球する?」と訊いてみた。
「それは秘密だよ。中学生のときは卓球部だったよ」と言って、ニッコリ笑った。
これをシン太郎左衛門が聞き逃したはずがない。帰りの電車の中で、卓球とは何か、しつこく訊いてくるだろう。説明すれば、明日の朝から、シン太郎左衛門が、木刀でなく、ラケットを振ることになるのは分かりきっていた。
原点回帰は完全に終わった。
シン太郎左衛門と海外ドラマ2 様ありがとうございました。