口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門とダンボールのラケット 様
ご来店日 2024年02月19日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。将来の夢は、中学校の卓球部に入ることだと言っている(前回のクチコミの最終節を参照)。この1週間は毎朝早起きして、前の日曜日に私がダンボールを切り抜いて作ってやった卓球のラケットを振っている。まるで武士らしくなくなってしまった。
(今回は、日曜日が、れもんちゃんの女の子休暇に重なってしまい、休み明けの月曜日に会った。)昨日、日曜日の朝、シン太郎左衛門は早起きして、ダンボール製のラケットを「やあっ!とおっ!」とか言いながら一生懸命に振っていた。
「今日も頑張ってるな」
「うむ」
「楽しいか?」
「それが何とも楽しくない」
「そうか」
「この1週間ずっと疑問に感じてござった。中学生のれもんちゃんは、本当に毎日こんなことをしていたのでござるか」
「・・・この1週間、いつ言おうとか悩んできた。俺の説明が悪かったのかもしれないが、今お前がやっていることは、卓球とは言いがたい。卓球のラケットは中段に構えたりしない」
「父上は『卓球は、木刀でなく、ラケットを振るのだ』と仰せでござった」
「そんな説明をしたような気がする。言葉足らずだった」
私には、ダンボールをハサミで切り抜いて、シン太郎左衛門の身の丈に合ったミニチュアのラケットを作るなどという器用な芸当はできなかった。シン太郎左衛門は、ほぼ実寸大の卓球のラケットを私の腹に突き立てて、仁王立ちしていた。心なしか怒っているように見えた。
「行き違いがあったようでござる。卓球とは、竹刀の代わりに、この大きなシャモジのようなものを使う剣道のこと・・・」
「・・・ではない。『剣道』-『竹刀』+『大きなシャモジ』=『卓球』という式は成り立たない」
「やはり、そうでござったか。拙者も『多分これは違うな』と、うすうす感じておった」
「俺も、お前が、いつ気付くか様子を見守っていた」
「大きなシャモジで、ずいぶん風を起こした」
「済まなかった。ちゃんと説明し直す。卓球の別名はピンポンだ。お前のラケットは紙で出来てるが、本物のラケットは木製で、ラバーが貼ってある。そのラケットでテンポよく交互に玉を打つ、そういうゲームだ」
「木の板でテンポよく左右のタマタマを交互に叩く?」
「違う。そんなことをしたら、痛くて目が回ってしまう。中学生のれもんちゃんが、同級生の男の子を押さえ付けて、股間をラケットでスマッシュする姿を想像できるか?」
「れもんちゃんは、それはそれは気持ちの優しい娘でござる。そんなことをするはずがござらぬ」
「だろ?卓球は、そんな野蛮なスポーツではない・・・卓球の動画を見せよう。いくら口で説明しても、行き違うばかりだ」
シン太郎左衛門は深く息を吐いて、「父上、折り入って、お願いがござる」
「なんだ?」
「お手製のラケットまで拝領した身で心苦しいが、拙者には、卓球を続けるのは無理でござる。目的が分からぬ」
「そうか・・・しかし、お前には卓球を止めることが出来ない」
「なんと!それは何ゆえ?」
「始めてもいないものを途中で止めることは論理的に不可能だからな。ただ、事情が事情だから、今回に限り特別に許す。止めてよし」
「忝ない。ただ、れもんちゃんに、根性なし、意気地なし、と思われますまいか」
「大丈夫。れもんちゃんは、そんな娘ではない。この件、クチコミにも書かないから、心配するな」
「一生恩に着まする」
そして、今日は月曜日。れもんちゃんに会う日。有給休暇をとっていたし、昼まで惰眠を貪る予定だったが、朝の5時、シン太郎左衛門が「やぁ!とぉ!」と、剣術の稽古を始めた。またしても原点回帰だった。
昼御飯をゆっくり食べて、神戸に向けて出発した。
そして、れもんちゃんに会った。シン太郎左衛門が最近素振りに余念がないことを伝えると、れもんちゃんはニッコリと微笑んだ。
言うまでもなく、れもんちゃんは宇宙一で、宇宙一楽しくて、宇宙一可愛かったから、110分間、私は宇宙一の幸せ者だった。
帰りの電車の中、シン太郎左衛門は、れもんちゃんの余韻に酔いしれて、うっとりとしている。私はこのクチコミを書いている。
「父上、またクチコミでござるか」
「そうだ」
「毎度毎度、ご苦労なことでござる」
「苦労なんてしてない。俺みたいな天性の怠け者が、自分の意志や考えで、毎週こんな長い文章を書いていると思うか?」
「確かに、父上はどうしようもない怠け者で、何をやらせても三日と続かないろくでなしでござる」
「だろ?だから、『シン太郎左衛門』のクチコミにしても『私が書きました』なんて、間違っても言えない。思い上がりもいいところだ。勝手に出来るんだ。俺の意志ではない。れもんちゃんがいるからだ」
「なるほど」
「れもんちゃんが慈雨の如く降り注ぎ、太陽の如く光り輝き続ける限り、『シン太郎左衛門』は何の意味も目的もなく雑草のように生えてくる。これは、宇宙の摂理だ。れもんちゃんが宇宙一だから、こういうことが起こる。それだけのことだ」
「うむ。れもんちゃんは実に有難いお方でござる」
その後、シン太郎左衛門は電車の中で、「れもんちゃんは偉いものでごさるなぁ」と頻りに感心していたが、家の最寄り駅で電車を降りるとき、「拙者は雑草かぁ・・・」と少し肩を落として呟いた。
雨が降っていたが、暖かい雨だった。
シン太郎左衛門とダンボールのラケット 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門とダンボールのラケット 様
ご来店日 2024年02月19日
(今回は、日曜日が、れもんちゃんの女の子休暇に重なってしまい、休み明けの月曜日に会った。)昨日、日曜日の朝、シン太郎左衛門は早起きして、ダンボール製のラケットを「やあっ!とおっ!」とか言いながら一生懸命に振っていた。
「今日も頑張ってるな」
「うむ」
「楽しいか?」
「それが何とも楽しくない」
「そうか」
「この1週間ずっと疑問に感じてござった。中学生のれもんちゃんは、本当に毎日こんなことをしていたのでござるか」
「・・・この1週間、いつ言おうとか悩んできた。俺の説明が悪かったのかもしれないが、今お前がやっていることは、卓球とは言いがたい。卓球のラケットは中段に構えたりしない」
「父上は『卓球は、木刀でなく、ラケットを振るのだ』と仰せでござった」
「そんな説明をしたような気がする。言葉足らずだった」
私には、ダンボールをハサミで切り抜いて、シン太郎左衛門の身の丈に合ったミニチュアのラケットを作るなどという器用な芸当はできなかった。シン太郎左衛門は、ほぼ実寸大の卓球のラケットを私の腹に突き立てて、仁王立ちしていた。心なしか怒っているように見えた。
「行き違いがあったようでござる。卓球とは、竹刀の代わりに、この大きなシャモジのようなものを使う剣道のこと・・・」
「・・・ではない。『剣道』-『竹刀』+『大きなシャモジ』=『卓球』という式は成り立たない」
「やはり、そうでござったか。拙者も『多分これは違うな』と、うすうす感じておった」
「俺も、お前が、いつ気付くか様子を見守っていた」
「大きなシャモジで、ずいぶん風を起こした」
「済まなかった。ちゃんと説明し直す。卓球の別名はピンポンだ。お前のラケットは紙で出来てるが、本物のラケットは木製で、ラバーが貼ってある。そのラケットでテンポよく交互に玉を打つ、そういうゲームだ」
「木の板でテンポよく左右のタマタマを交互に叩く?」
「違う。そんなことをしたら、痛くて目が回ってしまう。中学生のれもんちゃんが、同級生の男の子を押さえ付けて、股間をラケットでスマッシュする姿を想像できるか?」
「れもんちゃんは、それはそれは気持ちの優しい娘でござる。そんなことをするはずがござらぬ」
「だろ?卓球は、そんな野蛮なスポーツではない・・・卓球の動画を見せよう。いくら口で説明しても、行き違うばかりだ」
シン太郎左衛門は深く息を吐いて、「父上、折り入って、お願いがござる」
「なんだ?」
「お手製のラケットまで拝領した身で心苦しいが、拙者には、卓球を続けるのは無理でござる。目的が分からぬ」
「そうか・・・しかし、お前には卓球を止めることが出来ない」
「なんと!それは何ゆえ?」
「始めてもいないものを途中で止めることは論理的に不可能だからな。ただ、事情が事情だから、今回に限り特別に許す。止めてよし」
「忝ない。ただ、れもんちゃんに、根性なし、意気地なし、と思われますまいか」
「大丈夫。れもんちゃんは、そんな娘ではない。この件、クチコミにも書かないから、心配するな」
「一生恩に着まする」
そして、今日は月曜日。れもんちゃんに会う日。有給休暇をとっていたし、昼まで惰眠を貪る予定だったが、朝の5時、シン太郎左衛門が「やぁ!とぉ!」と、剣術の稽古を始めた。またしても原点回帰だった。
昼御飯をゆっくり食べて、神戸に向けて出発した。
そして、れもんちゃんに会った。シン太郎左衛門が最近素振りに余念がないことを伝えると、れもんちゃんはニッコリと微笑んだ。
言うまでもなく、れもんちゃんは宇宙一で、宇宙一楽しくて、宇宙一可愛かったから、110分間、私は宇宙一の幸せ者だった。
帰りの電車の中、シン太郎左衛門は、れもんちゃんの余韻に酔いしれて、うっとりとしている。私はこのクチコミを書いている。
「父上、またクチコミでござるか」
「そうだ」
「毎度毎度、ご苦労なことでござる」
「苦労なんてしてない。俺みたいな天性の怠け者が、自分の意志や考えで、毎週こんな長い文章を書いていると思うか?」
「確かに、父上はどうしようもない怠け者で、何をやらせても三日と続かないろくでなしでござる」
「だろ?だから、『シン太郎左衛門』のクチコミにしても『私が書きました』なんて、間違っても言えない。思い上がりもいいところだ。勝手に出来るんだ。俺の意志ではない。れもんちゃんがいるからだ」
「なるほど」
「れもんちゃんが慈雨の如く降り注ぎ、太陽の如く光り輝き続ける限り、『シン太郎左衛門』は何の意味も目的もなく雑草のように生えてくる。これは、宇宙の摂理だ。れもんちゃんが宇宙一だから、こういうことが起こる。それだけのことだ」
「うむ。れもんちゃんは実に有難いお方でござる」
その後、シン太郎左衛門は電車の中で、「れもんちゃんは偉いものでごさるなぁ」と頻りに感心していたが、家の最寄り駅で電車を降りるとき、「拙者は雑草かぁ・・・」と少し肩を落として呟いた。
雨が降っていたが、暖かい雨だった。
シン太郎左衛門とダンボールのラケット 様ありがとうございました。