口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門と謎の手紙 様
ご来店日 2024年03月17日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。最近も、やっぱり朝5時に起きて、「やあっ!とおっ!」と、クワガタと一緒に剣術の稽古をしている。
今日は日曜日、れもんちゃんに会う日。
約1時間の稽古を終えたシン太郎左衛門は大きなアクビをして、「ああ~、眠たい」と、ふざけたことをぬかした。
同じく朝稽古を終えた新兵衛(クワガタ)を摘まんで、蓋付きの小さな水槽(メゾン・ド・新兵衛)に戻しながら、「昨日の夜、寝る前に、『明日は、れもんちゃんに会う大事な日だから、8時までは絶対に起こすな』と言ってあったはずだ」と苦言を呈した。
「うむ。忘れてはおらなんだが、5時になると勝手に目が覚めてしまうのでござる」
「目が覚めても構わんが、静かに横になっていればいいものを、『やあ』だの『とお』だの奇声を上げて、割り箸を振り回しやがって・・・ひどい話だ」
「うむ」
「『うむ』じゃない。真面目に5時起きを改めろ」と言ったが、シン太郎左衛門は、またもや大アクビをかまして、
「ところで、シン太郎左衛門シリーズは前回で終わったのではござらぬか」と話を逸らした。面倒くさいと思うと、すぐ話を逸らすのは、ヤツの悪い癖だが、話を戻すのも面倒くさかった。
「ああ、前回のあれね。あれは、大した意味はない。一旦普通にクチコミを書き終えた後、もし仮に、この話を最終回にするとしたら、どんな風にしたらいいんだろうという素朴な疑問が湧いた。それで、何となく数行書き加えたら、結構いい具合に最終回っぽくなった。ただ、それだけのことだ」
「・・・そんなものを普通に投稿したと?」
「うん」
シン太郎左衛門は呆気に取られた様子で、「普通そんなこと、する?」
「知らん。元に戻すのが、面倒くさかったというのもあるが、『シン太郎左衛門』の普通の回がわずか数行の改変であっさり最終回になるって、凄くないか?なんか手品みたいで楽しかった。これからも、最終回に変えられるものは、どんどん最終回に変えて投稿しようと思っている」
「駅前の靴屋が、年中、閉店セールをやっているのと似てござるな」
「・・・特に、そうは思わん」
こんなことを話していたが、とにかく連日の寝不足で、私は頭がボーっとしていて、何を話しているか、ほとんど自覚がなかった。
新兵衛に朝御飯(砂糖水)を用意すると、表に新聞を取りに出た。新聞を取り出すと、その下に例の封筒があった。迷いはあったが、意を決して取り出し、差出人を見ると、案の定Bからだった。
リビングに戻ると、
「シン太郎左衛門、あの手紙はやっぱりBからだった」
「なんと書いてござった?」
「まだ読んでいないが、この封筒、随分と軽い。中身を入れ忘れたのかもしれない」
ジャージのズボンからニュッと顔を覗かせたシン太郎左衛門に、「開けてみられよ」と言われ、封を切ってみたが、便箋らしいものは見当たらなかった。逆さにして振ってみると、折り畳まれた小さな紙片が転がり出た。開いてみると、小さな字で一言「続報を待て」とだけ記されていた。
「何だ、これ?・・・見てみろ」とシン太郎左衛門に渡した。
「・・・分からぬ」
「こんなものをわざわざ速達で送ってきた。言っておくが、Bに限ってウケ狙いも悪ふざけもない」
「変なヤツでござる」
「そうだ。Bは変人だ。見た目からして、普通ではない。とにかくデカい」
「おチンが?」
「いや。おチンはともかく、身長が2メートルほどある。それでいながら、手足は長くない。やたらと胴が長い。だから、立っていても、座っても、頭の位置は、さして変わらない。隣の席に座られると、こっちだけが座っている感覚になる。『横に立たれると鬱陶しい。お前も座れ』と言いそうになる」
「なるほど」
「顔も長い」
「横に?」
「縦にだ。目が小さくて、口は大きい。鼻筋は妙に通っている。どんなときも無表情。冗談は一切通じない。学生時代は一貫してマッシュルーム・カットだった」と言いながら、折り込み広告の裏面に描いたBのイラストをシン太郎左衛門に見せた。
「大体こんな感じ」
「・・・伝わらぬ。父上は絵が下手クソでござる」
「そうか?かなり特徴を掴んでいるが・・・まあいい」
私は、封筒をバラバラに分解し始めた。
「父上、何をしてござる」
「本文を探している。本文もないのに、『続報を待て』は、おかしいだろ?どこかに、メッセージの本体が隠されているはずだ」
「なるほど。封筒に秘密がありまするか」
「分からん・・・見る限り、特に変なところはない。炙り出しかもしれん」
「炙り出し?」
「ミカンの汁とかで紙に字を書くと、乾けば見えなくなるが、火で炙ると、字が浮かび上がる」
「炙ってみましょうぞ」
「いや、いいや。面倒くさい。それに、炙り出しはBらしくない。おそらく方向違いだ」
「では、この手紙、どうされまするか」
「放置だ。続報が届くまで放っておく。れもんちゃんに会う大事な日の朝をこんなことに使いたくないからな」
「うむ」
「・・・ちょっと待て・・・そうか」
私はコーヒーを淹れようと沸かしていた湯をお碗に少し注ぎ、封筒の頭を浸した。そして、適度にふやけたところで、糊付けされているベロをゆっくりと剥がした。シン太郎左衛門は、ワクワクした様子で見守っている。
「ビンゴ・・・シン太郎左衛門、見ろ」
ベロが糊付けされた箇所に小さな数字が5行にも亘ってギッシリと書き込まれていた。
「これが手紙の本文だ。おそらくゲーデル数だ」
「それは何でござるか。100桁以上ある、飛んでもなく大きな数でござる。普通の女の子の可愛さを1としたときの、れもんちゃんの可愛さを表す数字でござるか」
「我々には、そんな風に見えるが、Bは、おそらく、れもんちゃんを知らん。まあいい。解読には相当の時間がいる。まず朝御飯を食べよう。それから考える。いずれにしても、今日は、れもんちゃんに会いに行く大事な日だ。これ以上、Bに関わってはいられない」
「うむ。しかし、こんな変人から脅迫状が届いたとあっては油断できませぬな」
「脅迫状?・・・別に脅迫状とは決まっていない」
「いや、脅迫状の方が楽しい。もし違っておったら、脅迫状に書き換えなされ。書き換えは、父上の得意技でござる」
「そういう言い方をされるのは心外だ」
「脅迫状に怯えきった父上を拙者と新兵衛が励ます場面を描いてくだされ。さらに、Bの襲撃を拙者と新兵衛が力を合わせて撃退いたす。やっと日々の鍛練が活かせて、拙者も嬉しい」
「いや・・・Bは変なヤツだが、暴力を振るうことはない」
「それは伏せておき、Bを血に飢えた鎖鎌の達人と致しましょう」
「そんな出鱈目は許されない。『シン太郎左衛門』は純粋なドキュメンタリーだからな。いずれにせよ、Bの話は、ここで一旦終わりにする」
「うむ。では・・・父上、これまで楽しかった」
「・・・なんだ、それ?」
「『俺も楽しかった』と言ってくだされ。最終回でござる」
「今回は最終回にはしない。いくらなんでも唐突すぎる」
こんな朝だった。
そして、れもんちゃんに会った。
れもんちゃんは、やっぱり桁違いに宇宙一だった。こんなに桁違いに可愛ければ、計算も桁違いに早いかもしれないと思い、「れもんちゃん、100桁の数字の素因数分解、手伝ってくれない?」と頼むと、「いやだ~」と、宇宙一可愛く断られてしまった。
頼み事への断り方まで宇宙一可愛いのだから、もはや誰も太刀打ちできるものではない。
れもんちゃんは、宇宙一に宇宙一なのである。
ちなみに、なかなか信じてもらえないだろうが、『シン太郎左衛門』は宇宙一純粋なドキュメンタリーなのである。
シン太郎左衛門と謎の手紙 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と謎の手紙 様
ご来店日 2024年03月17日
今日は日曜日、れもんちゃんに会う日。
約1時間の稽古を終えたシン太郎左衛門は大きなアクビをして、「ああ~、眠たい」と、ふざけたことをぬかした。
同じく朝稽古を終えた新兵衛(クワガタ)を摘まんで、蓋付きの小さな水槽(メゾン・ド・新兵衛)に戻しながら、「昨日の夜、寝る前に、『明日は、れもんちゃんに会う大事な日だから、8時までは絶対に起こすな』と言ってあったはずだ」と苦言を呈した。
「うむ。忘れてはおらなんだが、5時になると勝手に目が覚めてしまうのでござる」
「目が覚めても構わんが、静かに横になっていればいいものを、『やあ』だの『とお』だの奇声を上げて、割り箸を振り回しやがって・・・ひどい話だ」
「うむ」
「『うむ』じゃない。真面目に5時起きを改めろ」と言ったが、シン太郎左衛門は、またもや大アクビをかまして、
「ところで、シン太郎左衛門シリーズは前回で終わったのではござらぬか」と話を逸らした。面倒くさいと思うと、すぐ話を逸らすのは、ヤツの悪い癖だが、話を戻すのも面倒くさかった。
「ああ、前回のあれね。あれは、大した意味はない。一旦普通にクチコミを書き終えた後、もし仮に、この話を最終回にするとしたら、どんな風にしたらいいんだろうという素朴な疑問が湧いた。それで、何となく数行書き加えたら、結構いい具合に最終回っぽくなった。ただ、それだけのことだ」
「・・・そんなものを普通に投稿したと?」
「うん」
シン太郎左衛門は呆気に取られた様子で、「普通そんなこと、する?」
「知らん。元に戻すのが、面倒くさかったというのもあるが、『シン太郎左衛門』の普通の回がわずか数行の改変であっさり最終回になるって、凄くないか?なんか手品みたいで楽しかった。これからも、最終回に変えられるものは、どんどん最終回に変えて投稿しようと思っている」
「駅前の靴屋が、年中、閉店セールをやっているのと似てござるな」
「・・・特に、そうは思わん」
こんなことを話していたが、とにかく連日の寝不足で、私は頭がボーっとしていて、何を話しているか、ほとんど自覚がなかった。
新兵衛に朝御飯(砂糖水)を用意すると、表に新聞を取りに出た。新聞を取り出すと、その下に例の封筒があった。迷いはあったが、意を決して取り出し、差出人を見ると、案の定Bからだった。
リビングに戻ると、
「シン太郎左衛門、あの手紙はやっぱりBからだった」
「なんと書いてござった?」
「まだ読んでいないが、この封筒、随分と軽い。中身を入れ忘れたのかもしれない」
ジャージのズボンからニュッと顔を覗かせたシン太郎左衛門に、「開けてみられよ」と言われ、封を切ってみたが、便箋らしいものは見当たらなかった。逆さにして振ってみると、折り畳まれた小さな紙片が転がり出た。開いてみると、小さな字で一言「続報を待て」とだけ記されていた。
「何だ、これ?・・・見てみろ」とシン太郎左衛門に渡した。
「・・・分からぬ」
「こんなものをわざわざ速達で送ってきた。言っておくが、Bに限ってウケ狙いも悪ふざけもない」
「変なヤツでござる」
「そうだ。Bは変人だ。見た目からして、普通ではない。とにかくデカい」
「おチンが?」
「いや。おチンはともかく、身長が2メートルほどある。それでいながら、手足は長くない。やたらと胴が長い。だから、立っていても、座っても、頭の位置は、さして変わらない。隣の席に座られると、こっちだけが座っている感覚になる。『横に立たれると鬱陶しい。お前も座れ』と言いそうになる」
「なるほど」
「顔も長い」
「横に?」
「縦にだ。目が小さくて、口は大きい。鼻筋は妙に通っている。どんなときも無表情。冗談は一切通じない。学生時代は一貫してマッシュルーム・カットだった」と言いながら、折り込み広告の裏面に描いたBのイラストをシン太郎左衛門に見せた。
「大体こんな感じ」
「・・・伝わらぬ。父上は絵が下手クソでござる」
「そうか?かなり特徴を掴んでいるが・・・まあいい」
私は、封筒をバラバラに分解し始めた。
「父上、何をしてござる」
「本文を探している。本文もないのに、『続報を待て』は、おかしいだろ?どこかに、メッセージの本体が隠されているはずだ」
「なるほど。封筒に秘密がありまするか」
「分からん・・・見る限り、特に変なところはない。炙り出しかもしれん」
「炙り出し?」
「ミカンの汁とかで紙に字を書くと、乾けば見えなくなるが、火で炙ると、字が浮かび上がる」
「炙ってみましょうぞ」
「いや、いいや。面倒くさい。それに、炙り出しはBらしくない。おそらく方向違いだ」
「では、この手紙、どうされまするか」
「放置だ。続報が届くまで放っておく。れもんちゃんに会う大事な日の朝をこんなことに使いたくないからな」
「うむ」
「・・・ちょっと待て・・・そうか」
私はコーヒーを淹れようと沸かしていた湯をお碗に少し注ぎ、封筒の頭を浸した。そして、適度にふやけたところで、糊付けされているベロをゆっくりと剥がした。シン太郎左衛門は、ワクワクした様子で見守っている。
「ビンゴ・・・シン太郎左衛門、見ろ」
ベロが糊付けされた箇所に小さな数字が5行にも亘ってギッシリと書き込まれていた。
「これが手紙の本文だ。おそらくゲーデル数だ」
「それは何でござるか。100桁以上ある、飛んでもなく大きな数でござる。普通の女の子の可愛さを1としたときの、れもんちゃんの可愛さを表す数字でござるか」
「我々には、そんな風に見えるが、Bは、おそらく、れもんちゃんを知らん。まあいい。解読には相当の時間がいる。まず朝御飯を食べよう。それから考える。いずれにしても、今日は、れもんちゃんに会いに行く大事な日だ。これ以上、Bに関わってはいられない」
「うむ。しかし、こんな変人から脅迫状が届いたとあっては油断できませぬな」
「脅迫状?・・・別に脅迫状とは決まっていない」
「いや、脅迫状の方が楽しい。もし違っておったら、脅迫状に書き換えなされ。書き換えは、父上の得意技でござる」
「そういう言い方をされるのは心外だ」
「脅迫状に怯えきった父上を拙者と新兵衛が励ます場面を描いてくだされ。さらに、Bの襲撃を拙者と新兵衛が力を合わせて撃退いたす。やっと日々の鍛練が活かせて、拙者も嬉しい」
「いや・・・Bは変なヤツだが、暴力を振るうことはない」
「それは伏せておき、Bを血に飢えた鎖鎌の達人と致しましょう」
「そんな出鱈目は許されない。『シン太郎左衛門』は純粋なドキュメンタリーだからな。いずれにせよ、Bの話は、ここで一旦終わりにする」
「うむ。では・・・父上、これまで楽しかった」
「・・・なんだ、それ?」
「『俺も楽しかった』と言ってくだされ。最終回でござる」
「今回は最終回にはしない。いくらなんでも唐突すぎる」
こんな朝だった。
そして、れもんちゃんに会った。
れもんちゃんは、やっぱり桁違いに宇宙一だった。こんなに桁違いに可愛ければ、計算も桁違いに早いかもしれないと思い、「れもんちゃん、100桁の数字の素因数分解、手伝ってくれない?」と頼むと、「いやだ~」と、宇宙一可愛く断られてしまった。
頼み事への断り方まで宇宙一可愛いのだから、もはや誰も太刀打ちできるものではない。
れもんちゃんは、宇宙一に宇宙一なのである。
ちなみに、なかなか信じてもらえないだろうが、『シン太郎左衛門』は宇宙一純粋なドキュメンタリーなのである。
シン太郎左衛門と謎の手紙 様ありがとうございました。