口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門(あるいは「金ちゃんを待ちながら」) 様
ご来店日 2024年04月14日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。この数日もやっぱり5時に起きて、剣術の稽古に励んでいる。立場上、私も付き合わざるを得ない。平日だろうが、土日・祝日だろうが、5時に起きて、その後1日親子共々「眠い、眠い」と嘆きながら過ごしている。
今日は日曜日、れもんちゃんに会う大事な日。親子そろって5時に目を覚ました。
「5時だな」
「うむ。5時でござる。スマホで確認するまでもない」
「俺は、何を目的に、平日は7時、週末は8時に目覚ましをセットしているのだろう」
スマホを見たら、やはり5時だった。
シン太郎左衛門が弟子の新兵衛(クワガタ)と剣術の稽古を済ませた後、新兵衛をおウチに返して、砂糖水を作ろうと、台所に向かいかけたとき、はたと思い出したことがあった。「あっ、しまった。忘れてた」と呟いた。
シン太郎左衛門は呆れた様子で、「また、エープリル・フールに金ちゃんを騙す話でござるか」
「エープリル・フール?金ちゃんを騙す?お前、何を言ってるんだ。俺は、そんな子供じみたことはしない」
「ひどいボケ具合でござるな。先週、父上がそう言っておられた。前回のクチコミを読み返されよ」と、まるで訳の分からぬ言い掛かりを付けてきた。
「読むまでもない。ボケているのは、お前の方だ。そんなこと、考えたこともない。金ちゃんは、いいヤツだし、なかなか可愛げもある。れもんちゃんの気立ての良さを90兆としたとき、金ちゃんの気立ての良さは0.0001ぐらいで、れもんちゃんの可愛さを90京としたら、金ちゃんの可愛さはゼロだ」
「・・・結局、『金ちゃんは、大して良いヤツでもなく、可愛げもない』、そう言いたいのでござるな」
「違う。比較対象に、れもんちゃんを選んだのが間違いだった。金ちゃんは本当に良いヤツだし、愛嬌もあるが、れもんちゃんに感じる愛しさを90垓としたら、金ちゃんへの愛しさは、やっぱりゼロだ」
「そういう言い方をするぐらいなら、いっそ『俺は、金ちゃんが全く好きではない』と言った方がよかろう」
「変なこと、言うな。俺は金ちゃんがそこそこ好きだ。だからこそ、アイツに就職祝いのプレゼントを買った。でも、れもんちゃんの事ばかり考えていて、渡すのを忘れていた。これから渡しに行く」
「父上にしては珍しく儀礼に沿った、常識的な振る舞いでござる。お供いたそう」
玄関から外に出ると、夜はすっかり明けていた。私は、紙の手提げ袋を郵便受けの上に載せると、新聞を取り出し、読み始めた。
「父上、何をしてござる」
「新聞を読んでる」
「そういうことではござらぬ。早く金ちゃんの家に行き、就職祝いの品を渡されよ」
「今、金ちゃんは家にいない。さっきまで丘の上の公園で剣道の素振りをしていたが、今はラッピーたちの散歩のために、町内を一周している。じきに戻るから、ここで待っていればいい」
「・・・何でそんなことが分かりまするか」
「何故だか分からんが、分かる。今朝、俺の頭は冴え渡っている・・・それにしても、新聞というのは退屈な読み物だなぁ。相変わらず、れもんちゃんのことに一言も触れていない。来月から購読停止にしよう」
私は、新聞を郵便受けに戻した。
「ところで、父上、金ちゃんの就職祝いは何でござるか」
「ネクタイ」
「金ちゃんの会社では、スーツを着ないと聞いてござる」
「そうらしいな。でも、それは問題ではない。観賞用だから」
「ネクタイに観賞用がござるか」
「別に着けてもいいが・・・これだ」
私は紙の手提げ袋から、モノを出してシン太郎左衛門に見せてやった。
「これは・・・レモンでござるな」
「そうだ。プリント柄ではないぞ。レモンの刺繍だ。高かった」
「しかし、これを着けて家から出るのは・・・」
「なかなか出来ないことだろ?だから観賞用だ」
「得心いってござる」
「ほかに、レモン柄の靴下とレモン柄のハンカチもある。れもんちゃん三点セットだ」
「ネクタイと靴下とハンカチでござるな」
「そうだ。だから、れもんちゃん三点セットだ」
「・・・よく分からぬが、『れもんちゃん三点セット』と聞くと、何故か物凄くエロく感じる」
「考え過ぎだ。これのどこがエロい」と、紙の手提げ袋を大きく開いて、中身のネクタイと靴下とハンカチを見せてやった。
「これらの物自体は何もエロくはござらぬ」
「だろ?『れもんちゃん三点セット』だ」
「そう言われると、ムラムラする」
「変なヤツだ」
ひんやりした、しかし、すっかり春めいた風が吹いていた。空を見上げると、
「ああ、今日も良い天気になる。れもん日和だ・・・ところで、れもん星って、どこにあるんだろう」
「我々の夢の中にござる」
「いや、そうではない。本当にあるのだ。れもんちゃんが、そう言っている」
「うむ。れもんちゃんは、不思議な女の子でござる」
「そうだ。れもんちゃんは、宇宙空間にポッカリ浮いたレモンイエローの巨大な疑問符だ。永遠に解けない謎だ」
「うむ」
そのとき、丘の方から坂道を下り、角を曲がってきた人影が目に入った。動物を連れて、竹刀を持っていた。我々を見て、レトリーバーが嬉しそうに小さく一声吠えた。
リビングに戻ると、シン太郎左衛門は、「金ちゃん、喜んでござったな」と満足げだった。
「当たり前だ。れもんちゃん三点セットだぞ」
「れもんちゃんに一刻も早く会いたくなってまいった」
「よし。では腹ごしらえをしよう」
そんな朝だった。
そして、今日も、れもんちゃんに会った。一点の疑う余地もなく、宇宙一に宇宙一だった。
シン太郎左衛門は、「流石は、れもんちゃん三点セット。まさに宇宙一の名品、宇宙一お見事でござる」と、頻りに感動していたが、ヤツの発言の意味が私にはよく理解できなかった。
お見送りをしてもらいながら、「そうだ。よく分からないけど、今回のクチコミ、エロい言葉を連発してるかもしれない。問題があったら、容赦なく不掲載にしてね」と言うと、れもんちゃんは、「うん。分かった」と、宇宙一の笑顔を浮かべた。この一片の笑顔でさえ、地球人が90億人、束になってかかっても敵う相手ではない。
夢の外で、れもん星に行ける気はしない。しかし、れもん星が宇宙のどこかに存在しているのは確かなことであった。
シン太郎左衛門(あるいは「金ちゃんを待ちながら」) 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門(あるいは「金ちゃんを待ちながら」) 様
ご来店日 2024年04月14日
今日は日曜日、れもんちゃんに会う大事な日。親子そろって5時に目を覚ました。
「5時だな」
「うむ。5時でござる。スマホで確認するまでもない」
「俺は、何を目的に、平日は7時、週末は8時に目覚ましをセットしているのだろう」
スマホを見たら、やはり5時だった。
シン太郎左衛門が弟子の新兵衛(クワガタ)と剣術の稽古を済ませた後、新兵衛をおウチに返して、砂糖水を作ろうと、台所に向かいかけたとき、はたと思い出したことがあった。「あっ、しまった。忘れてた」と呟いた。
シン太郎左衛門は呆れた様子で、「また、エープリル・フールに金ちゃんを騙す話でござるか」
「エープリル・フール?金ちゃんを騙す?お前、何を言ってるんだ。俺は、そんな子供じみたことはしない」
「ひどいボケ具合でござるな。先週、父上がそう言っておられた。前回のクチコミを読み返されよ」と、まるで訳の分からぬ言い掛かりを付けてきた。
「読むまでもない。ボケているのは、お前の方だ。そんなこと、考えたこともない。金ちゃんは、いいヤツだし、なかなか可愛げもある。れもんちゃんの気立ての良さを90兆としたとき、金ちゃんの気立ての良さは0.0001ぐらいで、れもんちゃんの可愛さを90京としたら、金ちゃんの可愛さはゼロだ」
「・・・結局、『金ちゃんは、大して良いヤツでもなく、可愛げもない』、そう言いたいのでござるな」
「違う。比較対象に、れもんちゃんを選んだのが間違いだった。金ちゃんは本当に良いヤツだし、愛嬌もあるが、れもんちゃんに感じる愛しさを90垓としたら、金ちゃんへの愛しさは、やっぱりゼロだ」
「そういう言い方をするぐらいなら、いっそ『俺は、金ちゃんが全く好きではない』と言った方がよかろう」
「変なこと、言うな。俺は金ちゃんがそこそこ好きだ。だからこそ、アイツに就職祝いのプレゼントを買った。でも、れもんちゃんの事ばかり考えていて、渡すのを忘れていた。これから渡しに行く」
「父上にしては珍しく儀礼に沿った、常識的な振る舞いでござる。お供いたそう」
玄関から外に出ると、夜はすっかり明けていた。私は、紙の手提げ袋を郵便受けの上に載せると、新聞を取り出し、読み始めた。
「父上、何をしてござる」
「新聞を読んでる」
「そういうことではござらぬ。早く金ちゃんの家に行き、就職祝いの品を渡されよ」
「今、金ちゃんは家にいない。さっきまで丘の上の公園で剣道の素振りをしていたが、今はラッピーたちの散歩のために、町内を一周している。じきに戻るから、ここで待っていればいい」
「・・・何でそんなことが分かりまするか」
「何故だか分からんが、分かる。今朝、俺の頭は冴え渡っている・・・それにしても、新聞というのは退屈な読み物だなぁ。相変わらず、れもんちゃんのことに一言も触れていない。来月から購読停止にしよう」
私は、新聞を郵便受けに戻した。
「ところで、父上、金ちゃんの就職祝いは何でござるか」
「ネクタイ」
「金ちゃんの会社では、スーツを着ないと聞いてござる」
「そうらしいな。でも、それは問題ではない。観賞用だから」
「ネクタイに観賞用がござるか」
「別に着けてもいいが・・・これだ」
私は紙の手提げ袋から、モノを出してシン太郎左衛門に見せてやった。
「これは・・・レモンでござるな」
「そうだ。プリント柄ではないぞ。レモンの刺繍だ。高かった」
「しかし、これを着けて家から出るのは・・・」
「なかなか出来ないことだろ?だから観賞用だ」
「得心いってござる」
「ほかに、レモン柄の靴下とレモン柄のハンカチもある。れもんちゃん三点セットだ」
「ネクタイと靴下とハンカチでござるな」
「そうだ。だから、れもんちゃん三点セットだ」
「・・・よく分からぬが、『れもんちゃん三点セット』と聞くと、何故か物凄くエロく感じる」
「考え過ぎだ。これのどこがエロい」と、紙の手提げ袋を大きく開いて、中身のネクタイと靴下とハンカチを見せてやった。
「これらの物自体は何もエロくはござらぬ」
「だろ?『れもんちゃん三点セット』だ」
「そう言われると、ムラムラする」
「変なヤツだ」
ひんやりした、しかし、すっかり春めいた風が吹いていた。空を見上げると、
「ああ、今日も良い天気になる。れもん日和だ・・・ところで、れもん星って、どこにあるんだろう」
「我々の夢の中にござる」
「いや、そうではない。本当にあるのだ。れもんちゃんが、そう言っている」
「うむ。れもんちゃんは、不思議な女の子でござる」
「そうだ。れもんちゃんは、宇宙空間にポッカリ浮いたレモンイエローの巨大な疑問符だ。永遠に解けない謎だ」
「うむ」
そのとき、丘の方から坂道を下り、角を曲がってきた人影が目に入った。動物を連れて、竹刀を持っていた。我々を見て、レトリーバーが嬉しそうに小さく一声吠えた。
リビングに戻ると、シン太郎左衛門は、「金ちゃん、喜んでござったな」と満足げだった。
「当たり前だ。れもんちゃん三点セットだぞ」
「れもんちゃんに一刻も早く会いたくなってまいった」
「よし。では腹ごしらえをしよう」
そんな朝だった。
そして、今日も、れもんちゃんに会った。一点の疑う余地もなく、宇宙一に宇宙一だった。
シン太郎左衛門は、「流石は、れもんちゃん三点セット。まさに宇宙一の名品、宇宙一お見事でござる」と、頻りに感動していたが、ヤツの発言の意味が私にはよく理解できなかった。
お見送りをしてもらいながら、「そうだ。よく分からないけど、今回のクチコミ、エロい言葉を連発してるかもしれない。問題があったら、容赦なく不掲載にしてね」と言うと、れもんちゃんは、「うん。分かった」と、宇宙一の笑顔を浮かべた。この一片の笑顔でさえ、地球人が90億人、束になってかかっても敵う相手ではない。
夢の外で、れもん星に行ける気はしない。しかし、れもん星が宇宙のどこかに存在しているのは確かなことであった。
シン太郎左衛門(あるいは「金ちゃんを待ちながら」) 様ありがとうございました。