口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』2 様
ご来店日 2024年06月02日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。現在、『れもんちゃん音頭 2024』の製作に全身全霊を傾けているが、全くもって進捗が見られない。
今日は日曜日、れもんちゃんに会いに行く日。
朝起きるなり、シン太郎左衛門は、「『れもんちゃん音頭 2024 』製作委員会 委員長」のタスキをつけて、リビングのテーブルに向かった。ぶつぶつ言いながら、原稿用紙に数文字書いては、「う~む」と唸って握り潰し、床の上に投げ付けた。あっと言う間に床一面、紙の玉で一杯になった。まるで雪原を見るようだった。
「おい、紙の無駄遣いはやめろ。一行書いては丸めて捨てやがって」
「うむ。『れもんちゃん音頭』は大変に難しいものでござる」と言いながら、また原稿用紙を丸めて、床に投げ付けた。
去年、あんなに易々と作れたのが嘘のような苦戦ぶりだった。
一方、私は、本棚に収まり切らなくなった書籍や雑誌を処分すべきか悩んでいた。
廃棄候補として、床にうずたかく積まれた本の上に載った紙玉を払い除けると、一番上の一冊を手に取った。真っ先に捨てる積もりの古い雑誌だったが、表紙を捲ると、そのまま読み耽ってしまった。
「父上、何を読んでおられまするか」
「古い旅行雑誌の特集『京のおもてなし』の号だ」
シン太郎左衛門に、祇園の町を歩く舞妓さんの写真を使った表紙を見せてやった。
「祇園でござるな」
「うん。そうらしい。俺は祇園なんて行ったことがない」
「拙者も祇園には縁がござらぬ。もっぱら宮川町で遊んだものでござる」
「・・・宮川町も京都で有名な花街だな」
「うむ。馴染みの舞妓がおった。何度か御座敷遊びを致した」
「・・・俺には、そんな記憶はない」
「そうでござろう。父上と行ったわけではござらぬ」
「では誰と行ったのだ?」
「Tを連れて行ってござる。お茶屋は、彼奴の紹介でござった」
Tというのは、私の知り合いで、京都の古い商家のドラ息子だった。
「そうか。いつの間にか、Tと親しくなっていたのだな」
「うむ」
「何度も行ったのか?」
「ほんの四、五回行ったばかり。言うて、御座敷遊びは拙者の趣味ではござらぬ」
「ふ~ん・・・で、その間、俺は何をしてたのだろう?」
「知らぬ。大方、駅前の中華屋で、大好きなマーボ丼か半チャンラーメンでも食ろうておったのでござろう」
「・・・解せぬ話だ。お前とTが、そんな贅沢をしている間に、どうして俺は独り遠く離れた場所で中華を食べていたんだ?」
「理由など知らぬ。ともかく、Tも拙者も、父上を誘う気にはならなんだ」
「ひどい話だな。それって、いつ頃の話だ?」
「かれこれ5年は前でござろう・・・あっ、そうだ、思い付いてござる」と、シン太郎左衛門は目を輝かせ、
宮川町より福原町
今日も、れもんの花盛り~
と、歌声を響かせた。
「うむ、これはよい。これを一番の締めに使うと致そう」
「・・・よかったね。やっと少し出来た」
こんな調子で、1週間もかけて、「れもんちゃん音頭2024」は、一番の最後の一節しかできていない。
「一年の間に、れもんちゃんの凄さを思い知らされたゆえ、気軽に書けなくなった」というのが、シン太郎左衛門の言い分である。
そして、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、当然のことではあるが、宇宙一に宇宙一だった。
私には、どうしても、宇宙一に宇宙一のれもんちゃんに訊いてみたいことがあった。
「ねえ、れもんちゃん。これまでに、シン太郎左衛門が一人で会いに来たことって、ある?」
れもんちゃんは宇宙一可愛い笑顔を浮かべて、「ないよ」と答えた。
「じゃあ、シン太郎左衛門が俺以外の誰かと連れ立ってきたことは?」
「それもないよ」
「よかった。もし、今後そういうことがあったら、シン太郎左衛門を30分ぐらい冷蔵庫に閉じ込めて、懲らしめてやってね」と言うと、れもんちゃんは、「うん、分かった」と、それはそれは可愛く笑うのであった。
シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』2 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』2 様
ご来店日 2024年06月02日
今日は日曜日、れもんちゃんに会いに行く日。
朝起きるなり、シン太郎左衛門は、「『れもんちゃん音頭 2024 』製作委員会 委員長」のタスキをつけて、リビングのテーブルに向かった。ぶつぶつ言いながら、原稿用紙に数文字書いては、「う~む」と唸って握り潰し、床の上に投げ付けた。あっと言う間に床一面、紙の玉で一杯になった。まるで雪原を見るようだった。
「おい、紙の無駄遣いはやめろ。一行書いては丸めて捨てやがって」
「うむ。『れもんちゃん音頭』は大変に難しいものでござる」と言いながら、また原稿用紙を丸めて、床に投げ付けた。
去年、あんなに易々と作れたのが嘘のような苦戦ぶりだった。
一方、私は、本棚に収まり切らなくなった書籍や雑誌を処分すべきか悩んでいた。
廃棄候補として、床にうずたかく積まれた本の上に載った紙玉を払い除けると、一番上の一冊を手に取った。真っ先に捨てる積もりの古い雑誌だったが、表紙を捲ると、そのまま読み耽ってしまった。
「父上、何を読んでおられまするか」
「古い旅行雑誌の特集『京のおもてなし』の号だ」
シン太郎左衛門に、祇園の町を歩く舞妓さんの写真を使った表紙を見せてやった。
「祇園でござるな」
「うん。そうらしい。俺は祇園なんて行ったことがない」
「拙者も祇園には縁がござらぬ。もっぱら宮川町で遊んだものでござる」
「・・・宮川町も京都で有名な花街だな」
「うむ。馴染みの舞妓がおった。何度か御座敷遊びを致した」
「・・・俺には、そんな記憶はない」
「そうでござろう。父上と行ったわけではござらぬ」
「では誰と行ったのだ?」
「Tを連れて行ってござる。お茶屋は、彼奴の紹介でござった」
Tというのは、私の知り合いで、京都の古い商家のドラ息子だった。
「そうか。いつの間にか、Tと親しくなっていたのだな」
「うむ」
「何度も行ったのか?」
「ほんの四、五回行ったばかり。言うて、御座敷遊びは拙者の趣味ではござらぬ」
「ふ~ん・・・で、その間、俺は何をしてたのだろう?」
「知らぬ。大方、駅前の中華屋で、大好きなマーボ丼か半チャンラーメンでも食ろうておったのでござろう」
「・・・解せぬ話だ。お前とTが、そんな贅沢をしている間に、どうして俺は独り遠く離れた場所で中華を食べていたんだ?」
「理由など知らぬ。ともかく、Tも拙者も、父上を誘う気にはならなんだ」
「ひどい話だな。それって、いつ頃の話だ?」
「かれこれ5年は前でござろう・・・あっ、そうだ、思い付いてござる」と、シン太郎左衛門は目を輝かせ、
宮川町より福原町
今日も、れもんの花盛り~
と、歌声を響かせた。
「うむ、これはよい。これを一番の締めに使うと致そう」
「・・・よかったね。やっと少し出来た」
こんな調子で、1週間もかけて、「れもんちゃん音頭2024」は、一番の最後の一節しかできていない。
「一年の間に、れもんちゃんの凄さを思い知らされたゆえ、気軽に書けなくなった」というのが、シン太郎左衛門の言い分である。
そして、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、当然のことではあるが、宇宙一に宇宙一だった。
私には、どうしても、宇宙一に宇宙一のれもんちゃんに訊いてみたいことがあった。
「ねえ、れもんちゃん。これまでに、シン太郎左衛門が一人で会いに来たことって、ある?」
れもんちゃんは宇宙一可愛い笑顔を浮かべて、「ないよ」と答えた。
「じゃあ、シン太郎左衛門が俺以外の誰かと連れ立ってきたことは?」
「それもないよ」
「よかった。もし、今後そういうことがあったら、シン太郎左衛門を30分ぐらい冷蔵庫に閉じ込めて、懲らしめてやってね」と言うと、れもんちゃんは、「うん、分かった」と、それはそれは可愛く笑うのであった。
シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』2 様ありがとうございました。