口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』3 様
ご来店日 2024年06月16日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。最近、私は仕事が忙しくて、寝不足ぎみだ。必然的に息子もお疲れぎみの武士である。
さて、シン太郎左衛門は、引き続き「れもんちゃん音頭 2024」を製作しているが、はかばかしい進展も見られない。
「う~ん、う~ん」と唸ってばかりいる。
今日は、日曜日。れもんちゃんに会う日。シン太郎左衛門が、やはり朝から唸ってばかりいるので、
「そう唸っていてもダメだ。しょうがない。俺が手伝ってやろう」
「父上のような選りすぐりのクソ音痴に作曲などできまするか」
「出来ないものではない。隠していたが、実は割りと得意だったりする」
「それは誠でござるか」
「うん。学生の頃、プログレのバンドをやってて、作詞・作曲もしてた」
「なんと。音大で作曲を学ばれたとな。ピアノも弾けると」
「そんなことは一言も言っていない。ちゃんと聴け。ロックバンドでベースを弾いていた。それに俺の通っていたのは、音大ではなく、カイロ大学だ。主席で卒業した」
「・・・どこかで聞いたような話でござる」
「そうか?言っておくが、俺のカイロ大学は、エジプトの首都とは関係ないからね。揉んでから懐に入れると、ポカポカと温かい方のカイロだ」
「うむ・・・そんなヘンテコな大学で何を学ばれましたか」
「数学。理学部数学科の卒業だ」
「数学は『れもんちゃん音頭』に役立つのでござるか」
「全く役に立たないよ」
「・・・全然話が噛み合っておらぬ。父上、結局何が言いたいのでござるか!」
「お前がトンチンカンだから、会話が成り立たないのだ。『こんな感じの曲にしたい』っていうイメージを教えてくれたら、俺もアイデアを出してやるって言ってるの!」
「分かりにくい!」
「いいから、曲のイメージを言え!」
シン太郎左衛門は、少し神妙な表情になり、
「新しい『れもんちゃん音頭』のコンセプトは『愛と平和』でござる」
「そういうの止めよう。お前の口から『愛と平和』なんてセリフ、聞きたくもない」
「では、『愛と平和2(ツー)』で」
「意味が分からん。助けようという気持ちが一気に萎えた。やっぱり、お前は気が済むまで唸っておけ」
そのとき、「あっ」とシン太郎左衛門は目を輝かせ、「思い付いてござる。『れもんちゃん音頭』は、拙者、富士山シン太郎左衛門から、優しく可愛く美しい、宇宙一に宇宙一のれもんちゃんへの愛のメッセージでござるゆえ、歌い出しには富士の山が相応しい。そこから、先週作った『宮川町より福原町。今日もれもんの花盛り』に繋げていきまする」
「なるほどね。大して感心するほどのアイデアでもないが、それでもいいんじゃないか」
「うむ。では、こんな感じでござる」とシン太郎左衛門は歌い出した。
富士の高嶺に降る雪の~
「待て待て。それ、『お座敷小唄』だろ?」
「『お座敷小唄』とは何でござるか?」
「『富士の高嶺に降る雪も~京都先斗町に降る雪も~』って、60年前の松尾和子の歌だ。和田弘とマヒナスターズだ」
「何を言っているか、さっぱり分からぬ。黙って最後まで聴かれよ」
富士の高嶺に降る雪の
溶けて流れて渦巻いて
やがて京都の鴨川を
遥かに越えて神戸港
ほれ、宮川町より福原町
今日もれもんの花盛り
「・・・論外だ。富士山の雪解け水が、なんで鴨川を流れてるんだ?駿河湾に注いで、太平洋を渡って大阪湾から淀川を逆流したのか?さらに鴨川を流れてたと思ったら、いきなり神戸港に現れる。雪解け水が神出鬼没な、変な動きをするせいで、気が散って、れもんちゃんに集中できない」
「れもんちゃんを引き立てられておりませぬか」
「全然だ。俺が、れもんちゃんなら『ふざけるな』と怒るところだが、れもんちゃんは俺と違ってニッコリ笑ってくれるだろう」
「・・・つまり、れもんちゃん視点では、かなりいい線を行っているということでござるな」
「そんなことは言っていない。れもんちゃんは、宇宙一気立てもいいから、こんなことに目くじらを立てたりしないと言ったまでで、今の曲は論外だ」
「分かりにくい!」
「お前が馬鹿なだけだ!」
「黙れ、この変態オヤジめ!」
「・・・そこまで言うなら、今日、お前はお留守番だ」
「うっ・・・」シン太郎左衛門はしばし押し黙り、呻くような小声で「お留守番は嫌でござる」
「いや、お留守番だ!」
「お留守番だけは勘弁してくだされ」
「では、反省しろ!」
「うむ、反省いたしまする。さて、反省いたしました。では、そろそろ出掛けましょうぞ」
「よし、行こう。れもんちゃんが待っている」
「れもんちゃんは宇宙一に宇宙一でござる」
「言うまでもないことだ」
そして、れもんちゃんに会った。
親子揃って、夢のような時間を過ごした。
帰りの電車の中、シン太郎左衛門がボソッと呟いた。
「考えてみれば、『元祖れもんちゃん音頭』は、よく出来ておりましたな」
「分からん。そうかもしれん。違うかもしれん。唯一確かに言えることは、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だということだけだ」
「うむ。それは疑う余地がござらぬ」
それきり二人は、それぞれ黙って、れもんちゃんの余韻に浸っていった。
おそらく『れもんちゃん音頭 2024』は完成することはないだろう。しかし、それは大したことではなかった。
シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』3 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』3 様
ご来店日 2024年06月16日
さて、シン太郎左衛門は、引き続き「れもんちゃん音頭 2024」を製作しているが、はかばかしい進展も見られない。
「う~ん、う~ん」と唸ってばかりいる。
今日は、日曜日。れもんちゃんに会う日。シン太郎左衛門が、やはり朝から唸ってばかりいるので、
「そう唸っていてもダメだ。しょうがない。俺が手伝ってやろう」
「父上のような選りすぐりのクソ音痴に作曲などできまするか」
「出来ないものではない。隠していたが、実は割りと得意だったりする」
「それは誠でござるか」
「うん。学生の頃、プログレのバンドをやってて、作詞・作曲もしてた」
「なんと。音大で作曲を学ばれたとな。ピアノも弾けると」
「そんなことは一言も言っていない。ちゃんと聴け。ロックバンドでベースを弾いていた。それに俺の通っていたのは、音大ではなく、カイロ大学だ。主席で卒業した」
「・・・どこかで聞いたような話でござる」
「そうか?言っておくが、俺のカイロ大学は、エジプトの首都とは関係ないからね。揉んでから懐に入れると、ポカポカと温かい方のカイロだ」
「うむ・・・そんなヘンテコな大学で何を学ばれましたか」
「数学。理学部数学科の卒業だ」
「数学は『れもんちゃん音頭』に役立つのでござるか」
「全く役に立たないよ」
「・・・全然話が噛み合っておらぬ。父上、結局何が言いたいのでござるか!」
「お前がトンチンカンだから、会話が成り立たないのだ。『こんな感じの曲にしたい』っていうイメージを教えてくれたら、俺もアイデアを出してやるって言ってるの!」
「分かりにくい!」
「いいから、曲のイメージを言え!」
シン太郎左衛門は、少し神妙な表情になり、
「新しい『れもんちゃん音頭』のコンセプトは『愛と平和』でござる」
「そういうの止めよう。お前の口から『愛と平和』なんてセリフ、聞きたくもない」
「では、『愛と平和2(ツー)』で」
「意味が分からん。助けようという気持ちが一気に萎えた。やっぱり、お前は気が済むまで唸っておけ」
そのとき、「あっ」とシン太郎左衛門は目を輝かせ、「思い付いてござる。『れもんちゃん音頭』は、拙者、富士山シン太郎左衛門から、優しく可愛く美しい、宇宙一に宇宙一のれもんちゃんへの愛のメッセージでござるゆえ、歌い出しには富士の山が相応しい。そこから、先週作った『宮川町より福原町。今日もれもんの花盛り』に繋げていきまする」
「なるほどね。大して感心するほどのアイデアでもないが、それでもいいんじゃないか」
「うむ。では、こんな感じでござる」とシン太郎左衛門は歌い出した。
富士の高嶺に降る雪の~
「待て待て。それ、『お座敷小唄』だろ?」
「『お座敷小唄』とは何でござるか?」
「『富士の高嶺に降る雪も~京都先斗町に降る雪も~』って、60年前の松尾和子の歌だ。和田弘とマヒナスターズだ」
「何を言っているか、さっぱり分からぬ。黙って最後まで聴かれよ」
富士の高嶺に降る雪の
溶けて流れて渦巻いて
やがて京都の鴨川を
遥かに越えて神戸港
ほれ、宮川町より福原町
今日もれもんの花盛り
「・・・論外だ。富士山の雪解け水が、なんで鴨川を流れてるんだ?駿河湾に注いで、太平洋を渡って大阪湾から淀川を逆流したのか?さらに鴨川を流れてたと思ったら、いきなり神戸港に現れる。雪解け水が神出鬼没な、変な動きをするせいで、気が散って、れもんちゃんに集中できない」
「れもんちゃんを引き立てられておりませぬか」
「全然だ。俺が、れもんちゃんなら『ふざけるな』と怒るところだが、れもんちゃんは俺と違ってニッコリ笑ってくれるだろう」
「・・・つまり、れもんちゃん視点では、かなりいい線を行っているということでござるな」
「そんなことは言っていない。れもんちゃんは、宇宙一気立てもいいから、こんなことに目くじらを立てたりしないと言ったまでで、今の曲は論外だ」
「分かりにくい!」
「お前が馬鹿なだけだ!」
「黙れ、この変態オヤジめ!」
「・・・そこまで言うなら、今日、お前はお留守番だ」
「うっ・・・」シン太郎左衛門はしばし押し黙り、呻くような小声で「お留守番は嫌でござる」
「いや、お留守番だ!」
「お留守番だけは勘弁してくだされ」
「では、反省しろ!」
「うむ、反省いたしまする。さて、反省いたしました。では、そろそろ出掛けましょうぞ」
「よし、行こう。れもんちゃんが待っている」
「れもんちゃんは宇宙一に宇宙一でござる」
「言うまでもないことだ」
そして、れもんちゃんに会った。
親子揃って、夢のような時間を過ごした。
帰りの電車の中、シン太郎左衛門がボソッと呟いた。
「考えてみれば、『元祖れもんちゃん音頭』は、よく出来ておりましたな」
「分からん。そうかもしれん。違うかもしれん。唯一確かに言えることは、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だということだけだ」
「うむ。それは疑う余地がござらぬ」
それきり二人は、それぞれ黙って、れもんちゃんの余韻に浸っていった。
おそらく『れもんちゃん音頭 2024』は完成することはないだろう。しかし、それは大したことではなかった。
シン太郎左衛門と『れもんちゃん音頭 2024』3 様ありがとうございました。