口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門(あるいは、不可能を可能にする方法) 様
ご来店日 2024年07月28日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。武士のくせに我慢というものを知らない。暑いのが大の苦手だ。私は普通のサラリーマンだから当然暑いのが苦手だ。だから親子揃ってグッタリしている。れもんちゃんに会いに行くときは二人とも元気でニコニコしているが、それ以外のときは揃って苦悶の表情を浮かべて、死んだようにグッタリしている。
昨日は土曜日、れもんちゃんに会いに行く日ではない上に出勤だった。朝、起きると親子揃ってカレンダーを睨み付け、今日という1日を地上から抹消できないか企んでいた。
「今日もまた、暑いという以外に何の特徴もない、おまけに出勤日というゴミのような1日が始まってしまった」
「うむ。それにしても、ひどい暑さでござる」
「そもそも俺は仕事が大嫌いだ。この前、社長が若い社員に『仕事を通した自己実現』とか宣っていたから、思わず『けっ!寝言は寝て言え』と言ってしまって、大顰蹙を買った。頭の中で言ってるつもりが、鼻の穴から漏れ出したんだと思う」
「これまでよくクビにならなかったものでござる」
「いや。引き続き給料をくれるなら、むしろクビにしてもらいたい」
「そんなことが許されまするか」
「あれこれ思案してみたが、そういうことは、どうやら不可能なようだ。望みがあるとしたら、れもんちゃんだ」
「・・・れもんちゃんでござるか」
「そう、ここでもやっぱり、れもんちゃんだ。この世で、不可能を可能に出来るのは、れもんちゃん以外にいない。不可能なこと、つまり、クビになりながら給料をもらい続けるという状況を実現しようと思えば、俺は、れもんちゃんになるしかない」
「・・・父上が、れもんちゃんになるとな。そんなことが出来まするか」
「やってみないと分からん」
「しかし、父上が、れもんちゃんになると、何かと不都合でござる」
「だろ?まず、俺が、れもんちゃんになったら、お前はお払い箱だ。女の子に息子は要らんからな」
「それは困ったことになりまするな」
「そうなんだ。いくつになっても、悩みは尽きないよ」
シン太郎左衛門は神妙な顔付きで頷くと、
「ところで、父上、最近の『シン太郎左衛門』の下らなさは目に余りまするな」
「うん、そうだな。読むに耐えん。でも、それは前からずっとそうだ。そもそも、本当にオチンと話をする男なんているのかよ。そんなヤツがいたら確実に病気だろ。『明らかに理性的な行動が見込めないお客様』だから、クラブロイヤルの注意事項に違反してる。出禁にすべきだ」
「・・・父上、この炎天下、仕事に行くのが嫌すぎて、頭がおかしくなったものとお見受けいたす」
土曜日、我々親子はそんな会話をした。
そして、翌日、つまり今日は日曜日。れもんちゃんに会いに行った。
クラブロイヤルに到着すると、いつも最初にトイレを借りる。すでに駅のトイレで用は済ませているので、別に便意を催しているわけではない。
知っている人には知ってのとおり、トイレのドアの内側には「注意事項」が張り付けてある。便座に腰掛けると、注意事項はちょうど目の高さに来る。私とシン太郎左衛門はその一つ一つを声高らかに読み上げていった。「18歳未満及び高校生の方のご利用は固くお断りします・・・明らかに理性的な行動が見込めないと受付が判断したお客様・・・」。これから、れもんちゃんに会える嬉しさから、親子共々元気一杯声を張り上げる。これは、毎週何があっても欠かせないルーチンである。
そして二人が最後の注意事項を読み上げ終わると、どこからともなく、「Security clearance verified.」と、いかにも機械的な合成音声が流れ、それに続いて小窓の外から巨漢の外国人を思わす野太い声が「毎回世話を焼かせやがって。確認完了だ。れもんちゃんに会ってよし」と言うのが聞こえたので、私とシン太郎左衛門は小さく頷いた。
れもんちゃんは宇宙の神秘であり、人類の宝物なので、オチンと話をするような変人には、かくも厳重なセキュリティ・チェックが課せられているのである。
さて、与太話はともかく、れもんちゃんは、今回もやはり宇宙一に宇宙一だった。
言うまでもなく、今回も、れもんちゃんは、また数々の不可能事を可能にしたのであったが、れもんちゃんにとって、そんなことは季節外れのタンポポの綿毛を青空に吹き飛ばすぐらい容易なことなのであった。
シン太郎左衛門(あるいは、不可能を可能にする方法) 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門(あるいは、不可能を可能にする方法) 様
ご来店日 2024年07月28日
昨日は土曜日、れもんちゃんに会いに行く日ではない上に出勤だった。朝、起きると親子揃ってカレンダーを睨み付け、今日という1日を地上から抹消できないか企んでいた。
「今日もまた、暑いという以外に何の特徴もない、おまけに出勤日というゴミのような1日が始まってしまった」
「うむ。それにしても、ひどい暑さでござる」
「そもそも俺は仕事が大嫌いだ。この前、社長が若い社員に『仕事を通した自己実現』とか宣っていたから、思わず『けっ!寝言は寝て言え』と言ってしまって、大顰蹙を買った。頭の中で言ってるつもりが、鼻の穴から漏れ出したんだと思う」
「これまでよくクビにならなかったものでござる」
「いや。引き続き給料をくれるなら、むしろクビにしてもらいたい」
「そんなことが許されまするか」
「あれこれ思案してみたが、そういうことは、どうやら不可能なようだ。望みがあるとしたら、れもんちゃんだ」
「・・・れもんちゃんでござるか」
「そう、ここでもやっぱり、れもんちゃんだ。この世で、不可能を可能に出来るのは、れもんちゃん以外にいない。不可能なこと、つまり、クビになりながら給料をもらい続けるという状況を実現しようと思えば、俺は、れもんちゃんになるしかない」
「・・・父上が、れもんちゃんになるとな。そんなことが出来まするか」
「やってみないと分からん」
「しかし、父上が、れもんちゃんになると、何かと不都合でござる」
「だろ?まず、俺が、れもんちゃんになったら、お前はお払い箱だ。女の子に息子は要らんからな」
「それは困ったことになりまするな」
「そうなんだ。いくつになっても、悩みは尽きないよ」
シン太郎左衛門は神妙な顔付きで頷くと、
「ところで、父上、最近の『シン太郎左衛門』の下らなさは目に余りまするな」
「うん、そうだな。読むに耐えん。でも、それは前からずっとそうだ。そもそも、本当にオチンと話をする男なんているのかよ。そんなヤツがいたら確実に病気だろ。『明らかに理性的な行動が見込めないお客様』だから、クラブロイヤルの注意事項に違反してる。出禁にすべきだ」
「・・・父上、この炎天下、仕事に行くのが嫌すぎて、頭がおかしくなったものとお見受けいたす」
土曜日、我々親子はそんな会話をした。
そして、翌日、つまり今日は日曜日。れもんちゃんに会いに行った。
クラブロイヤルに到着すると、いつも最初にトイレを借りる。すでに駅のトイレで用は済ませているので、別に便意を催しているわけではない。
知っている人には知ってのとおり、トイレのドアの内側には「注意事項」が張り付けてある。便座に腰掛けると、注意事項はちょうど目の高さに来る。私とシン太郎左衛門はその一つ一つを声高らかに読み上げていった。「18歳未満及び高校生の方のご利用は固くお断りします・・・明らかに理性的な行動が見込めないと受付が判断したお客様・・・」。これから、れもんちゃんに会える嬉しさから、親子共々元気一杯声を張り上げる。これは、毎週何があっても欠かせないルーチンである。
そして二人が最後の注意事項を読み上げ終わると、どこからともなく、「Security clearance verified.」と、いかにも機械的な合成音声が流れ、それに続いて小窓の外から巨漢の外国人を思わす野太い声が「毎回世話を焼かせやがって。確認完了だ。れもんちゃんに会ってよし」と言うのが聞こえたので、私とシン太郎左衛門は小さく頷いた。
れもんちゃんは宇宙の神秘であり、人類の宝物なので、オチンと話をするような変人には、かくも厳重なセキュリティ・チェックが課せられているのである。
さて、与太話はともかく、れもんちゃんは、今回もやはり宇宙一に宇宙一だった。
言うまでもなく、今回も、れもんちゃんは、また数々の不可能事を可能にしたのであったが、れもんちゃんにとって、そんなことは季節外れのタンポポの綿毛を青空に吹き飛ばすぐらい容易なことなのであった。
シン太郎左衛門(あるいは、不可能を可能にする方法) 様ありがとうございました。