口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門と『れもん星の秋』 様
ご来店日 2024年09月29日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。涼しくなってきたので、嬉しそうにしている。
昨日は土曜日、つまり、れもんちゃんイブ。
夜、仕事から疲れて帰ってきて、パッと食事を済ませて、寝る準備をしていると、シン太郎左衛門が話しかけてきた。
「早くもお休みでござるか」
「うん。クタクタだし、明日は大事なれもんちゃんデーだから、もう寝ることにする」
「うむ。それは好都合。拙者もご一緒つかまつる。拙者、これから、れもん星に参りまする」
「そうか。強く念じたら、そういう夢が見れるかも、という話だな」
「違いまする。確実に行けるのでござる」
「ふ~ん。その自信の根拠は?」
「古代オチン語の魔法書に書いてあった呪文を使いまする」
「そんなのがあったのか?」
「うむ。『父上の口を使って話す魔法』だけでなく、『夢でれもん星に行く魔法』を覚えてござる」
「そうか・・・そんなの使わなくても、結構な頻度で行けるけどな。『財布の中身を倍にする魔法』にしときゃよかったのに」
「うむ。こっちの方が覚えやすかった」
「そうか。まあいいや。それで、れもん星に行って何をするんだ?」
「うむ。季節は秋。れもん星に行き、秋の新作を求め、明日れもんちゃんにお見せ致しまする」
「なるほどね。しかし、一口に『秋の新作』って言っても、色々とある。秋の新作スイーツもあれば、新作ファッションもある。何を持って帰る積もりだ?」
「それは行ってみなければ、分からぬ。とにかく、『れもん星の秋の新作』を持ち帰り、れもんちゃんを驚かせまする」
「『行ってみなけりゃ』って、そんな適当な考えではダメだろ。ロクな結果にならんぞ」
「いやいや、そこは拙者にお任せくだされ。何にせよ、持ち帰るのが大事。この魔法、生涯に一度しか使えぬが、確実にれもん星のモノを得て帰ることができまする」
「えっ?夢の中から、こっちの世界に持って来れるってこと?」
「うむ。それが、この魔法の値打ちでござる」
「それは素敵だ!また、いつもみたいに、目覚めたら、夢の世界に置き忘れてきたって結末じゃないんだな。そういうことなら俺も行く。れもんちゃんグッズを大量にゲットだ」
ということで、さっさと床に就くと、リモコンで明かりを消し、
「よし。では、呪文を教えろ」
「うむ。『キリンれもん、キリンれもん、キリンれもんちゃん』と10回唱える」
「なるほど、大変に覚えやすい・・・ふざけるな!」
「ふざけてはおらぬ。さっさと、唱えなされ」
こんなのダメだろ、とは思ったが、闇の中で天井を見上げながら、言われたとおりに呪文を唱えた。
「これだけ『キリンれもん』と言わされたら、口の中がシュワシュワしてきた。せっかく歯を磨いたのに、磨き直したい気分だ」
シン太郎左衛門も呪文を唱えた。
二人揃って眠りに落ちた。
やがて・・・
目を射るような日差しに、思わず目の上に掌を翳した。
「ここはどこだ?!」
「れもん星でござる」
「砂漠じゃないか!広大な砂漠だ。写真で見たサハラ砂漠にそっくりだ」
「うむ」
「『うむ』じゃない!こんなところに、れもんちゃんグッズが売ってるか!見ろ。砂しかない」と、焼け付くような熱い砂を両手に掬って、「ここには、こんなものしかない。この砂が秋の新作か?どう見ても何億年も前からある旧作の定番商品だ」
「まあ、落ち着かれよ」とシン太郎左衛門は、私のパジャマのズボンの裾にすがり付いて、スルスルと登り始め、やがて私の肩の上に乗った。
「なんてこった。ああ、この日差し、夏に逆戻りしている。眩しくて目を開けているのもツラい」
「父上、あれをご覧なされ」とシン太郎左衛門が指差す辺りを、目を細めて見やると、
「あっ、あれは!」
「うむ。れもん星立第一中学校の巨大ビル群でござる」
「ほんとだ。あっちの方角が街なのは分かった。しかし、遥か先だぞ」
「ざっと50キロほどでござる。行きましょうぞ」
「そんなに歩けるか!」
「いや、行くしかあるまい」
「着く前に目覚ましが鳴ってしまうわ!」と、不満を言ったものの、砂漠の真ん中に留まる訳にもいかず、ボチボチと歩き始めることになった。
砂地は足元がおぼつかず、たちまち疲れてきた。
「お前はいいよな。そうやって、オウムのように肩に乗っときゃいいんだから」
「何度も言うが、拙者、音からすると、インコでござる」
繰り返すほどのネタかよ、とシン太郎左衛門に一瞥をくれると、いつの間にか、麦わら帽子をかぶり、サングラスを掛け、手にはカップのかき氷を持っていた。
「お前、随分手回しがいいな。最初から行き先が砂漠だと知ってたのか?」
「砂漠とは知らなんだが、『備えあれば憂いなし』と申しまする」
「そうだね・・・ああ、ラクダでも落ちてないかなぁ」と、思わず溜め息を漏らすと、シン太郎左衛門が、
「あっ、あそこに何かありまする」と指差す先、砂に紛れてA4のコピー用紙のようなものが見えた。砂に足を取られながら駆け寄り、手に取って読んだ。
「ラクダに乗ると楽だ」
丸めて捨てた。
「父上、何と書いてありましたか」
「言いたくない。ダジャレだ。オヤジギャグが好きなれもんちゃんでも呆れるレベルだった」
それから更に歩いた。第一中学校は、やはり遥か彼方だった。
「全然近づいてる気がしない」
額の汗を拭って、大きな溜め息を吐いた。
「もう諦めよう。砂を持って帰って、れもんちゃんに見せよう。そして、『ほら、見て見て、凄いでしょ?サラサラの砂だよ』って言おう」
そう弱々しく呟いたとき、私の脇を一人の男が「御免」と言いながら通りすぎた。
伸びた髪を結い上げて、黒い馬乗り袴を着た人物は、腰に大小を挿していた。後ろ姿だけで分かる、どう見ても武士だった。
シン太郎左衛門は、すかさず、「もし。そこのご仁」と呼び止めた。クルッと振り向いた姿は、まさしく野武士だった。
「拙者に御用か」
「うむ。拙者、富士山シン太郎左衛門と申す武士でござる。不躾ながら、貴殿、馬をお持ちでないか」
私の肩の上のシン太郎左衛門から、そう尋ねられて、髭面の武士は、「拙者は、秋野晋作。武士でござる。馬は持たん」
私は、溜め息混じりにシン太郎左衛門に囁いた。
「ほら見ろ。だから言ったろ。ちゃんと最初に買うモノを決めておかないから、こういうことになる。『秋野晋作(あきのしんさく)』って言ってるぞ。こんなの持って帰るのは嫌だからな」
シン太郎左衛門は、私の言葉を無視して、
「馬は持たれぬとな。では、ラクダをお持ちでないか?」
シン太郎左衛門、懲りないヤツだった。
「ラクダ?ラクダなら、ほれ、あそこに拙者の父、秋野久作も連れておる」
秋野晋作が指差す砂丘の頂、老いてなお颯爽とした武士がラクダの手綱を引いていた。
「そして、母のお竹、兄の良作、弟の凜作と正作、拙者の妻お夕、息子の晋吾と晋平、娘のお千代・・・」
砂丘の陰から一団の武士とその一族郎党、そして沢山のラクダがワラワラと姿を現した。
「・・・凜作の妻お美代、息子の平助と源助、お美代の母お鶴、ラクダのシン太郎左衛門・・・」
秋野晋作の一族紹介は続いていたが、
「一体何人出てくるんだ。とても全員の名前は覚えられん。何なんだ、この砂漠は!」
「うむ。れもん星には実に大きな謎が潜んでおるようでござる」
「れもん星は謎だらけだ。れもんちゃんと一緒だ。俺の想像を遥かに越えている。もしかすると、この砂漠には、『シン太郎左衛門』誕生の秘密も隠されているのかもしれない」
「うむ。いわゆる『人類補完計画』でござるな」
「・・・お前、ちゃんと考えてから発言しろ!!」
と、叫んだ瞬間に、自分の声で目を覚ましてしまった。
外は、まだ真っ暗だった。
シン太郎左衛門を暗闇の中で座らせて、こんこんと説教をした。
結局、足に付いた砂以外、何も持ち帰れなかった。
そして、翌日。今日は日曜日、れもんちゃんデー。JRの新快速で、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、言うまでもなく、宇宙一に宇宙一だった。
我々親子は、昨晩のことはともかく、れもんちゃんのお蔭で宇宙一の幸せ者になった。
お見送りをしてもらいながら、れもんちゃんに訊いてみた。
「れもん星には大きな砂漠があるんだね」
「うん。小学一年生のとき、遠足に行った。ラクダさんがいるよ。楽しい武士の一族も住んでる。一緒に鬼ゴッコした」
「そうかぁ・・・だから、れもんちゃんは武士の扱いに慣れているんだね」
「うん。そうなの」
そう言ってニッコリ笑ったれもんちゃんは、宇宙一可愛かった。
シン太郎左衛門と『れもん星の秋』 様ありがとうございました。
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ご来店日 2024年09月29日
昨日は土曜日、つまり、れもんちゃんイブ。
夜、仕事から疲れて帰ってきて、パッと食事を済ませて、寝る準備をしていると、シン太郎左衛門が話しかけてきた。
「早くもお休みでござるか」
「うん。クタクタだし、明日は大事なれもんちゃんデーだから、もう寝ることにする」
「うむ。それは好都合。拙者もご一緒つかまつる。拙者、これから、れもん星に参りまする」
「そうか。強く念じたら、そういう夢が見れるかも、という話だな」
「違いまする。確実に行けるのでござる」
「ふ~ん。その自信の根拠は?」
「古代オチン語の魔法書に書いてあった呪文を使いまする」
「そんなのがあったのか?」
「うむ。『父上の口を使って話す魔法』だけでなく、『夢でれもん星に行く魔法』を覚えてござる」
「そうか・・・そんなの使わなくても、結構な頻度で行けるけどな。『財布の中身を倍にする魔法』にしときゃよかったのに」
「うむ。こっちの方が覚えやすかった」
「そうか。まあいいや。それで、れもん星に行って何をするんだ?」
「うむ。季節は秋。れもん星に行き、秋の新作を求め、明日れもんちゃんにお見せ致しまする」
「なるほどね。しかし、一口に『秋の新作』って言っても、色々とある。秋の新作スイーツもあれば、新作ファッションもある。何を持って帰る積もりだ?」
「それは行ってみなければ、分からぬ。とにかく、『れもん星の秋の新作』を持ち帰り、れもんちゃんを驚かせまする」
「『行ってみなけりゃ』って、そんな適当な考えではダメだろ。ロクな結果にならんぞ」
「いやいや、そこは拙者にお任せくだされ。何にせよ、持ち帰るのが大事。この魔法、生涯に一度しか使えぬが、確実にれもん星のモノを得て帰ることができまする」
「えっ?夢の中から、こっちの世界に持って来れるってこと?」
「うむ。それが、この魔法の値打ちでござる」
「それは素敵だ!また、いつもみたいに、目覚めたら、夢の世界に置き忘れてきたって結末じゃないんだな。そういうことなら俺も行く。れもんちゃんグッズを大量にゲットだ」
ということで、さっさと床に就くと、リモコンで明かりを消し、
「よし。では、呪文を教えろ」
「うむ。『キリンれもん、キリンれもん、キリンれもんちゃん』と10回唱える」
「なるほど、大変に覚えやすい・・・ふざけるな!」
「ふざけてはおらぬ。さっさと、唱えなされ」
こんなのダメだろ、とは思ったが、闇の中で天井を見上げながら、言われたとおりに呪文を唱えた。
「これだけ『キリンれもん』と言わされたら、口の中がシュワシュワしてきた。せっかく歯を磨いたのに、磨き直したい気分だ」
シン太郎左衛門も呪文を唱えた。
二人揃って眠りに落ちた。
やがて・・・
目を射るような日差しに、思わず目の上に掌を翳した。
「ここはどこだ?!」
「れもん星でござる」
「砂漠じゃないか!広大な砂漠だ。写真で見たサハラ砂漠にそっくりだ」
「うむ」
「『うむ』じゃない!こんなところに、れもんちゃんグッズが売ってるか!見ろ。砂しかない」と、焼け付くような熱い砂を両手に掬って、「ここには、こんなものしかない。この砂が秋の新作か?どう見ても何億年も前からある旧作の定番商品だ」
「まあ、落ち着かれよ」とシン太郎左衛門は、私のパジャマのズボンの裾にすがり付いて、スルスルと登り始め、やがて私の肩の上に乗った。
「なんてこった。ああ、この日差し、夏に逆戻りしている。眩しくて目を開けているのもツラい」
「父上、あれをご覧なされ」とシン太郎左衛門が指差す辺りを、目を細めて見やると、
「あっ、あれは!」
「うむ。れもん星立第一中学校の巨大ビル群でござる」
「ほんとだ。あっちの方角が街なのは分かった。しかし、遥か先だぞ」
「ざっと50キロほどでござる。行きましょうぞ」
「そんなに歩けるか!」
「いや、行くしかあるまい」
「着く前に目覚ましが鳴ってしまうわ!」と、不満を言ったものの、砂漠の真ん中に留まる訳にもいかず、ボチボチと歩き始めることになった。
砂地は足元がおぼつかず、たちまち疲れてきた。
「お前はいいよな。そうやって、オウムのように肩に乗っときゃいいんだから」
「何度も言うが、拙者、音からすると、インコでござる」
繰り返すほどのネタかよ、とシン太郎左衛門に一瞥をくれると、いつの間にか、麦わら帽子をかぶり、サングラスを掛け、手にはカップのかき氷を持っていた。
「お前、随分手回しがいいな。最初から行き先が砂漠だと知ってたのか?」
「砂漠とは知らなんだが、『備えあれば憂いなし』と申しまする」
「そうだね・・・ああ、ラクダでも落ちてないかなぁ」と、思わず溜め息を漏らすと、シン太郎左衛門が、
「あっ、あそこに何かありまする」と指差す先、砂に紛れてA4のコピー用紙のようなものが見えた。砂に足を取られながら駆け寄り、手に取って読んだ。
「ラクダに乗ると楽だ」
丸めて捨てた。
「父上、何と書いてありましたか」
「言いたくない。ダジャレだ。オヤジギャグが好きなれもんちゃんでも呆れるレベルだった」
それから更に歩いた。第一中学校は、やはり遥か彼方だった。
「全然近づいてる気がしない」
額の汗を拭って、大きな溜め息を吐いた。
「もう諦めよう。砂を持って帰って、れもんちゃんに見せよう。そして、『ほら、見て見て、凄いでしょ?サラサラの砂だよ』って言おう」
そう弱々しく呟いたとき、私の脇を一人の男が「御免」と言いながら通りすぎた。
伸びた髪を結い上げて、黒い馬乗り袴を着た人物は、腰に大小を挿していた。後ろ姿だけで分かる、どう見ても武士だった。
シン太郎左衛門は、すかさず、「もし。そこのご仁」と呼び止めた。クルッと振り向いた姿は、まさしく野武士だった。
「拙者に御用か」
「うむ。拙者、富士山シン太郎左衛門と申す武士でござる。不躾ながら、貴殿、馬をお持ちでないか」
私の肩の上のシン太郎左衛門から、そう尋ねられて、髭面の武士は、「拙者は、秋野晋作。武士でござる。馬は持たん」
私は、溜め息混じりにシン太郎左衛門に囁いた。
「ほら見ろ。だから言ったろ。ちゃんと最初に買うモノを決めておかないから、こういうことになる。『秋野晋作(あきのしんさく)』って言ってるぞ。こんなの持って帰るのは嫌だからな」
シン太郎左衛門は、私の言葉を無視して、
「馬は持たれぬとな。では、ラクダをお持ちでないか?」
シン太郎左衛門、懲りないヤツだった。
「ラクダ?ラクダなら、ほれ、あそこに拙者の父、秋野久作も連れておる」
秋野晋作が指差す砂丘の頂、老いてなお颯爽とした武士がラクダの手綱を引いていた。
「そして、母のお竹、兄の良作、弟の凜作と正作、拙者の妻お夕、息子の晋吾と晋平、娘のお千代・・・」
砂丘の陰から一団の武士とその一族郎党、そして沢山のラクダがワラワラと姿を現した。
「・・・凜作の妻お美代、息子の平助と源助、お美代の母お鶴、ラクダのシン太郎左衛門・・・」
秋野晋作の一族紹介は続いていたが、
「一体何人出てくるんだ。とても全員の名前は覚えられん。何なんだ、この砂漠は!」
「うむ。れもん星には実に大きな謎が潜んでおるようでござる」
「れもん星は謎だらけだ。れもんちゃんと一緒だ。俺の想像を遥かに越えている。もしかすると、この砂漠には、『シン太郎左衛門』誕生の秘密も隠されているのかもしれない」
「うむ。いわゆる『人類補完計画』でござるな」
「・・・お前、ちゃんと考えてから発言しろ!!」
と、叫んだ瞬間に、自分の声で目を覚ましてしまった。
外は、まだ真っ暗だった。
シン太郎左衛門を暗闇の中で座らせて、こんこんと説教をした。
結局、足に付いた砂以外、何も持ち帰れなかった。
そして、翌日。今日は日曜日、れもんちゃんデー。JRの新快速で、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、言うまでもなく、宇宙一に宇宙一だった。
我々親子は、昨晩のことはともかく、れもんちゃんのお蔭で宇宙一の幸せ者になった。
お見送りをしてもらいながら、れもんちゃんに訊いてみた。
「れもん星には大きな砂漠があるんだね」
「うん。小学一年生のとき、遠足に行った。ラクダさんがいるよ。楽しい武士の一族も住んでる。一緒に鬼ゴッコした」
「そうかぁ・・・だから、れもんちゃんは武士の扱いに慣れているんだね」
「うん。そうなの」
そう言ってニッコリ笑ったれもんちゃんは、宇宙一可愛かった。
シン太郎左衛門と『れもん星の秋』 様ありがとうございました。