口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門と『父上の正体』(あるいは「ウーパールーパーは電気オヤジの夢を見るのか」) 様
ご来店日 2024年10月13日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。最近は、よく口笛を吹いている。れもんちゃんを讃える曲らしいが、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」を思わせる旋律を軽やかに吹きこなす、そんな武士らしくない武士である。
夏の疲れが抜けきっていないのか、私は最近ボーッとしていることが多い。地に足が着いていないような、宙に浮いたような、幽霊にでもなった気分だった。
今日は日曜日。れもんちゃんデー。
朝、シン太郎左衛門が、私の顔をマジマジと見て、何か言いたげな様子だったのを覚えている。しかし、余りにもボーッとしていたから、そこからどんな会話をしたのか、ほとんど記憶していない。多分、以下のようなことを話した気がする。
シン太郎左衛門が私の顔を不審げに眺めている。
「随分ジロジロと見るな。面白いか?」
「幼稚園児のお絵描きにあるような顔でござる」
「そうだろ。本当に変な顔だ」
「明らかに失敗作でござる」
「うん。でも、目鼻が付いてたら、それで十分なんだ。顔がないと色々と不便だしな」
「うむ。ところで、前々から訊こうと思っておった。実のところ、父上は何者でござるか?」
「何者って・・・今さら、そんなことを訊くか?」
「うむ。父上は、『普通の勤め人』と称してこられたが、どうにもそうは思えぬ。いかにも胡散臭いヤツでござる」
「そうかい」
「うむ。父上は、何ともウソ臭い」
「そうかぁ・・・やっと気が付いたか。お前、気付くのが遅いよ。実は、俺みたいなヤツは実在しない。俺は、れもんちゃんのお馴染みさんの一人が出鱈目に思い付いた空想上の人物なんだ」
「なんと!」
「ある日、そのお馴染みさんは、れもんちゃんの余りの素晴らしさに、生まれて初めてクチコミを書く気になったんだな。でも、どう書いていいか分からなくて、結局グチャグチャな文章が出来てしまった。『こんなの投稿できないなぁ』と思った丁度そのとき、そいつの家の隣の空き地に雷が落ちたんだな。大変な衝撃とともに雷の電気が地を揺るがして、期せずして、その支離滅裂な文章と合体してしまった。そうして生まれたのが俺、『妖怪 電気オヤジ』だ」
「なんと、なんと。怪しい者とは踏んでおったが、父上が、かの有名な『妖怪 電気オヤジ』であったとは・・・確かに、そんな出鱈目なヤツ、実在する訳がござらぬ・・・ところで、父上の生みの親である『れもんちゃんのお馴染みさん』とは何者でござるか」
「うん。そいつは、そいつで、俺が勝手に思い付いた空想上の人物だ。でも俺は直接会ったことがないから、そいつのことは、よく知らない」
「そやつ、おそらく『妖怪 ミイラ取りがミイラになる』でござる。拙者、かつて会ったことがござる」
「そうなの?」
「うむ。そやつ、またの名を『妖怪 カッパの川流れ』と言う。拙者と旧知の仲である『妖怪 鬼に金棒』同様、当然、実在いたさぬ空想上の生き物でござる」
「お前、妖怪のことに詳しいね。お前の知り合いの妖怪は、大体みんな名前が諺なの?」
「うむ。ところで、父上。父上が想像上の人物ということであれば、拙者までもが空想上の人物とはなりませぬか」
「いや、そうはならんな。お前は、俺が『父上』であることの論理的帰結に過ぎん。父には息子が漏れなく付いてくるからな」
「ああ、なるほど。拙者は『論理的帰結』でござったか」
「そうだ。加えて武士でもある」
「いかにも、拙者、武士でござる。二つ合わせれば、『論理的帰結系武士』でござるな。拙者、実に立派なモノでござる」
「そんなでもないよ」
「いや、立派でござる」
「ちっとも立派じゃないよ」
「いや、実に立派だ」
というような全く意味のない、堂々巡りの議論が続いたが、意識が朦朧としていた私は突然正気に戻った。
「あっ!こんなことはしてられん。そろそろ、れもんちゃんタイムだ」
「おお、実に正確な時間感覚。出発の準備をいたしましょう」
「いつものアレに乗るぞ」
「いつものJR新快速、通称『それいけ!れもんちゃん号』でござるな」
「うん・・・とりあえず出発だ」
そして、れもんちゃんに会いに行った。
当然、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りをしてもらっているとき、シン太郎左衛門が例の「父親の口を使って話す魔法」を唱え出した。
魔法で身体がビリビリと、まるで感電したように痺れてしまい、毎度のことながら自分では理解不能なことを喋らされた。自分が話していながら、会話に付いていけない感覚は、実に奇妙なモノだった。れもんちゃんとシン太郎左衛門の会話の中に「ウーパールーパー」が何度か出てきたような気がした。
帰りのJR新快速の中、シン太郎左衛門が嬉しそうに話し始めた。
「先刻、れもんちゃんと語らってござる」
「知ってるよ。喋ったのは俺だからな。それで何を話したんだ?」
「うむ。全ては語れぬが、触りだけ教えて進ぜよう。れもんちゃんに、『拙者、実は論理的帰結でござった。論理的帰結系武士でござる』と言うと、『すご~い。よかったね』と喜んでくれた」
「そうかい」
「続いて、『かたや、父上は空想上の生き物と判明いたした。実に情けない。ウーパールーパーと同列でござる』と言うと・・・」
「ウーパールーパーは実在するがね」
「れもんちゃんは『そうなんだね。父上さん、かわいそう~。しっかり慰めてあげてね。ウーパールーパーも慰めてあげてね』と、実に優しさに溢れてござった」
「確かに、れもんちゃんは優しさに溢れてるよ。お前のトンチンカンな発言に対して、実に優しさ溢れる『卒のない受け流し』だ。感心したよ。ところで、お前、『論理的帰結』が何だか知ってる?」
「・・・それを訊きたいと思っておった」
「じゃあ、早く訊けよ。むっちゃ簡単に言うと、『どうしても、そうなってしまうもの』だな」
シン太郎左衛門は、何を勘違いしたのか、大変に満足げであった。
「うむ。間違いない。拙者、誰が何と言おうと、武士でござる」と言って、何度か頷いた後、れもんちゃんに捧げる「ブランデンブルク協奏曲」風の楽曲を口笛で吹き始めた。
短い秋は、すでに深まりつつあった。シン太郎左衛門の口笛は、高速で走り続ける列車の音に掻き乱されることもなく、れもんちゃんを讃え続けている。
どう考えても、れもんちゃんは素晴らしすぎた。
そして、れもんちゃんは福原に実在する。
シン太郎左衛門と『父上の正体』(あるいは「ウーパールーパーは電気オヤジの夢を見るのか」) 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と『父上の正体』(あるいは「ウーパールーパーは電気オヤジの夢を見るのか」) 様
ご来店日 2024年10月13日
夏の疲れが抜けきっていないのか、私は最近ボーッとしていることが多い。地に足が着いていないような、宙に浮いたような、幽霊にでもなった気分だった。
今日は日曜日。れもんちゃんデー。
朝、シン太郎左衛門が、私の顔をマジマジと見て、何か言いたげな様子だったのを覚えている。しかし、余りにもボーッとしていたから、そこからどんな会話をしたのか、ほとんど記憶していない。多分、以下のようなことを話した気がする。
シン太郎左衛門が私の顔を不審げに眺めている。
「随分ジロジロと見るな。面白いか?」
「幼稚園児のお絵描きにあるような顔でござる」
「そうだろ。本当に変な顔だ」
「明らかに失敗作でござる」
「うん。でも、目鼻が付いてたら、それで十分なんだ。顔がないと色々と不便だしな」
「うむ。ところで、前々から訊こうと思っておった。実のところ、父上は何者でござるか?」
「何者って・・・今さら、そんなことを訊くか?」
「うむ。父上は、『普通の勤め人』と称してこられたが、どうにもそうは思えぬ。いかにも胡散臭いヤツでござる」
「そうかい」
「うむ。父上は、何ともウソ臭い」
「そうかぁ・・・やっと気が付いたか。お前、気付くのが遅いよ。実は、俺みたいなヤツは実在しない。俺は、れもんちゃんのお馴染みさんの一人が出鱈目に思い付いた空想上の人物なんだ」
「なんと!」
「ある日、そのお馴染みさんは、れもんちゃんの余りの素晴らしさに、生まれて初めてクチコミを書く気になったんだな。でも、どう書いていいか分からなくて、結局グチャグチャな文章が出来てしまった。『こんなの投稿できないなぁ』と思った丁度そのとき、そいつの家の隣の空き地に雷が落ちたんだな。大変な衝撃とともに雷の電気が地を揺るがして、期せずして、その支離滅裂な文章と合体してしまった。そうして生まれたのが俺、『妖怪 電気オヤジ』だ」
「なんと、なんと。怪しい者とは踏んでおったが、父上が、かの有名な『妖怪 電気オヤジ』であったとは・・・確かに、そんな出鱈目なヤツ、実在する訳がござらぬ・・・ところで、父上の生みの親である『れもんちゃんのお馴染みさん』とは何者でござるか」
「うん。そいつは、そいつで、俺が勝手に思い付いた空想上の人物だ。でも俺は直接会ったことがないから、そいつのことは、よく知らない」
「そやつ、おそらく『妖怪 ミイラ取りがミイラになる』でござる。拙者、かつて会ったことがござる」
「そうなの?」
「うむ。そやつ、またの名を『妖怪 カッパの川流れ』と言う。拙者と旧知の仲である『妖怪 鬼に金棒』同様、当然、実在いたさぬ空想上の生き物でござる」
「お前、妖怪のことに詳しいね。お前の知り合いの妖怪は、大体みんな名前が諺なの?」
「うむ。ところで、父上。父上が想像上の人物ということであれば、拙者までもが空想上の人物とはなりませぬか」
「いや、そうはならんな。お前は、俺が『父上』であることの論理的帰結に過ぎん。父には息子が漏れなく付いてくるからな」
「ああ、なるほど。拙者は『論理的帰結』でござったか」
「そうだ。加えて武士でもある」
「いかにも、拙者、武士でござる。二つ合わせれば、『論理的帰結系武士』でござるな。拙者、実に立派なモノでござる」
「そんなでもないよ」
「いや、立派でござる」
「ちっとも立派じゃないよ」
「いや、実に立派だ」
というような全く意味のない、堂々巡りの議論が続いたが、意識が朦朧としていた私は突然正気に戻った。
「あっ!こんなことはしてられん。そろそろ、れもんちゃんタイムだ」
「おお、実に正確な時間感覚。出発の準備をいたしましょう」
「いつものアレに乗るぞ」
「いつものJR新快速、通称『それいけ!れもんちゃん号』でござるな」
「うん・・・とりあえず出発だ」
そして、れもんちゃんに会いに行った。
当然、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りをしてもらっているとき、シン太郎左衛門が例の「父親の口を使って話す魔法」を唱え出した。
魔法で身体がビリビリと、まるで感電したように痺れてしまい、毎度のことながら自分では理解不能なことを喋らされた。自分が話していながら、会話に付いていけない感覚は、実に奇妙なモノだった。れもんちゃんとシン太郎左衛門の会話の中に「ウーパールーパー」が何度か出てきたような気がした。
帰りのJR新快速の中、シン太郎左衛門が嬉しそうに話し始めた。
「先刻、れもんちゃんと語らってござる」
「知ってるよ。喋ったのは俺だからな。それで何を話したんだ?」
「うむ。全ては語れぬが、触りだけ教えて進ぜよう。れもんちゃんに、『拙者、実は論理的帰結でござった。論理的帰結系武士でござる』と言うと、『すご~い。よかったね』と喜んでくれた」
「そうかい」
「続いて、『かたや、父上は空想上の生き物と判明いたした。実に情けない。ウーパールーパーと同列でござる』と言うと・・・」
「ウーパールーパーは実在するがね」
「れもんちゃんは『そうなんだね。父上さん、かわいそう~。しっかり慰めてあげてね。ウーパールーパーも慰めてあげてね』と、実に優しさに溢れてござった」
「確かに、れもんちゃんは優しさに溢れてるよ。お前のトンチンカンな発言に対して、実に優しさ溢れる『卒のない受け流し』だ。感心したよ。ところで、お前、『論理的帰結』が何だか知ってる?」
「・・・それを訊きたいと思っておった」
「じゃあ、早く訊けよ。むっちゃ簡単に言うと、『どうしても、そうなってしまうもの』だな」
シン太郎左衛門は、何を勘違いしたのか、大変に満足げであった。
「うむ。間違いない。拙者、誰が何と言おうと、武士でござる」と言って、何度か頷いた後、れもんちゃんに捧げる「ブランデンブルク協奏曲」風の楽曲を口笛で吹き始めた。
短い秋は、すでに深まりつつあった。シン太郎左衛門の口笛は、高速で走り続ける列車の音に掻き乱されることもなく、れもんちゃんを讃え続けている。
どう考えても、れもんちゃんは素晴らしすぎた。
そして、れもんちゃんは福原に実在する。
シン太郎左衛門と『父上の正体』(あるいは「ウーパールーパーは電気オヤジの夢を見るのか」) 様ありがとうございました。