口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門と明太子シスターズ 様
ご来店日 2024年12月01日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。前回の「劇場版」投稿以降、無闇に、れもん星に行きたがっている。訊けば、案の定、前回の件があって、我々は、れもん星を救った者として歓迎されると思っている。あれはまだ起こっていないこと、3月ぐらいに起こることであって、さらに、それ以降も大半のれもん星人にとっては知る由もないことで、歓迎されるわけがないと言ってやっても納得しない。時系列が錯綜しているせいで、すっかり混乱している。
さて、昨日は、土曜日。れもんちゃんイブ。どれだけ言って聞かせても納得できないシン太郎左衛門は、その朝も不貞腐れて目を覚ました。
憤然としているシン太郎左衛門に、
「また、れもん星に行ってきたのか?」
「うむ。行って参った」
「で、良いことがあったか?」
「空気の缶詰工場で働かされた」
「楽しかったか?」
「楽しい訳がない。こき使われた挙句、最後は缶に閉じ込められた」
「踏んだり蹴ったりだな。しかし、閉じ込められたのは、悪意あってのことではあるまい」
「うむ。缶の中に落ちたところに構わず蓋をされた」
「お前に存在感がないから、気付かれんかっただけだ。まあ、結局、人の言うことを聞かんお前が悪い。守護霊さんは、大王カフェに入り浸りで、手を貸してくれないし、どこに飛ばされるか分かったもんじゃない。そろそろ諦めろ」
「うむ。今週は、砂漠の砂の上で焼きウインナーになるほど暑い思いをしたり、浮き輪もなしにプールの上に落ちて溺れ続けたり、実に散々でござった。当分、怖くて、れもん星には行けぬ」
「魔法は気安く使うもんじゃないってことだ」
「うむ。それにしても、れもんちゃんは引き続き立派なものでござるな」
「当たり前だ。れもんちゃんは我々のような有象無象じゃないからな。俺たちみたいなモンに、れもんちゃんを語る資格などないが、残り十数回、頑張って『シン太郎左衛門』シリーズを続けていこうな」
「うむ。いよいよ、例のK先輩の登場ですな」
「いやぁ、それは分からんな。『ラスボス』と、ノリで言ってはみたものの、ホントは、そんなんじゃないよ。出鱈目なオッサンだもん。アル中だし」
「なんと」
「結局最後まで姿を見せない気もする。手紙も送ってこないかもよ」
「そんなレベルでござるか」
「ホントに変人なんだ。期待してもしょうがない」
そんな話をした後、寝床から出て、
「ああ、本格的に寒くなったなぁ」とドテラを羽織った。
夕方までゴロゴロ過ごすと、ドテラ姿のまま、駅前のスーパーに買い出しに行った。
「今日も鍋でござるか」
「鍋はもういいや。カシワ、豚、牛のローテーションで、この2週間過ごしてきたが、もうポン酢の味を身体が受け付けなくなってきた。俺は元来飽きっぽいんだ」
「れもんちゃんだけは別でござるな」
「うん。れもんちゃんだけは別格だ。れもんちゃんは毎回進化するしな」
食べたいものが何一つないのに歩き回るスーパーの店内ぐらい、味気ないものもなかった。
すると、特設コーナーの方から、「美味しい明太子、とっても美味しい明太子、ご夕食に明太子はいかがですか。晩酌のアテに明太子はいかがですか。明日の朝食に明太子トースト、お昼に明太子パスタ、3時のオヤツに明太子はいかがですか」という若い女の子の声が聞こえた。
「おっ、あれは明太子ちゃん!あの日以来、姿を消しておったが、父上、明太子ちゃんが戻って参りましたぞ」とシン太郎左衛門が嬉しそうに声を上げた。
「う〜ん、それは困ったな」
「それは何故?父上も、明太子ちゃんを懐かしんでおられたはず」
「確かにあの日の翌日から、特設コーナーではイカツいオジさんが広島焼きを焼いていた。翌週はオデンの具材が並び、青白くて幽霊みたいなオジさんが無言で立っていた。あのときは、あの子はどこに行ったんだろうと思ったよ。ただ、いないから懐かしんだだけであって、戻ってきたから嬉しいということにはならない」
「全く何を言っているか分からぬ」
「早い話が、俺は今、明太子の口ではない。あの子と目が合って、『あっ、この前の人だ』って気付かれて、また明太子を勧められるのが嫌なのだ」
「素知らぬ顔をして通り過ぎたらよかろう」
「そんなことできるか!鍋の作り方を教わった恩人に、『今日は、明太子は要りません。実は、もう鍋にもウンザリしてます』なんて態度を採れる訳がない」
「では、どうされますか」
「特設コーナーを徹底的に避けながら、買い物を続ける」
そう言って、踵を返し、逆回りに店内を歩き出したが、ボーッと何も考えずに商品を眺めていたら、いつの間にか特設コーナーの前に立って、明太子ちゃんの視線を浴びていた。
例の高校生ぐらいの女の子が恥じらいがちに「鍋は無事に出来ましたか?」と話し掛けてきたとき、事態がよく理解出来ていなかった私は「あっ!えっ?ええっ?ど、どうにか・・・」と、マヌケな受け答えをしてしまった。
それから、気持ちを落ち着けて、「こ、この前は、ありがとうね。鍋、ちゃんと出来たよ。お母さんにも、よろしく伝えてね」
「よかった」と、小さく微笑む顔は、れもんちゃんのような超絶美人では勿論ないながら、そこに、頑張り屋さんのれもんちゃんの健気さに通じるものを感じてしまい、立ち去ろうとする足が引き留められてしまった。
とにかく思い付くまま「君は高校生?」と尋ねると、そうだと言う。
「じゃあ、バイトだね。明太子のスペシャリストなの?」と訊くと、そんなスペシャリストじゃない、と笑って、このスーパーの店長が親戚で、時々手伝わされるのだ、とのことだった。
「あの売り文句、1日中、明太子を食べ続けさせようとする文句は君が考えたの?」
「あれは・・・」と、明太子ちゃんは、恥ずかしそうに「私の妹が考えたの」
「妹さんはいくつ?」
「私と年子で、高1」
「そうなんだ・・・」
「・・・」
妙に気まずい沈黙だった。余分な話をしたせいで、余計に買わずに帰れなくなってしまった。
「じゃあ、明太子を1つもらおうかな」
明太子ちゃんの表情がパッと明るくなった。
「オジさんは、お得意さまだから、2パック買ってくれたら、サービスでもう1パック付けますよ」
「えっ・・・そうなの・・・じゃあ、そうする」
明太子3パック(1つは「サービス」のシール付き)をカゴに入れると、笑顔の明太子ちゃんに、「じゃあ、またね」と、その場を立ち去った。
「シン太郎左衛門、当分、このスーパーに足を踏み入れるのは止めよう。俺は健康診断で塩分を控えるように言われてるのだ。来る度に明太子を2パックも3パックも買ってたら、命がもたん」
「拙者のれもん星と同じでござるな」
「・・・それは何とも言えん。俺は、あの子の健気さに、微かに、れもんちゃんを感じてしまうのだ。そうすると、なんか素っ気なく出来なくなる」
「それはもう結婚するしかありませぬな」
「下らないことを言うな。いやぁ、困ったな。ここ以外に歩いて来れるスーパーはないのに・・・」
歩きながら、そんな話をしているうちに、またも特設コーナーの前に戻ってしまっていた。
明太子ちゃんは、私に手を振りながら、「オジさん、久しぶり〜。元気にしてた?」と、完全に友達扱いされた。
「いや、余り元気でもないよ」
「そうなの?そうだ。明日は、私の代わりに妹が来るの。妹にオジさんのこと、教えておくね。サービスするように言っておくから、明日も買いに来てね」
「・・・考えとく・・・シン太郎左衛門、帰ろう」
明太子ばかりをエコバッグに入れて、家路についた。
帰り道、シン太郎左衛門が、「明日、明太子ちゃん(妹)に会いに行かれまするか」
「明日は、れもんちゃんデー、神聖な日だ。神聖な日には、れもんちゃん以外の誰にも会いには行かん」
「なるほど」
「ただ駅からの帰り道にスーパーに寄って、あんな下らない売り文句を考えたのが、どんな子なのか確認するつもりだ」
「また明太子を買わされますな」
「多分な」
劇場版で活躍した者たちとは思えない、小さい小さい話になってしまった。
そして、今日は日曜日、れもんちゃんデー。JR新快速に乗って、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、今日も運命的に宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「れもんちゃんは、どんな食べ物が好きなの?」
「美味しいものは何でも好きだよ〜」
「明太子、好き?」
「う〜ん。今はイチゴが食べた〜い」
「れもんちゃんなのに?」
「うん、イチゴ食べた〜い」
れもんちゃんは、宇宙一自由で大らかだった。そして、いつも宇宙一元気に頑張っていた。
こんな素敵な娘は宇宙に一人しかいない。
シン太郎左衛門と明太子シスターズ 様ありがとうございました。
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ご来店日 2024年12月01日
さて、昨日は、土曜日。れもんちゃんイブ。どれだけ言って聞かせても納得できないシン太郎左衛門は、その朝も不貞腐れて目を覚ました。
憤然としているシン太郎左衛門に、
「また、れもん星に行ってきたのか?」
「うむ。行って参った」
「で、良いことがあったか?」
「空気の缶詰工場で働かされた」
「楽しかったか?」
「楽しい訳がない。こき使われた挙句、最後は缶に閉じ込められた」
「踏んだり蹴ったりだな。しかし、閉じ込められたのは、悪意あってのことではあるまい」
「うむ。缶の中に落ちたところに構わず蓋をされた」
「お前に存在感がないから、気付かれんかっただけだ。まあ、結局、人の言うことを聞かんお前が悪い。守護霊さんは、大王カフェに入り浸りで、手を貸してくれないし、どこに飛ばされるか分かったもんじゃない。そろそろ諦めろ」
「うむ。今週は、砂漠の砂の上で焼きウインナーになるほど暑い思いをしたり、浮き輪もなしにプールの上に落ちて溺れ続けたり、実に散々でござった。当分、怖くて、れもん星には行けぬ」
「魔法は気安く使うもんじゃないってことだ」
「うむ。それにしても、れもんちゃんは引き続き立派なものでござるな」
「当たり前だ。れもんちゃんは我々のような有象無象じゃないからな。俺たちみたいなモンに、れもんちゃんを語る資格などないが、残り十数回、頑張って『シン太郎左衛門』シリーズを続けていこうな」
「うむ。いよいよ、例のK先輩の登場ですな」
「いやぁ、それは分からんな。『ラスボス』と、ノリで言ってはみたものの、ホントは、そんなんじゃないよ。出鱈目なオッサンだもん。アル中だし」
「なんと」
「結局最後まで姿を見せない気もする。手紙も送ってこないかもよ」
「そんなレベルでござるか」
「ホントに変人なんだ。期待してもしょうがない」
そんな話をした後、寝床から出て、
「ああ、本格的に寒くなったなぁ」とドテラを羽織った。
夕方までゴロゴロ過ごすと、ドテラ姿のまま、駅前のスーパーに買い出しに行った。
「今日も鍋でござるか」
「鍋はもういいや。カシワ、豚、牛のローテーションで、この2週間過ごしてきたが、もうポン酢の味を身体が受け付けなくなってきた。俺は元来飽きっぽいんだ」
「れもんちゃんだけは別でござるな」
「うん。れもんちゃんだけは別格だ。れもんちゃんは毎回進化するしな」
食べたいものが何一つないのに歩き回るスーパーの店内ぐらい、味気ないものもなかった。
すると、特設コーナーの方から、「美味しい明太子、とっても美味しい明太子、ご夕食に明太子はいかがですか。晩酌のアテに明太子はいかがですか。明日の朝食に明太子トースト、お昼に明太子パスタ、3時のオヤツに明太子はいかがですか」という若い女の子の声が聞こえた。
「おっ、あれは明太子ちゃん!あの日以来、姿を消しておったが、父上、明太子ちゃんが戻って参りましたぞ」とシン太郎左衛門が嬉しそうに声を上げた。
「う〜ん、それは困ったな」
「それは何故?父上も、明太子ちゃんを懐かしんでおられたはず」
「確かにあの日の翌日から、特設コーナーではイカツいオジさんが広島焼きを焼いていた。翌週はオデンの具材が並び、青白くて幽霊みたいなオジさんが無言で立っていた。あのときは、あの子はどこに行ったんだろうと思ったよ。ただ、いないから懐かしんだだけであって、戻ってきたから嬉しいということにはならない」
「全く何を言っているか分からぬ」
「早い話が、俺は今、明太子の口ではない。あの子と目が合って、『あっ、この前の人だ』って気付かれて、また明太子を勧められるのが嫌なのだ」
「素知らぬ顔をして通り過ぎたらよかろう」
「そんなことできるか!鍋の作り方を教わった恩人に、『今日は、明太子は要りません。実は、もう鍋にもウンザリしてます』なんて態度を採れる訳がない」
「では、どうされますか」
「特設コーナーを徹底的に避けながら、買い物を続ける」
そう言って、踵を返し、逆回りに店内を歩き出したが、ボーッと何も考えずに商品を眺めていたら、いつの間にか特設コーナーの前に立って、明太子ちゃんの視線を浴びていた。
例の高校生ぐらいの女の子が恥じらいがちに「鍋は無事に出来ましたか?」と話し掛けてきたとき、事態がよく理解出来ていなかった私は「あっ!えっ?ええっ?ど、どうにか・・・」と、マヌケな受け答えをしてしまった。
それから、気持ちを落ち着けて、「こ、この前は、ありがとうね。鍋、ちゃんと出来たよ。お母さんにも、よろしく伝えてね」
「よかった」と、小さく微笑む顔は、れもんちゃんのような超絶美人では勿論ないながら、そこに、頑張り屋さんのれもんちゃんの健気さに通じるものを感じてしまい、立ち去ろうとする足が引き留められてしまった。
とにかく思い付くまま「君は高校生?」と尋ねると、そうだと言う。
「じゃあ、バイトだね。明太子のスペシャリストなの?」と訊くと、そんなスペシャリストじゃない、と笑って、このスーパーの店長が親戚で、時々手伝わされるのだ、とのことだった。
「あの売り文句、1日中、明太子を食べ続けさせようとする文句は君が考えたの?」
「あれは・・・」と、明太子ちゃんは、恥ずかしそうに「私の妹が考えたの」
「妹さんはいくつ?」
「私と年子で、高1」
「そうなんだ・・・」
「・・・」
妙に気まずい沈黙だった。余分な話をしたせいで、余計に買わずに帰れなくなってしまった。
「じゃあ、明太子を1つもらおうかな」
明太子ちゃんの表情がパッと明るくなった。
「オジさんは、お得意さまだから、2パック買ってくれたら、サービスでもう1パック付けますよ」
「えっ・・・そうなの・・・じゃあ、そうする」
明太子3パック(1つは「サービス」のシール付き)をカゴに入れると、笑顔の明太子ちゃんに、「じゃあ、またね」と、その場を立ち去った。
「シン太郎左衛門、当分、このスーパーに足を踏み入れるのは止めよう。俺は健康診断で塩分を控えるように言われてるのだ。来る度に明太子を2パックも3パックも買ってたら、命がもたん」
「拙者のれもん星と同じでござるな」
「・・・それは何とも言えん。俺は、あの子の健気さに、微かに、れもんちゃんを感じてしまうのだ。そうすると、なんか素っ気なく出来なくなる」
「それはもう結婚するしかありませぬな」
「下らないことを言うな。いやぁ、困ったな。ここ以外に歩いて来れるスーパーはないのに・・・」
歩きながら、そんな話をしているうちに、またも特設コーナーの前に戻ってしまっていた。
明太子ちゃんは、私に手を振りながら、「オジさん、久しぶり〜。元気にしてた?」と、完全に友達扱いされた。
「いや、余り元気でもないよ」
「そうなの?そうだ。明日は、私の代わりに妹が来るの。妹にオジさんのこと、教えておくね。サービスするように言っておくから、明日も買いに来てね」
「・・・考えとく・・・シン太郎左衛門、帰ろう」
明太子ばかりをエコバッグに入れて、家路についた。
帰り道、シン太郎左衛門が、「明日、明太子ちゃん(妹)に会いに行かれまするか」
「明日は、れもんちゃんデー、神聖な日だ。神聖な日には、れもんちゃん以外の誰にも会いには行かん」
「なるほど」
「ただ駅からの帰り道にスーパーに寄って、あんな下らない売り文句を考えたのが、どんな子なのか確認するつもりだ」
「また明太子を買わされますな」
「多分な」
劇場版で活躍した者たちとは思えない、小さい小さい話になってしまった。
そして、今日は日曜日、れもんちゃんデー。JR新快速に乗って、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、今日も運命的に宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「れもんちゃんは、どんな食べ物が好きなの?」
「美味しいものは何でも好きだよ〜」
「明太子、好き?」
「う〜ん。今はイチゴが食べた〜い」
「れもんちゃんなのに?」
「うん、イチゴ食べた〜い」
れもんちゃんは、宇宙一自由で大らかだった。そして、いつも宇宙一元気に頑張っていた。
こんな素敵な娘は宇宙に一人しかいない。
シン太郎左衛門と明太子シスターズ 様ありがとうございました。