口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門とレモンの木 様
ご来店日 2024年12月15日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。このところ、本格的に寒くなってきたので、シン太郎左衛門の要望で、モコモコでポカポカのパジャマをネット通販で買った。
このパジャマのお蔭も多少あるが、専ら、ホットなれもんちゃん(略して「ホットれもんちゃん」)のお蔭で、この冬も暖かく過ごせている。
昨日は土曜日、つまり、れもんちゃんイブ。それなのに出勤だった。休んで、家でゴロゴロと英気を養いたかったが、昼から外せない仕事が入っていた。
「シン太郎左衛門、起きろ」
「言われずとも、起きておる」
「今日は、急遽お前が一人で会社に行くことになった」
「それは実に迷惑な話でござる」
「俺は行かない。お前が一人で行く」
「それは大迷惑でござる」
「決まったことだから、仕方ない。では、よろしく頼む」
「うむ」
5分経っても10分経っても、シン太郎左衛門はモコモコパジャマのズボンから出てこない。
「シン太郎左衛門、そろそろ出かけろ」
「よく考えれば、拙者、イコカを持っておらぬ」
「俺のを貸してやる。ジャケットの内ポケットに入ってる。勝手に使ってくれ」
「それはできぬ」
「なぜ?」
「拙者の身長では、イコカをピッとできぬ」
「回りの人に頼め」
「それはできぬ。自分でピッとできぬ者が、イコカを持っていては不審者でござる。怪しまれて、警察を呼ばれる」
「しょうがない。それじゃ、駅の改札まで見送ってやる」
「降りるときは?」
「しょうがない。会社の最寄り駅まで付き添ってやる」
「帰りは?」
「小銭を渡しておいてやる。キップを買え」
「券売機に手が届かぬ」
「・・・あれこれ言ってるが、お前、行く気ないだろ?」
「ない」
「偉そうに断言するな、この怠け者め!」
「そのセリフ、鏡に向かって言われよ」
「なんとしても行かないつもりか?」
「行かぬ」
「しょうがない。俺が行くことにしよう。考えてみたら、ウチの社員は誰一人として好き好んで職場に来ていない。もし、代理がオッケーなら、みんな自分では出勤しなくなって、職場にはオチンばっかりになってしまう。そんな会社、聞いたことがない」
会社に行きたくなさすぎて、食欲も出ないので、渋々スーツに着替え、朝飯抜きで家を出た。
家の前の道に出たら、隣の家、つまり金ちゃんの家の庭から話し声がする。塀越しにそっと生垣に首を突っ込んで、庭を覗き込むと、金ちゃんと金ちゃんママが、レモンの木を前に話をしていた。
知らない人のために言っておくと、レモンの木には年中、青々とした葉が茂っている。秋口には緑色の実がたわわに実り、冬を通して輝くような黄色に変わっていく。
私にとっては年がら年中『れもんの季節』ではあるが、冬はレモンの収穫期で、お隣のレモンの木でも沢山の黄色い実が、夜間の雨に濡れて朝日に輝いていた。
金ちゃん親子に「君たちは何を話し合っているのだ?」と尋ねると、声の方に振り返り、生垣の間から男の顔がニュッと突き出しているのを見た金ちゃんママは「キャ〜っ!」と悲鳴を上げた。
「驚くことはない。よく見なさい。私だ」
「止めてください!そんなところから顔を出したら、ビックリするじゃないですか」と金ちゃんママは本気でお怒りだった。
「うん。それで、お二人は何を話していたのかな?」
金ちゃんが、「今年もレモンが沢山なったけど、いつも貰ってくれてたNさん一家が引っ越してしまったから、こんなに沢山の実をどうしようかと話し合っていました」と、ニコニコしていた。
「そうか。他の果物ならいざ知らず、レモンの話は極めて重要だから、私も加わろう。それで、どうするつもりなんだ?」
「いやぁ、特に考えもないです・・・オジさんが貰ってくれますか?」
「貰っても、何に使えるのか分からない」
「Nさん一家は、ハチミツに漬けたり、焼酎に漬けたり、レモン風呂をしたり、レモンケーキを作ったりしてたみたいです」
「そうか・・・そうだな・・・レモンのレアチーズケーキがいいな。それと、ハチミツに漬けたレモン入りのホットの紅茶にしよう」
「美味しそうですね」
金ちゃんに五千円札を1枚渡し、
「名前に『れもん』と付いてれば美味しいに決まってる。これから俺は仕事だが、夕方には帰る。それまでに必要な材料を買ってきてくれ。俺は今スーパーに立ち入ることを医者から止められているからな」
「分かりました」
「それと、作り方をネットでググって、俺が帰るまでに作っておいてね」
生垣から顔を引っ込めて、私は駅に向かって歩き始めた。
夕方、帰宅すると、モコモコパジャマに着替えて、隣の家を訪ねた。
金ちゃんの作ったレモンのレアチーズケーキは、普通に美味しかった。紅茶も美味しかった。お腹いっぱい食べたので、夕食が要らなくなった。これからも折々作ってもらうこととなった。
金ちゃんは仕事も順調で、冬のボーナスを沢山もらったと、ご機嫌だった。アニメキャラのフィギュアを爆買いしたらしい。馬鹿だ。
そして、今日は日曜日。れもんちゃんデー。もちろん、イコカを使ってJR新快速に乗り、れもんちゃんに会いに行った。
当然のことではあるが、冬仕様のれもんちゃん(ホットれもんちゃん)も、ポカポカと宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「昨日、レモンのレアチーズケーキ、食べたよ。美味しかったよ。大王カフェのメニューに加えてもいいんじゃない?」
「う〜ん。それは、とっても難しいよ〜」
「なんで?」
「レモンは、れもん星では採れないよ〜」
「それは意外だ。そうだったんだ・・・」
「うん。そうなの。不思議なの」と、れもんちゃんは、とってもとっても可愛い笑顔を浮かべていた。
れもんちゃんも、れもん星も、可愛い秘密や不思議がいっぱいだった。
宇宙はとっても広いのだが、そんな広い広い宇宙の中で、れもんちゃんは、年がら年中、季節を問わず、涼しい顔して、ダントツ一番であり続けている。
これは実に素晴らしいことである。
シン太郎左衛門とレモンの木 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門とレモンの木 様
ご来店日 2024年12月15日
このパジャマのお蔭も多少あるが、専ら、ホットなれもんちゃん(略して「ホットれもんちゃん」)のお蔭で、この冬も暖かく過ごせている。
昨日は土曜日、つまり、れもんちゃんイブ。それなのに出勤だった。休んで、家でゴロゴロと英気を養いたかったが、昼から外せない仕事が入っていた。
「シン太郎左衛門、起きろ」
「言われずとも、起きておる」
「今日は、急遽お前が一人で会社に行くことになった」
「それは実に迷惑な話でござる」
「俺は行かない。お前が一人で行く」
「それは大迷惑でござる」
「決まったことだから、仕方ない。では、よろしく頼む」
「うむ」
5分経っても10分経っても、シン太郎左衛門はモコモコパジャマのズボンから出てこない。
「シン太郎左衛門、そろそろ出かけろ」
「よく考えれば、拙者、イコカを持っておらぬ」
「俺のを貸してやる。ジャケットの内ポケットに入ってる。勝手に使ってくれ」
「それはできぬ」
「なぜ?」
「拙者の身長では、イコカをピッとできぬ」
「回りの人に頼め」
「それはできぬ。自分でピッとできぬ者が、イコカを持っていては不審者でござる。怪しまれて、警察を呼ばれる」
「しょうがない。それじゃ、駅の改札まで見送ってやる」
「降りるときは?」
「しょうがない。会社の最寄り駅まで付き添ってやる」
「帰りは?」
「小銭を渡しておいてやる。キップを買え」
「券売機に手が届かぬ」
「・・・あれこれ言ってるが、お前、行く気ないだろ?」
「ない」
「偉そうに断言するな、この怠け者め!」
「そのセリフ、鏡に向かって言われよ」
「なんとしても行かないつもりか?」
「行かぬ」
「しょうがない。俺が行くことにしよう。考えてみたら、ウチの社員は誰一人として好き好んで職場に来ていない。もし、代理がオッケーなら、みんな自分では出勤しなくなって、職場にはオチンばっかりになってしまう。そんな会社、聞いたことがない」
会社に行きたくなさすぎて、食欲も出ないので、渋々スーツに着替え、朝飯抜きで家を出た。
家の前の道に出たら、隣の家、つまり金ちゃんの家の庭から話し声がする。塀越しにそっと生垣に首を突っ込んで、庭を覗き込むと、金ちゃんと金ちゃんママが、レモンの木を前に話をしていた。
知らない人のために言っておくと、レモンの木には年中、青々とした葉が茂っている。秋口には緑色の実がたわわに実り、冬を通して輝くような黄色に変わっていく。
私にとっては年がら年中『れもんの季節』ではあるが、冬はレモンの収穫期で、お隣のレモンの木でも沢山の黄色い実が、夜間の雨に濡れて朝日に輝いていた。
金ちゃん親子に「君たちは何を話し合っているのだ?」と尋ねると、声の方に振り返り、生垣の間から男の顔がニュッと突き出しているのを見た金ちゃんママは「キャ〜っ!」と悲鳴を上げた。
「驚くことはない。よく見なさい。私だ」
「止めてください!そんなところから顔を出したら、ビックリするじゃないですか」と金ちゃんママは本気でお怒りだった。
「うん。それで、お二人は何を話していたのかな?」
金ちゃんが、「今年もレモンが沢山なったけど、いつも貰ってくれてたNさん一家が引っ越してしまったから、こんなに沢山の実をどうしようかと話し合っていました」と、ニコニコしていた。
「そうか。他の果物ならいざ知らず、レモンの話は極めて重要だから、私も加わろう。それで、どうするつもりなんだ?」
「いやぁ、特に考えもないです・・・オジさんが貰ってくれますか?」
「貰っても、何に使えるのか分からない」
「Nさん一家は、ハチミツに漬けたり、焼酎に漬けたり、レモン風呂をしたり、レモンケーキを作ったりしてたみたいです」
「そうか・・・そうだな・・・レモンのレアチーズケーキがいいな。それと、ハチミツに漬けたレモン入りのホットの紅茶にしよう」
「美味しそうですね」
金ちゃんに五千円札を1枚渡し、
「名前に『れもん』と付いてれば美味しいに決まってる。これから俺は仕事だが、夕方には帰る。それまでに必要な材料を買ってきてくれ。俺は今スーパーに立ち入ることを医者から止められているからな」
「分かりました」
「それと、作り方をネットでググって、俺が帰るまでに作っておいてね」
生垣から顔を引っ込めて、私は駅に向かって歩き始めた。
夕方、帰宅すると、モコモコパジャマに着替えて、隣の家を訪ねた。
金ちゃんの作ったレモンのレアチーズケーキは、普通に美味しかった。紅茶も美味しかった。お腹いっぱい食べたので、夕食が要らなくなった。これからも折々作ってもらうこととなった。
金ちゃんは仕事も順調で、冬のボーナスを沢山もらったと、ご機嫌だった。アニメキャラのフィギュアを爆買いしたらしい。馬鹿だ。
そして、今日は日曜日。れもんちゃんデー。もちろん、イコカを使ってJR新快速に乗り、れもんちゃんに会いに行った。
当然のことではあるが、冬仕様のれもんちゃん(ホットれもんちゃん)も、ポカポカと宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「昨日、レモンのレアチーズケーキ、食べたよ。美味しかったよ。大王カフェのメニューに加えてもいいんじゃない?」
「う〜ん。それは、とっても難しいよ〜」
「なんで?」
「レモンは、れもん星では採れないよ〜」
「それは意外だ。そうだったんだ・・・」
「うん。そうなの。不思議なの」と、れもんちゃんは、とってもとっても可愛い笑顔を浮かべていた。
れもんちゃんも、れもん星も、可愛い秘密や不思議がいっぱいだった。
宇宙はとっても広いのだが、そんな広い広い宇宙の中で、れもんちゃんは、年がら年中、季節を問わず、涼しい顔して、ダントツ一番であり続けている。
これは実に素晴らしいことである。
シン太郎左衛門とレモンの木 様ありがとうございました。