口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門(『カズノコちゃん登場』) 様
ご来店日 2024年12月29日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。いよいよ年末だが、だからどうということもない。
会社は、金曜日を年内最終出勤日として、年末年始の休業期間に入った。
昨日は土曜日。れもんちゃんイブ。しっかり睡眠を取り、昼近くに目を覚ました。
「シン太郎左衛門、今、世の中はインフルエンザが大流行らしい。明日、れもんに会いに行ったら、翌月曜から土曜まで6日間、家に籠もることに決めた」
「12月30日から年明け1月4日まで、金ちゃんを人質に取って家に立て籠もり、機動隊との緊迫した睨み合いの内に年を越すということでござるな」
「俺がそんなことを言ったのか?」
「うむ。言った」
「そうか。では訂正しよう。金ちゃんだろうが誰だろうが人質は取らない。人知れず、家に籠もって、静かに過ごす。れもんちゃんに会いに行くのでもないのに、インフルやコロナの危険を冒して人混みに飛び込んでいくのは御免だからな」
「うむ。で、その間の食事はいかがなされますか」
「これから大きなリュックを背負って買い出しに行く」
私の答えに、シン太郎左衛門は、したり顔を浮かべて、「ということは、今回のクチコミは、駅前スーパーを舞台にしたものでござるな」
「まあ、そうなる」
軽く御飯を食べると、温かい服に着替え、二重にマスクをして、駅近くのスーパーに出かけた。
いつものスーパーに足を踏み入れると、シン太郎左衛門は、
「今日は明太子ちゃんの出勤日でござろうか」
「どうだろう・・・」
耳を澄ましてみたが、例の呼び込みのセリフは聞こえて来なかった。
「年末だからな。おせち料理やら鏡餅やら、正月アイテムに特設コーナーを横取りされて、明太子ちゃんは非番となったようだ」
「それは寂しいことでござる」
カップ麺や切り餅などをカートに載せた2つのカゴに投げ込みながら、意気揚々とスーパーの通路を進んでいくと、やがて特設コーナーに差し掛かった。
そこには、パック詰めされた数の子が山と積まれ、若い女性の売り子さんがいた。
その子は・・・
「あっ!君は、明太子ちゃんじゃないか!!」
「あっ、オジさん!」
「どうしたんだ?カズノコの被り物などして!」
「今日は、カズノコを売ることになっちゃった・・・」
「どうして、そんなことに・・・君は明太子ちゃんじゃないか!どうして、カズノコを売るんだ!」
「でも、私、昨日までは、鏡餅を売ってたよ。私の担当は、明太子だけって決まってないよ」
「そうだったのか・・・君は、昨日まで頭の上に鏡餅をのせて、鏡餅を売っていたのか・・・」
「頭の上に鏡餅なんて、のせてないよ。そんなの恥ずかしいよ」
「じゃあ、何で今日はカズノコの被り物をしてるんだ?」
「これは・・・これ、妹が作ったの。本当は、今日から妹がカズノコを売る予定だったのに、昨日、自転車でコケて骨折しちゃったの・・・」
「じゃあ、君はピンチヒッターなんだね」
『明太子ちゃん』改め『カズノコちゃん』は、悲しそうに頷くと、
「私、元々、明太子もカズノコも全然好きじゃない。妹が、カズノコの売り文句を考えてくれてなかったから、何て言って売ればいいか、分からないよ」
「そうなのか。よし、任せたまえ。自慢じゃないが、俺はカズノコ好きだ。売り文句を考えてあげるから、メモしたまえ」
「ホントに?」
「うん。いくよ。『美味しいカズノコは、いかがっすか〜。おせちにはカズノコが欠かせない。カズノコは、和の心。是非お買い求めくだされと、シン太郎左衛門も言っている』、こう言って売りなさい」
「分かった」
カズノコちゃんは、メモの内容を復唱して、
「これでいいですか?」
とても「いい」とは思えなかったが、
「とりあえず、それでやっておきなさい。店内で買い物を続けながら、もう少し考えてみる」
カズノコちゃんを後に残して、買い物を再開した。
美味しいカズノコは、いかがっすか〜
おせちにはカズノコが欠かせない
カズノコは、和の心
是非お買い求めくだされと、シン太郎左衛門も言っている
と、カズノコちゃんが恥ずかしそうに、でも精一杯声を出しているのを聞きながら、『これでは、売れないだろうなぁ』と感じた。
10分ほど店内を回って、2つのカゴをいっぱいにして帰ってくると、カズノコちゃんの声が聞こえてきた。売り文句がスッカリ変わっていた。
無漂白カズノコ、美味しいよ〜!
新発売、無漂白カズノコ!カリッとプチプチ、素敵な歯応え!濃厚な旨味が後を引く!
新発売、無漂白カズノコ!これぞ、ベーリング海の恵み!一口サイズのカズノコを是非ご賞味ください!
れもんちゃんの大好物!無漂白のカズノコですよ!是非、お買い求めくださ〜い!
「お〜っ、シン太郎左衛門、聴いたか?カズノコちゃんが頑張ってる。売り文句も進化しているぞ」と言ったものの、このセリフ、なんかどこかで聞いたことがある気がした。
「あっ、そうだ。『大王イカフライ』だ。Cが、まだ俺の周りをウロウロしているようだ。アイツ、いい加減に成仏しろよな」
特設コーナーでは、行き交う客に向かって、カズノコちゃんが元気に呼び込みをやっていた。
「れもんちゃんの大好物!無漂白のカズノコですよ〜!是非、お買い求めくださ〜い!」
年配の婦人が、カズノコのパックを2つカゴに入れながら、「れもんちゃんって、誰?」とカズノコちゃんに訊いていた。
カズノコちゃんは、困った顔で、「それが、よく分からなくて・・・でも、『れもんちゃん』と言うと売れ行きが上がって、『シン太郎左衛門』って言うと売れ行きが落ちるって、さっき教えられて・・・ホントにそうなんです・・・」
カズノコちゃんは、私に気が付くと、
「あっ、オジさん!さっきオジさんが行った後、オジさんの友達っていう人が来て、別の売り文句を教えてくれて、こっちの方が売れるからって」
「ああ、分かってるよ」
「とにかく、『シン太郎左衛門』じゃ絶対に売れないって」
「そうだね。『れもんちゃん』にしたから、売れ行き絶好調だね」
「うん。急に売れ出して、もうじき完売しちゃうよ」
無漂白のカズノコを3パック買うと、1パックおまけしてくれた。
私は、大きなリュックをパンパンにして、さらに両手に大きなエコバッグを下げて、家路を急ぐのであった。
そして、今日は日曜日。年内最終の、れもんちゃんデー。
勇んで、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、やっぱり宇宙一に宇宙一で、今年一年、1日も欠かさず、宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「れもんちゃん、今年最後のお願いしていい?」
「いいよ〜」
「先週凄く忙しくて、今回はクチコミが1行も書けてないし、そもそも、いよいよクチコミのネタがなくっちゃったよ。れもんちゃん、なんかアイデア、くれないかなぁ」
れもんちゃんは、可愛い首を傾げてから「『カズノコちゃん』は、どうかな?」
「『カズノコちゃん』?それって、どんな感じ?」
「カズノコの被り物を着けて、カズノコを売ってる女の子だよ〜」
「カズノコの被り物って、布で作った大きなカズノコを被って、顔だけ出す感じ?」
「そうそう、そんな感じだよ〜」
「それ、頂こう。『明太子ちゃん』のお正月バージョン的な感じで書くね」
「うん。頑張ってね〜」
「いつもピンチのとき、助けてくれてありがとうね」
帰りの電車の中で、このクチコミを書いていると、シン太郎左衛門が話し掛けてきた。
「クチコミを書いてござるか」
「うん。昨日、俺たちはスーパーに買い出しに行ったことになった」
「昨日は夜まで仕事でござった。スーパーに行くのは明日の予定でござる」
「そういう細かい話は気にしなくてよい。重要なのは、来年もまた、れもんに会えるということだ」
「うむ。間違いない。今年も、れもんちゃんのお蔭でよい年でござった」
れもんちゃんとの姫納めを終えた我々の想いは、1週間後に控える、れもんちゃんとの姫初めに向けて、年末の暗い夜空を光の速さで駆け抜けて行くのであった。
シン太郎左衛門(『カズノコちゃん登場』) 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門(『カズノコちゃん登場』) 様
ご来店日 2024年12月29日
会社は、金曜日を年内最終出勤日として、年末年始の休業期間に入った。
昨日は土曜日。れもんちゃんイブ。しっかり睡眠を取り、昼近くに目を覚ました。
「シン太郎左衛門、今、世の中はインフルエンザが大流行らしい。明日、れもんに会いに行ったら、翌月曜から土曜まで6日間、家に籠もることに決めた」
「12月30日から年明け1月4日まで、金ちゃんを人質に取って家に立て籠もり、機動隊との緊迫した睨み合いの内に年を越すということでござるな」
「俺がそんなことを言ったのか?」
「うむ。言った」
「そうか。では訂正しよう。金ちゃんだろうが誰だろうが人質は取らない。人知れず、家に籠もって、静かに過ごす。れもんちゃんに会いに行くのでもないのに、インフルやコロナの危険を冒して人混みに飛び込んでいくのは御免だからな」
「うむ。で、その間の食事はいかがなされますか」
「これから大きなリュックを背負って買い出しに行く」
私の答えに、シン太郎左衛門は、したり顔を浮かべて、「ということは、今回のクチコミは、駅前スーパーを舞台にしたものでござるな」
「まあ、そうなる」
軽く御飯を食べると、温かい服に着替え、二重にマスクをして、駅近くのスーパーに出かけた。
いつものスーパーに足を踏み入れると、シン太郎左衛門は、
「今日は明太子ちゃんの出勤日でござろうか」
「どうだろう・・・」
耳を澄ましてみたが、例の呼び込みのセリフは聞こえて来なかった。
「年末だからな。おせち料理やら鏡餅やら、正月アイテムに特設コーナーを横取りされて、明太子ちゃんは非番となったようだ」
「それは寂しいことでござる」
カップ麺や切り餅などをカートに載せた2つのカゴに投げ込みながら、意気揚々とスーパーの通路を進んでいくと、やがて特設コーナーに差し掛かった。
そこには、パック詰めされた数の子が山と積まれ、若い女性の売り子さんがいた。
その子は・・・
「あっ!君は、明太子ちゃんじゃないか!!」
「あっ、オジさん!」
「どうしたんだ?カズノコの被り物などして!」
「今日は、カズノコを売ることになっちゃった・・・」
「どうして、そんなことに・・・君は明太子ちゃんじゃないか!どうして、カズノコを売るんだ!」
「でも、私、昨日までは、鏡餅を売ってたよ。私の担当は、明太子だけって決まってないよ」
「そうだったのか・・・君は、昨日まで頭の上に鏡餅をのせて、鏡餅を売っていたのか・・・」
「頭の上に鏡餅なんて、のせてないよ。そんなの恥ずかしいよ」
「じゃあ、何で今日はカズノコの被り物をしてるんだ?」
「これは・・・これ、妹が作ったの。本当は、今日から妹がカズノコを売る予定だったのに、昨日、自転車でコケて骨折しちゃったの・・・」
「じゃあ、君はピンチヒッターなんだね」
『明太子ちゃん』改め『カズノコちゃん』は、悲しそうに頷くと、
「私、元々、明太子もカズノコも全然好きじゃない。妹が、カズノコの売り文句を考えてくれてなかったから、何て言って売ればいいか、分からないよ」
「そうなのか。よし、任せたまえ。自慢じゃないが、俺はカズノコ好きだ。売り文句を考えてあげるから、メモしたまえ」
「ホントに?」
「うん。いくよ。『美味しいカズノコは、いかがっすか〜。おせちにはカズノコが欠かせない。カズノコは、和の心。是非お買い求めくだされと、シン太郎左衛門も言っている』、こう言って売りなさい」
「分かった」
カズノコちゃんは、メモの内容を復唱して、
「これでいいですか?」
とても「いい」とは思えなかったが、
「とりあえず、それでやっておきなさい。店内で買い物を続けながら、もう少し考えてみる」
カズノコちゃんを後に残して、買い物を再開した。
美味しいカズノコは、いかがっすか〜
おせちにはカズノコが欠かせない
カズノコは、和の心
是非お買い求めくだされと、シン太郎左衛門も言っている
と、カズノコちゃんが恥ずかしそうに、でも精一杯声を出しているのを聞きながら、『これでは、売れないだろうなぁ』と感じた。
10分ほど店内を回って、2つのカゴをいっぱいにして帰ってくると、カズノコちゃんの声が聞こえてきた。売り文句がスッカリ変わっていた。
無漂白カズノコ、美味しいよ〜!
新発売、無漂白カズノコ!カリッとプチプチ、素敵な歯応え!濃厚な旨味が後を引く!
新発売、無漂白カズノコ!これぞ、ベーリング海の恵み!一口サイズのカズノコを是非ご賞味ください!
れもんちゃんの大好物!無漂白のカズノコですよ!是非、お買い求めくださ〜い!
「お〜っ、シン太郎左衛門、聴いたか?カズノコちゃんが頑張ってる。売り文句も進化しているぞ」と言ったものの、このセリフ、なんかどこかで聞いたことがある気がした。
「あっ、そうだ。『大王イカフライ』だ。Cが、まだ俺の周りをウロウロしているようだ。アイツ、いい加減に成仏しろよな」
特設コーナーでは、行き交う客に向かって、カズノコちゃんが元気に呼び込みをやっていた。
「れもんちゃんの大好物!無漂白のカズノコですよ〜!是非、お買い求めくださ〜い!」
年配の婦人が、カズノコのパックを2つカゴに入れながら、「れもんちゃんって、誰?」とカズノコちゃんに訊いていた。
カズノコちゃんは、困った顔で、「それが、よく分からなくて・・・でも、『れもんちゃん』と言うと売れ行きが上がって、『シン太郎左衛門』って言うと売れ行きが落ちるって、さっき教えられて・・・ホントにそうなんです・・・」
カズノコちゃんは、私に気が付くと、
「あっ、オジさん!さっきオジさんが行った後、オジさんの友達っていう人が来て、別の売り文句を教えてくれて、こっちの方が売れるからって」
「ああ、分かってるよ」
「とにかく、『シン太郎左衛門』じゃ絶対に売れないって」
「そうだね。『れもんちゃん』にしたから、売れ行き絶好調だね」
「うん。急に売れ出して、もうじき完売しちゃうよ」
無漂白のカズノコを3パック買うと、1パックおまけしてくれた。
私は、大きなリュックをパンパンにして、さらに両手に大きなエコバッグを下げて、家路を急ぐのであった。
そして、今日は日曜日。年内最終の、れもんちゃんデー。
勇んで、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、やっぱり宇宙一に宇宙一で、今年一年、1日も欠かさず、宇宙一に宇宙一だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「れもんちゃん、今年最後のお願いしていい?」
「いいよ〜」
「先週凄く忙しくて、今回はクチコミが1行も書けてないし、そもそも、いよいよクチコミのネタがなくっちゃったよ。れもんちゃん、なんかアイデア、くれないかなぁ」
れもんちゃんは、可愛い首を傾げてから「『カズノコちゃん』は、どうかな?」
「『カズノコちゃん』?それって、どんな感じ?」
「カズノコの被り物を着けて、カズノコを売ってる女の子だよ〜」
「カズノコの被り物って、布で作った大きなカズノコを被って、顔だけ出す感じ?」
「そうそう、そんな感じだよ〜」
「それ、頂こう。『明太子ちゃん』のお正月バージョン的な感じで書くね」
「うん。頑張ってね〜」
「いつもピンチのとき、助けてくれてありがとうね」
帰りの電車の中で、このクチコミを書いていると、シン太郎左衛門が話し掛けてきた。
「クチコミを書いてござるか」
「うん。昨日、俺たちはスーパーに買い出しに行ったことになった」
「昨日は夜まで仕事でござった。スーパーに行くのは明日の予定でござる」
「そういう細かい話は気にしなくてよい。重要なのは、来年もまた、れもんに会えるということだ」
「うむ。間違いない。今年も、れもんちゃんのお蔭でよい年でござった」
れもんちゃんとの姫納めを終えた我々の想いは、1週間後に控える、れもんちゃんとの姫初めに向けて、年末の暗い夜空を光の速さで駆け抜けて行くのであった。
シン太郎左衛門(『カズノコちゃん登場』) 様ありがとうございました。