口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門、何となくバレンタインデー 様
ご来店日 2025年02月16日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。ここ数日の寒さは流石にキツイ。骨身に染みる。殊に朝晩は、カッパの着ぐるみが欠かせない。
先日の金曜日は、もちろん私に限ってのことではないが、バレンタインデーだった。
仕事を終えて帰宅の途上で、シン太郎左衛門が、「父上、今年も、チョコを一つも貰えずでござるな」
「ああ、ありがたいことにな。俺は和菓子をこよなく愛する和菓子マンだ。くわえて、和菓子を超えられるのは、れもんちゃんしかいないと考える、れもんちゃん大好きマンだ。チョコなんて渡されたら迷惑千万マンだ」
「それは世に言う負け惜しみマンというものでござろう」
「分かってないマンだなぁ。俺は、ゴディバのチョコとチロルチョコの区別さえ付かんほど、チョコに興味がないマンだぞ。貰っても、箱を開けて、口に運ぶのさえ面倒臭いマンだ。その上、俺は食べ物を無駄にすることをこよなく嫌う勿体無いマンだから、貰ったチョコは全部金ちゃんに押し付けマンにならねばならん」
「うむマン。納得マンでござる」
そんな聞くに耐えない下らぬ会話をしながら家に戻り、私はモコモコパジャマに着替え、シン太郎左衛門はカッパの着ぐるみに着替え、両名ホッと一息吐いたところで、インターフォンが鳴った。
「なんだ、こんな夜中に」
「まだ七時でござる」
「いや、七時と言えば、良い子は寝てる時間だ。こんな時間にやって来るヤツに、ロクなのはいない」と立って、インターホンのモニターを覗くと、金ちゃんママが映っていた。
「ほら見ろ。やっぱりそうだ。金ちゃんママは、あれこれ俺の世話になりながら、俺がもう少しマトモな人間だったらよかったのにと考えてる不心得者だ」
「うむ。その点に関しては、拙者、金ちゃんママと同意見でござる」
「そうか」
「いずれにせよ、早く応答なされよ」
私は『通話』のボタンを押して、
「これは、これは、お隣のママさん殿。回覧板ならポストに入れておいてくだされ、とシン太郎左衛門が言っている」
金ちゃんママは、「いえ、お渡しするものがあって・・・」
「はあ・・・では、すぐ行きます、とシン太郎左衛門が言っている・・・」と、私は『通話終了』のボタンを押し、シン太郎左衛門に「行ってこい」
「ホントに拙者が行ってもよろしいか」
「いいわけないだろ」
私は、シン太郎左衛門をリビングに残して、一人で玄関を出た。1分後に戻っていた私が持つ小さな紙袋を見て、カッパのシン太郎左衛門は首を傾げて、
「それは、ゴディバの紙袋でござるな」
「そうだ」
「中身は?」
「当然、チョコレートだ」
「回覧板ではなく?」
「回覧板ではない。チョコだ」
「金ちゃんママから父上に?」
「そうだ」
「下剤入りチョコ」
「違う。普通のチョコだ」
「タバスコ入りチョコ」
「だから、普通のチョコだって」
「金ちゃんママが、父上に普通のチョコをくれるわけがない」
「でも、『いつもお世話になってる御礼に』と言って渡されたぞ」
私は袋からキレイにラッピングされた箱を取り出して、
「ほら見ろ。どう見ても、チョコだろ」
「いいや。開けてみるまで分からぬ。拙者の見るところ、中身は河原で拾ってきた小石でござる」
「金ちゃんのママが、なんでそんなことをするのだ」
「何となく」
「訳が分からん」
レンジでチンするご飯と明太子で夕食を済ませた後、シン太郎左衛門と風呂に入った。リビングに戻ると、テーブルの上に乗ったチョコの箱が目に入った。
シン太郎左衛門が、「父上、開けてみられよ。絶対にチョコではござらぬ」
「どうしても石だと主張するのだな」
「うむ。70%の確率で河原で拾った平たい小石、20%の確率でアンモナイトの化石でござる」
「何で、お前にそんなことが分かる?」
「何となく」
「訳が分からん。ちなみに残り10%の確率は何だ?」
「見た目も味もチョコレートな石」
「そうか・・・まあいい。とにかく、金ちゃんママに貰ったものを金ちゃんに押し付ける訳にはいかん」
「では、いかがなされますか」
「・・・れもんちゃんに上げよう」
「中身は石ですぞ」
「そんなはずがない。ゴディバのチョコだ」
そして、今日は日曜日。れもんちゃんデー。れもんちゃんに会いに行った。
ゴディバの紙袋を下げ、JR新快速に乗って、神戸に向かった。
当然今日も、れもんちゃんは宇宙一に宇宙だった。
れもんちゃんにお出迎えをしてもらいながら、紙袋を渡した。
「はい。バレンタインデーのプレゼント」
「わ〜嬉しいよ〜。チョコレートだ〜」
「違うんだ。石なんだ。でも食べれるし、チョコなんだ」
「ありがとう。後で一緒に食べよう〜」
そして後刻、れもんちゃんと一緒にチョコを食べた。チョコレートは好みではないが、れもんちゃんと食べれば、チョコも捨てたものではなかった。
そして、「チョコ、美味しい〜」と、れもんちゃんが浮かべる笑顔は、チョコレートの何兆倍もスウィートなのであった。
シン太郎左衛門、何となくバレンタインデー 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門、何となくバレンタインデー 様
ご来店日 2025年02月16日
先日の金曜日は、もちろん私に限ってのことではないが、バレンタインデーだった。
仕事を終えて帰宅の途上で、シン太郎左衛門が、「父上、今年も、チョコを一つも貰えずでござるな」
「ああ、ありがたいことにな。俺は和菓子をこよなく愛する和菓子マンだ。くわえて、和菓子を超えられるのは、れもんちゃんしかいないと考える、れもんちゃん大好きマンだ。チョコなんて渡されたら迷惑千万マンだ」
「それは世に言う負け惜しみマンというものでござろう」
「分かってないマンだなぁ。俺は、ゴディバのチョコとチロルチョコの区別さえ付かんほど、チョコに興味がないマンだぞ。貰っても、箱を開けて、口に運ぶのさえ面倒臭いマンだ。その上、俺は食べ物を無駄にすることをこよなく嫌う勿体無いマンだから、貰ったチョコは全部金ちゃんに押し付けマンにならねばならん」
「うむマン。納得マンでござる」
そんな聞くに耐えない下らぬ会話をしながら家に戻り、私はモコモコパジャマに着替え、シン太郎左衛門はカッパの着ぐるみに着替え、両名ホッと一息吐いたところで、インターフォンが鳴った。
「なんだ、こんな夜中に」
「まだ七時でござる」
「いや、七時と言えば、良い子は寝てる時間だ。こんな時間にやって来るヤツに、ロクなのはいない」と立って、インターホンのモニターを覗くと、金ちゃんママが映っていた。
「ほら見ろ。やっぱりそうだ。金ちゃんママは、あれこれ俺の世話になりながら、俺がもう少しマトモな人間だったらよかったのにと考えてる不心得者だ」
「うむ。その点に関しては、拙者、金ちゃんママと同意見でござる」
「そうか」
「いずれにせよ、早く応答なされよ」
私は『通話』のボタンを押して、
「これは、これは、お隣のママさん殿。回覧板ならポストに入れておいてくだされ、とシン太郎左衛門が言っている」
金ちゃんママは、「いえ、お渡しするものがあって・・・」
「はあ・・・では、すぐ行きます、とシン太郎左衛門が言っている・・・」と、私は『通話終了』のボタンを押し、シン太郎左衛門に「行ってこい」
「ホントに拙者が行ってもよろしいか」
「いいわけないだろ」
私は、シン太郎左衛門をリビングに残して、一人で玄関を出た。1分後に戻っていた私が持つ小さな紙袋を見て、カッパのシン太郎左衛門は首を傾げて、
「それは、ゴディバの紙袋でござるな」
「そうだ」
「中身は?」
「当然、チョコレートだ」
「回覧板ではなく?」
「回覧板ではない。チョコだ」
「金ちゃんママから父上に?」
「そうだ」
「下剤入りチョコ」
「違う。普通のチョコだ」
「タバスコ入りチョコ」
「だから、普通のチョコだって」
「金ちゃんママが、父上に普通のチョコをくれるわけがない」
「でも、『いつもお世話になってる御礼に』と言って渡されたぞ」
私は袋からキレイにラッピングされた箱を取り出して、
「ほら見ろ。どう見ても、チョコだろ」
「いいや。開けてみるまで分からぬ。拙者の見るところ、中身は河原で拾ってきた小石でござる」
「金ちゃんのママが、なんでそんなことをするのだ」
「何となく」
「訳が分からん」
レンジでチンするご飯と明太子で夕食を済ませた後、シン太郎左衛門と風呂に入った。リビングに戻ると、テーブルの上に乗ったチョコの箱が目に入った。
シン太郎左衛門が、「父上、開けてみられよ。絶対にチョコではござらぬ」
「どうしても石だと主張するのだな」
「うむ。70%の確率で河原で拾った平たい小石、20%の確率でアンモナイトの化石でござる」
「何で、お前にそんなことが分かる?」
「何となく」
「訳が分からん。ちなみに残り10%の確率は何だ?」
「見た目も味もチョコレートな石」
「そうか・・・まあいい。とにかく、金ちゃんママに貰ったものを金ちゃんに押し付ける訳にはいかん」
「では、いかがなされますか」
「・・・れもんちゃんに上げよう」
「中身は石ですぞ」
「そんなはずがない。ゴディバのチョコだ」
そして、今日は日曜日。れもんちゃんデー。れもんちゃんに会いに行った。
ゴディバの紙袋を下げ、JR新快速に乗って、神戸に向かった。
当然今日も、れもんちゃんは宇宙一に宇宙だった。
れもんちゃんにお出迎えをしてもらいながら、紙袋を渡した。
「はい。バレンタインデーのプレゼント」
「わ〜嬉しいよ〜。チョコレートだ〜」
「違うんだ。石なんだ。でも食べれるし、チョコなんだ」
「ありがとう。後で一緒に食べよう〜」
そして後刻、れもんちゃんと一緒にチョコを食べた。チョコレートは好みではないが、れもんちゃんと食べれば、チョコも捨てたものではなかった。
そして、「チョコ、美味しい〜」と、れもんちゃんが浮かべる笑顔は、チョコレートの何兆倍もスウィートなのであった。
シン太郎左衛門、何となくバレンタインデー 様ありがとうございました。