口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
れもん【VIP】の口コミだけ見る
投稿者:シン太郎左衛門とパスタ 様
ご来店日 2025年03月09日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。この所、シン太郎左衛門は家にいる間ずっとカッパのコスプレをしているので、もはやカッパとしか思えなくなってきた。目の前を小さなカッパが行ったり来たりしていても何の違和感もないなんて、常軌を逸しているとは思うが、実際特に何も感じない。
昨日は土曜日、れもんちゃんイブ。
仕事が休みだったので、昼近くまでゆっくり寝た。目覚ましが鳴り出すと、パジャマのズボンから飛び出したシン太郎左衛門が「鎮まれ!」と一喝することで目覚ましを止めた。
その姿に思わず、「今日のお前は一味違うな。なんだか・・・凛々しい気がする」
「うむ」と言って頷くと、シン太郎左衛門はカッパの着ぐるみを装着し、「拙者はいつでも凛々しい」
「やっぱりまたカッパだ・・・まあいいや。今日、俺はスパゲッティを作る」
「それは何故」
「・・・そんなこと、説明しなければならないのか?」
「うむ。是が非でも」
「そうか・・・昨日、職場の女性社員たちが、イタリア料理店で食べたパスタの話で盛り上がっているのを聞いて、俺も食べたくなった」
「それは理不尽でござろう」
「えっ・・・なんで?」
「理由は三つござる。聴きたい?」
「聴きたくないね」
「では教えて進ぜよう。第一に、父上は女性社員ではござらぬ」
「・・・面倒臭いから第二、第三の理由もまとめて言って」
「第二に女性社員の話を立ち聞きしている父上がキモい。第三に料理の腕もないくせに自分で作ろうとは笑止、大人しくイタ飯屋に行けばよい」
「分かった。第一第二の点は反駁する気にもならない。第三の点について言うと、イタ飯屋は普通お一人様では入らないもので、特に俺みたいにムサ苦しい人間は絶対に一人で入ってはいけないのだ。れもんちゃんに知られたら、また反省させられる」
「なるほど。納得いたしてござる」
ということで、朝昼兼用としてスパゲッティを作ることが確定した。
着替えて外に出ると、空気はひんやりしていたが陽射しはそこそこ暖かく、爽やかな散歩日和だった。お得意のエコバッグの中からシン太郎左衛門が、
「それで父上が作るのは、ミートソースでござるか、それともカルボナーラ?」
「それは言えぬ。国家機密だ」
「では訊くまい」
「ヒントは、『な』で始まって、『ん』で終わる」
「ナパーム弾」
「そんなもん、食えるか」
駅前スーパーに入ると、他のモノには目もくれず、スパゲッティの麺とナポリタンソースをカゴに入れた。そして、調味料コーナーでしばし思案に暮れた。
「おい。シン太郎左衛門、タバスコを買うつもりだが、大丈夫だろうか?」
「何を心配しておられる。スパゲッティにはタバスコでござる」
「本当か?オデンにカラシを付けずに怒られ、アメリカンドッグにカラシを付けて怒られ、すっかり自信を無くした。スパゲッティにタバスコをかけたら、また、れもんちゃんに怒られそう気がする」
「スパゲッティにタバスコは王道でござる。逆にタバスコを使わねば、れもんちゃんに『反省しなきゃダメだよ〜』と言われまする」
「だよな。よし、タバスコを買おう」と一瓶取ってカゴに入れた。
特売コーナーではイカツいオジさんが広島焼きを売っていたので、スパゲッティの茹で方を尋ねて、ヒドく怒られた。売り場の前で、「美味しいパスタの茹で方」をスマホで検索していて、「邪魔だ!」と更に怒られた。
他にも何か買って帰ろうと思ったが、うっかり広島焼きの特売コーナーの前を通ると、また怒られそうなので、菓子パンを適当に見繕ってカゴに投げ入れ、レジに並んだ。
そして、家に帰ると、生まれて初めてスパゲッティ、ナポリタンを作った。これが奇跡的に美味しかった。いつ買ったものかオリーブオイルを台所の戸棚で発見したことが大きかった。
「これなら舌の肥えたれもんちゃんでも納得するだろう」という素晴らしい出来栄えだった。
こんなに美味しいパスタが出来たのは、決してビギナーズ・ラックではなく、れもんちゃんの御加護のお蔭に違いなかった。あのオリーブオイルは、れもんちゃんが念力で送ってくれたものと親子共々信じて疑わなかった。
そして、翌日の今日は日曜日。れもんちゃんデー。いつものJR新快速で、れもんちゃんに会いに行った。
大変に有名なことなので言うまでもないだろうが、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だった。れもんちゃん、いつも宇宙一ステキな時間をありがとう、とシン太郎左衛門も言っていた。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「昨日、ナポリタンを自分で作ったら、殊の外、美味しかったよ」
「パスタ、美味しいよね〜。ナポリタンも大好きだよ〜」
「軽くタバスコをかけたら、いい感じになったよ」
「え〜っ!タバスコかけちゃダメだよ〜。ナポリタンには、粉チーズだよ〜」
「・・・やっぱりそうだ!だから『タバスコは違う気がする』って言ってたんだ!」
「れもんは辛いのがキライだよ〜」
「えっ?でもオデンにはカラシで、アメリカンドッグにはマスタードなんでしょ?」
「その二つは美味しいよ〜。でもワサビやタバスコは辛いよ〜」
「・・・今日も反省しなきゃダメ?」
「今日もしっかり反省しなきゃダメだよ〜」
「分かったよ〜。反省するよ~」
今日も我々親子は、れもんちゃんにもらった沢山のステキな想い出といくつかの反省を胸にJR新快速に乗って、家のある遠い街まで帰っていったのである。
シン太郎左衛門とパスタ 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門とパスタ 様
ご来店日 2025年03月09日
昨日は土曜日、れもんちゃんイブ。
仕事が休みだったので、昼近くまでゆっくり寝た。目覚ましが鳴り出すと、パジャマのズボンから飛び出したシン太郎左衛門が「鎮まれ!」と一喝することで目覚ましを止めた。
その姿に思わず、「今日のお前は一味違うな。なんだか・・・凛々しい気がする」
「うむ」と言って頷くと、シン太郎左衛門はカッパの着ぐるみを装着し、「拙者はいつでも凛々しい」
「やっぱりまたカッパだ・・・まあいいや。今日、俺はスパゲッティを作る」
「それは何故」
「・・・そんなこと、説明しなければならないのか?」
「うむ。是が非でも」
「そうか・・・昨日、職場の女性社員たちが、イタリア料理店で食べたパスタの話で盛り上がっているのを聞いて、俺も食べたくなった」
「それは理不尽でござろう」
「えっ・・・なんで?」
「理由は三つござる。聴きたい?」
「聴きたくないね」
「では教えて進ぜよう。第一に、父上は女性社員ではござらぬ」
「・・・面倒臭いから第二、第三の理由もまとめて言って」
「第二に女性社員の話を立ち聞きしている父上がキモい。第三に料理の腕もないくせに自分で作ろうとは笑止、大人しくイタ飯屋に行けばよい」
「分かった。第一第二の点は反駁する気にもならない。第三の点について言うと、イタ飯屋は普通お一人様では入らないもので、特に俺みたいにムサ苦しい人間は絶対に一人で入ってはいけないのだ。れもんちゃんに知られたら、また反省させられる」
「なるほど。納得いたしてござる」
ということで、朝昼兼用としてスパゲッティを作ることが確定した。
着替えて外に出ると、空気はひんやりしていたが陽射しはそこそこ暖かく、爽やかな散歩日和だった。お得意のエコバッグの中からシン太郎左衛門が、
「それで父上が作るのは、ミートソースでござるか、それともカルボナーラ?」
「それは言えぬ。国家機密だ」
「では訊くまい」
「ヒントは、『な』で始まって、『ん』で終わる」
「ナパーム弾」
「そんなもん、食えるか」
駅前スーパーに入ると、他のモノには目もくれず、スパゲッティの麺とナポリタンソースをカゴに入れた。そして、調味料コーナーでしばし思案に暮れた。
「おい。シン太郎左衛門、タバスコを買うつもりだが、大丈夫だろうか?」
「何を心配しておられる。スパゲッティにはタバスコでござる」
「本当か?オデンにカラシを付けずに怒られ、アメリカンドッグにカラシを付けて怒られ、すっかり自信を無くした。スパゲッティにタバスコをかけたら、また、れもんちゃんに怒られそう気がする」
「スパゲッティにタバスコは王道でござる。逆にタバスコを使わねば、れもんちゃんに『反省しなきゃダメだよ〜』と言われまする」
「だよな。よし、タバスコを買おう」と一瓶取ってカゴに入れた。
特売コーナーではイカツいオジさんが広島焼きを売っていたので、スパゲッティの茹で方を尋ねて、ヒドく怒られた。売り場の前で、「美味しいパスタの茹で方」をスマホで検索していて、「邪魔だ!」と更に怒られた。
他にも何か買って帰ろうと思ったが、うっかり広島焼きの特売コーナーの前を通ると、また怒られそうなので、菓子パンを適当に見繕ってカゴに投げ入れ、レジに並んだ。
そして、家に帰ると、生まれて初めてスパゲッティ、ナポリタンを作った。これが奇跡的に美味しかった。いつ買ったものかオリーブオイルを台所の戸棚で発見したことが大きかった。
「これなら舌の肥えたれもんちゃんでも納得するだろう」という素晴らしい出来栄えだった。
こんなに美味しいパスタが出来たのは、決してビギナーズ・ラックではなく、れもんちゃんの御加護のお蔭に違いなかった。あのオリーブオイルは、れもんちゃんが念力で送ってくれたものと親子共々信じて疑わなかった。
そして、翌日の今日は日曜日。れもんちゃんデー。いつものJR新快速で、れもんちゃんに会いに行った。
大変に有名なことなので言うまでもないだろうが、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だった。れもんちゃん、いつも宇宙一ステキな時間をありがとう、とシン太郎左衛門も言っていた。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「昨日、ナポリタンを自分で作ったら、殊の外、美味しかったよ」
「パスタ、美味しいよね〜。ナポリタンも大好きだよ〜」
「軽くタバスコをかけたら、いい感じになったよ」
「え〜っ!タバスコかけちゃダメだよ〜。ナポリタンには、粉チーズだよ〜」
「・・・やっぱりそうだ!だから『タバスコは違う気がする』って言ってたんだ!」
「れもんは辛いのがキライだよ〜」
「えっ?でもオデンにはカラシで、アメリカンドッグにはマスタードなんでしょ?」
「その二つは美味しいよ〜。でもワサビやタバスコは辛いよ〜」
「・・・今日も反省しなきゃダメ?」
「今日もしっかり反省しなきゃダメだよ〜」
「分かったよ〜。反省するよ~」
今日も我々親子は、れもんちゃんにもらった沢山のステキな想い出といくつかの反省を胸にJR新快速に乗って、家のある遠い街まで帰っていったのである。
シン太郎左衛門とパスタ 様ありがとうございました。