口コミ│神戸・福原 ソープランド Club Royal (クラブロイヤル)
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れもん【VIP】(23)
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投稿者:シン太郎左衛門と和菓子ちゃん(あるいは『父上が色んな人から呆れられる話』) 様
ご来店日 2025年05月25日
我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。先週、れもんちゃんにもらったクチコミのお題が余りにも難度が高く、手も足も出ない。今回も適当に書くよりほかない。
昨日は土曜日。れもんちゃんイブ。
昼前まで寝て過ごした。どうにか気持ちを奮い起こして布団を出て、服を着替えていると、シン太郎左衛門が、
「父上、お出かけでござるか」
「うん。4月に変な部署に異動させられてから、めっきり食欲が無くなって、駅前の中華屋に頼りっきりの毎日だったが、たった今、外食ばかりの食生活を改めることを決意した。これから駅前スーパーに行って、食べ物を買う」
「拙者もお供いたしましょう」
シン太郎左衛門は、嬉しそうにセクシー・バニーのコスチュームを着始めた。何度見ても、セクシー・バニー左衛門には、見慣れることが出来ない気持ち悪さがあった。
「普通にズボンの中に収まっていてほしいなぁ」
「そういうわけには行かぬ。駅前スーパーでの買い物は、拙者の晴れ舞台でござる。当然、セクシー・バニーちゃんでなければならぬ」
「それが、ホントに武士のセリフとして妥当なのかね?」
「うむ」
「セクシー・バニーは、エコバッグから出せないからね。ズボンの中で大人しくしてるのと一緒だよ」と念を押したが、シン太郎左衛門に動じる様子はなかった。
セクシー・バニー左衛門を入れたエコバッグを肩に掛けて、家の外に出た。雨がザーザー降っていた。
約二ヶ月ぶりの駅前スーパーは、雨の日にも似ず、とても賑わっていた。
「随分繁盛してないか?」
エコバッグの中から「父上、国道沿いの大型スーパーが4月末に撤退致したこと、ご存知ないか」
「そうだったの?この前出来たばかりじゃないか。もう潰れちゃったんだ」
「明太子シスターズを甘くみたのが、失敗の元でござる」
「明太子シスターズと言っても、お姉ちゃんの方は高校3年になって受験が控えてるんだろ。もうバイトはしてないんじゃないか?」
「ところが、そうではござらぬ。先日、電車くんが言うておった。明太子ちゃんは愛嬌は100点満点なものの、勉強は同級生に周回遅れで、両親が高校の三者面談に行くのを嫌がって、電車くんと妹ちゃんが同席しているとのことでござる。受験など無縁の世界で楽しく頑張っておる」
「まあ、それも悪くないよ」
「一方、妹ちゃんは成績も上々とのことでござる」
「・・・お前、色んなことを知ってるな」
「うむ。拙者、色んなことを知っておる」
店内をウロついていると、特設コーナーから聞き覚えのある若い女性の声がしてきた。
特選和菓子、美味しいよ〜
モナカに羊羹、ワラビ餅
どらやき、大福、串ダンゴ
どれを食べても美味しいよ〜
・・・
「あの声は・・・明太子ちゃんじゃないか?」
「うむ。周回遅れの明太子ちゃんでござる」
「お前、それ、当人の前では絶対言うなよ」
「心得ておる」
個数限定の上生菓子セットもありますよ〜
れもんちゃんも、はしゃぎ出す
美味しい、美味しい和菓子ですよ〜
「和菓子か・・・。和菓子は俺の好みだが、れもんちゃんが和菓子好きだなんて、聞いたことあるか?」
「ない」
「ないよな。れもんちゃんはグミ博士だ」
「うむ。和菓子をムシャムシャ食べているれもんちゃんは想像できぬ」
「いや、ムシャムシャは食べんだろ。れもんちゃんは、和菓子もグミも、それはそれは可愛く食べるのだ」
案の定、特設コーナーには明太子ちゃんが立っていた。
「明太子ちゃん」と声をかけた。
明太子ちゃんは明るく笑って、
「あっ、オジさん!久しぶり〜!最近見ないから、死んだのかと思ってたよ」
「まだ死んでないよ」
「この前、オジさんのカッパさんに道で会ったよ。神戸に行くって言うから、新快速に乗せてあげたよ」
「そうだったね。ホントに助かったよ。カッパ左衛門とは無事に神戸駅の近くで会えたよ」
「そうなんだ。よかった」
明太子ちゃんは、清々しい笑顔で相変わらず元気だった。
「明太子ちゃん、元気そうだね」
「うん。元気だよ。それと、今日は明太子ちゃんじゃないよ。和菓子ちゃんなの」と、明太子ちゃん、いや、和菓子ちゃんは、特設コーナーに飾られたノボリを指さした。
『甘味処 味自慢 特選和菓子』と染め抜かれたノボリを見ながら、私の口は勝手に、「和菓子ちゃんだよ〜。美味しいよ〜」と言っていた。
和菓子ちゃんはポカンとした顔で私を見ながら、「・・・それ、どういうこと?」
「ゴメン、ゴメン。癖なんだ」
「変わった癖だね。久しぶりだし、張り切ってオマケするから、張り切って買ってね」
「分かった。美味しい和菓子なら、張り切って買うよ。美味しくなかったら、張り切らない。これまで隠してきたけど、実は、私は和菓子マンなんだ」
「えっ!そうなの?」
「うん。そう」
「そうだったんだ・・・で、『和菓子マン』って、何?」
「・・・そう改まって訊かれると答えにくいけど、要は『和菓子好き』ってことだね」
「な〜んだ。普通に言えばいいのに」と笑われた。
「『な〜んだ』とはなんだ!」とムキになって言い返しそうになったが、どう考えても大人げないので我慢した。気を取り直して、
「で、どれがオススメかな?」
「どれも美味しいけど、イチオシは水羊羹だよ」
私は思わず、「水羊羹ちゃん、美味しいよ〜」
「うん。とっても美味しいの。沢山買ってね。キンツバもあるよ」
「キンツバちゃんも美味しいよ〜」
「うん。美味しいの。みたらし団子もあるの」
「『わ〜い』だよ〜。みたらし団子ちゃんも美味しいよ〜」
「特にオススメはオハギだよ」
「オハギちゃんだよ〜。美味しいよ〜」
「・・・オジさん、大丈夫?」
「・・・ゴメン。つい興奮してしまった」
和菓子ちゃんは、少し呆れた様子で、でも嬉しそうに微笑んだ。
結局、馬鹿みたいに沢山の和菓子を買い込んでしまった。
エコバッグは途轍もなく重かった。傘を片手にゼイゼイと息を切らしながら坂を登り、とても一人で食べ切れる量ではなかったので、自宅に戻る前に、隣の家のインターホンを鳴らした。
ドアを開けて出てきた金ちゃんママに、
「お待ち兼ね、特選和菓子のお裾分けだ。これはオハギだ。美味しいよ。これは水羊羹だ。美味しいよ。これは・・・切りが無いな・・・全部まとめて和菓子だ。個数限定の上生菓子セットもあげる。全部まとめて美味しいよ〜」
金ちゃんママは目を丸くして、
「こんなに沢山の和菓子、どうされたんですか?」
「別に盗んだモノじゃない。調子に乗って買いすぎただけだ」
「でも、ウチは3人家族で、こんなに食べ切れないですよ」と金ちゃんママは呆れ顔だった。
「甘えたことを言ってはいけない。私は同じ量を一人で食べなければならないのだ。四の五の言わず、食べなさい。お仏壇に供えて、御先祖様たちにも手伝ってもらいなさい。消費期限は明日だ」
まだまだ十分に重たいエコバッグにフラつきながら、私は家に帰っていった。ズボンの裾は雨でビショビショになっていた。
そして今日は日曜日。れもんちゃんデー。
朝起きると、昨日に続いて和菓子をムシャムシャ食べ出した。大好きな和菓子も限度を越えると、味覚も麻痺し、変な汗が止まらなかった。
これ以上食べると、大事なれもんちゃんとの時間に支障が出そうなので、適当な所で切り上げて、JR新快速に乗って、れもんちゃんに会いに行った。
これだけ甘いモノに食傷していても、れもんちゃんのスイートネスは全くの別次元だった。れもんちゃんは、それほどまでに宇宙一に宇宙一なのだ。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「昨日から飛んでもないの量の和菓子を食べてるんだ」
「どれぐらい食べたの?」と、れもんちゃんが訊くので、オハギが18個、みたらし団子が24串・・・といった具合に説明すると、呆れた様子で、
「それはダメだよ。致死量を超えてるよ。急性甘いモノ中毒で死んじゃうよ!」と叱られた。
「反省した方がいい?」
「当然だよ〜」
私は、しょんぼり反省しながらお店を後にし、神戸駅までの道々、『まあ、結局のところ、史上最強の甘味処も、史上最強の味自慢も、れもんちゃんなんだよなぁ』と考えているのであった。
シン太郎左衛門と和菓子ちゃん(あるいは『父上が色んな人から呆れられる話』) 様ありがとうございました。
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投稿者:シン太郎左衛門と和菓子ちゃん(あるいは『父上が色んな人から呆れられる話』) 様
ご来店日 2025年05月25日
昨日は土曜日。れもんちゃんイブ。
昼前まで寝て過ごした。どうにか気持ちを奮い起こして布団を出て、服を着替えていると、シン太郎左衛門が、
「父上、お出かけでござるか」
「うん。4月に変な部署に異動させられてから、めっきり食欲が無くなって、駅前の中華屋に頼りっきりの毎日だったが、たった今、外食ばかりの食生活を改めることを決意した。これから駅前スーパーに行って、食べ物を買う」
「拙者もお供いたしましょう」
シン太郎左衛門は、嬉しそうにセクシー・バニーのコスチュームを着始めた。何度見ても、セクシー・バニー左衛門には、見慣れることが出来ない気持ち悪さがあった。
「普通にズボンの中に収まっていてほしいなぁ」
「そういうわけには行かぬ。駅前スーパーでの買い物は、拙者の晴れ舞台でござる。当然、セクシー・バニーちゃんでなければならぬ」
「それが、ホントに武士のセリフとして妥当なのかね?」
「うむ」
「セクシー・バニーは、エコバッグから出せないからね。ズボンの中で大人しくしてるのと一緒だよ」と念を押したが、シン太郎左衛門に動じる様子はなかった。
セクシー・バニー左衛門を入れたエコバッグを肩に掛けて、家の外に出た。雨がザーザー降っていた。
約二ヶ月ぶりの駅前スーパーは、雨の日にも似ず、とても賑わっていた。
「随分繁盛してないか?」
エコバッグの中から「父上、国道沿いの大型スーパーが4月末に撤退致したこと、ご存知ないか」
「そうだったの?この前出来たばかりじゃないか。もう潰れちゃったんだ」
「明太子シスターズを甘くみたのが、失敗の元でござる」
「明太子シスターズと言っても、お姉ちゃんの方は高校3年になって受験が控えてるんだろ。もうバイトはしてないんじゃないか?」
「ところが、そうではござらぬ。先日、電車くんが言うておった。明太子ちゃんは愛嬌は100点満点なものの、勉強は同級生に周回遅れで、両親が高校の三者面談に行くのを嫌がって、電車くんと妹ちゃんが同席しているとのことでござる。受験など無縁の世界で楽しく頑張っておる」
「まあ、それも悪くないよ」
「一方、妹ちゃんは成績も上々とのことでござる」
「・・・お前、色んなことを知ってるな」
「うむ。拙者、色んなことを知っておる」
店内をウロついていると、特設コーナーから聞き覚えのある若い女性の声がしてきた。
特選和菓子、美味しいよ〜
モナカに羊羹、ワラビ餅
どらやき、大福、串ダンゴ
どれを食べても美味しいよ〜
・・・
「あの声は・・・明太子ちゃんじゃないか?」
「うむ。周回遅れの明太子ちゃんでござる」
「お前、それ、当人の前では絶対言うなよ」
「心得ておる」
個数限定の上生菓子セットもありますよ〜
れもんちゃんも、はしゃぎ出す
美味しい、美味しい和菓子ですよ〜
「和菓子か・・・。和菓子は俺の好みだが、れもんちゃんが和菓子好きだなんて、聞いたことあるか?」
「ない」
「ないよな。れもんちゃんはグミ博士だ」
「うむ。和菓子をムシャムシャ食べているれもんちゃんは想像できぬ」
「いや、ムシャムシャは食べんだろ。れもんちゃんは、和菓子もグミも、それはそれは可愛く食べるのだ」
案の定、特設コーナーには明太子ちゃんが立っていた。
「明太子ちゃん」と声をかけた。
明太子ちゃんは明るく笑って、
「あっ、オジさん!久しぶり〜!最近見ないから、死んだのかと思ってたよ」
「まだ死んでないよ」
「この前、オジさんのカッパさんに道で会ったよ。神戸に行くって言うから、新快速に乗せてあげたよ」
「そうだったね。ホントに助かったよ。カッパ左衛門とは無事に神戸駅の近くで会えたよ」
「そうなんだ。よかった」
明太子ちゃんは、清々しい笑顔で相変わらず元気だった。
「明太子ちゃん、元気そうだね」
「うん。元気だよ。それと、今日は明太子ちゃんじゃないよ。和菓子ちゃんなの」と、明太子ちゃん、いや、和菓子ちゃんは、特設コーナーに飾られたノボリを指さした。
『甘味処 味自慢 特選和菓子』と染め抜かれたノボリを見ながら、私の口は勝手に、「和菓子ちゃんだよ〜。美味しいよ〜」と言っていた。
和菓子ちゃんはポカンとした顔で私を見ながら、「・・・それ、どういうこと?」
「ゴメン、ゴメン。癖なんだ」
「変わった癖だね。久しぶりだし、張り切ってオマケするから、張り切って買ってね」
「分かった。美味しい和菓子なら、張り切って買うよ。美味しくなかったら、張り切らない。これまで隠してきたけど、実は、私は和菓子マンなんだ」
「えっ!そうなの?」
「うん。そう」
「そうだったんだ・・・で、『和菓子マン』って、何?」
「・・・そう改まって訊かれると答えにくいけど、要は『和菓子好き』ってことだね」
「な〜んだ。普通に言えばいいのに」と笑われた。
「『な〜んだ』とはなんだ!」とムキになって言い返しそうになったが、どう考えても大人げないので我慢した。気を取り直して、
「で、どれがオススメかな?」
「どれも美味しいけど、イチオシは水羊羹だよ」
私は思わず、「水羊羹ちゃん、美味しいよ〜」
「うん。とっても美味しいの。沢山買ってね。キンツバもあるよ」
「キンツバちゃんも美味しいよ〜」
「うん。美味しいの。みたらし団子もあるの」
「『わ〜い』だよ〜。みたらし団子ちゃんも美味しいよ〜」
「特にオススメはオハギだよ」
「オハギちゃんだよ〜。美味しいよ〜」
「・・・オジさん、大丈夫?」
「・・・ゴメン。つい興奮してしまった」
和菓子ちゃんは、少し呆れた様子で、でも嬉しそうに微笑んだ。
結局、馬鹿みたいに沢山の和菓子を買い込んでしまった。
エコバッグは途轍もなく重かった。傘を片手にゼイゼイと息を切らしながら坂を登り、とても一人で食べ切れる量ではなかったので、自宅に戻る前に、隣の家のインターホンを鳴らした。
ドアを開けて出てきた金ちゃんママに、
「お待ち兼ね、特選和菓子のお裾分けだ。これはオハギだ。美味しいよ。これは水羊羹だ。美味しいよ。これは・・・切りが無いな・・・全部まとめて和菓子だ。個数限定の上生菓子セットもあげる。全部まとめて美味しいよ〜」
金ちゃんママは目を丸くして、
「こんなに沢山の和菓子、どうされたんですか?」
「別に盗んだモノじゃない。調子に乗って買いすぎただけだ」
「でも、ウチは3人家族で、こんなに食べ切れないですよ」と金ちゃんママは呆れ顔だった。
「甘えたことを言ってはいけない。私は同じ量を一人で食べなければならないのだ。四の五の言わず、食べなさい。お仏壇に供えて、御先祖様たちにも手伝ってもらいなさい。消費期限は明日だ」
まだまだ十分に重たいエコバッグにフラつきながら、私は家に帰っていった。ズボンの裾は雨でビショビショになっていた。
そして今日は日曜日。れもんちゃんデー。
朝起きると、昨日に続いて和菓子をムシャムシャ食べ出した。大好きな和菓子も限度を越えると、味覚も麻痺し、変な汗が止まらなかった。
これ以上食べると、大事なれもんちゃんとの時間に支障が出そうなので、適当な所で切り上げて、JR新快速に乗って、れもんちゃんに会いに行った。
これだけ甘いモノに食傷していても、れもんちゃんのスイートネスは全くの別次元だった。れもんちゃんは、それほどまでに宇宙一に宇宙一なのだ。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「昨日から飛んでもないの量の和菓子を食べてるんだ」
「どれぐらい食べたの?」と、れもんちゃんが訊くので、オハギが18個、みたらし団子が24串・・・といった具合に説明すると、呆れた様子で、
「それはダメだよ。致死量を超えてるよ。急性甘いモノ中毒で死んじゃうよ!」と叱られた。
「反省した方がいい?」
「当然だよ〜」
私は、しょんぼり反省しながらお店を後にし、神戸駅までの道々、『まあ、結局のところ、史上最強の甘味処も、史上最強の味自慢も、れもんちゃんなんだよなぁ』と考えているのであった。
シン太郎左衛門と和菓子ちゃん(あるいは『父上が色んな人から呆れられる話』) 様ありがとうございました。