ご来店日 2024年09月08日
シン太郎左衛門とチョンマゲ(あるいは「れもん星から遠く離れて」) 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年09月01日
シン太郎左衛門と魔法の本 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年08月25日
シン太郎左衛門(「オイラは陽気な飛行機乗り」) 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年08月18日
シン太郎左衛門(金ちゃんの近況報告) 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年08月11日
シン太郎左衛門(あるいは「見知らぬ隣人」) 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年08月04日
シン太郎左衛門、酔って候 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年07月28日
シン太郎左衛門(あるいは、不可能を可能にする方法) 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年07月21日
シン太郎左衛門とざるソバ(あるいは「どうでもいい話の百連発」) 様ありがとうございました。
ご来店日 2024年07月14日
シン太郎左衛門と『れもんちゃんダンス』 様ありがとうございました。
投稿者:シン太郎左衛門の新作ラップ 様
ご来店日 2024年09月15日
さて、今日は日曜日。つまり、れもんちゃんデー。
朝食を済ませて、ボーっとしていると、シン太郎左衛門が、ジャージのズボンからニョキッと顔を出し、
「新しいラップを作ってござる。聴いてくだされ」と言ってきた。
「『嫌だ』と言っても、歌うんだろうが、ラップかぁ・・・また、ラップかぁ・・・」と、朝からシン太郎左衛門のラップを聞くのが嫌すぎて、髪の毛を掻き毟っていると、
「今回の作品は、我ながら傑作。タイトルは、『A%*gu@tw t&kiy# *ueof#』でござる」
「うわっ、出た!古代オチン語だ。まさか、古代オチン語のラップか?ゲテモノもいいところだ。嫌だ。絶対聴かないぞ!」
「食わず嫌いは、一生の損でござるぞ」
「そんなの、どうでもいい。別に損してもいい。俺は、れもんちゃんに会えたから、それ以上のことは何も望んでない。一生このままでいい」
「いや、そうはいかぬ。聴きなされ」
Yaw#ith cr$edi kit%y&uc
Otr*eg%c in al$l ho*n es&ty%
Ej*f$stiv%c jagd#yt yi&h&f*
・・・
An*dy ju%tf Lemon-ch@n!
We are Shint@ro_z@emons!
「想像よりも長かった・・・ひどいもんだ。かろうじて最後だけ分かった。『我ら、シン太郎左衛門ズ』だ。あと一回『れもんちゃん』とも言ってた。それ以外は何一つ分からなかった」
「Lemon-ch@n は、古代オチン語で、宇宙の秩序を司る万能の女神を意味する貴い言葉でござる。しかし、拙者、『我ら、シン太郎左衛門ズ』などとは言うておらぬ」
「最後に『ウィ・アー・シン太郎左衛門ズ』って言ったじゃないか」
「聞き違いでござる。古代オチン語で『W$ ar% $hol@n t@ro z@em#ns!』とは、『れもん神へ永遠の帰依を誓う』という意味でござる。大変によく出来たラップでござる」
「分かるか!面白くも可笑しくもない」
「うむ。それは残念」
そして、しばらくすると、JRに乗って、れもんちゃんに会いに行った。
れもんちゃんは、今日も今日とて、宇宙一に宇宙一であった。
実に実に楽しい時間であった。
そろそろ、お見送りの時間となったとき、シン太郎左衛門が、前触れなしに、「Uyr%cvu#t fw&yuv#xe iy$g v%jlp・・・」と呪文を唱え始めた。
(まずい!「父親の口を使って勝手に話す魔法」だ!)
シン太郎左衛門が、新作ラップを唄うつもりなのは察しがついたが、最早止めるすべがなかった。
れもんちゃんの部屋で、私は、シン太郎左衛門に、古代オチン語のラップを歌わされた。
Yaw#ith cr$edi kit%y&uc
Otr*eg%c in al$l ho*n es&ty%
Ej*f$stiv%c jagd#yt yi&h&f*
・・・
An*dy ju%tf Lemon-ch@n!
We are Shint@ro_z@emons!
歌っている当人には、何を歌っているか全く分からないのに、れもんちゃんは、とても可愛く陽気にキャッキャッと笑っていた。
普段の私は桁外れの音痴なのに、音程もリズムも狂いがなかった。
歌い終わると、れもんちゃんは、「おもしろ~い。この曲、傑作だね」と言ってくれた。
「ありがとう」と答えたが、正直全く嬉しくなかった。
「ちなみに、最後の一節は、『ウィ・アー・シン太郎左衛門ズ』って言ってるよね?」と訊くと、れもんちゃんは怪訝な表情になり、「違うよ。『W$ ar% $hol@n t@ro z@em#ns!』は、女神を讃える言葉だよ」
「ああ・・・どうしてもそうなんだ・・・それで、この歌、結局、何の歌なの?」
れもんちゃんは、真剣な面持ちになり、「それは・・・秘密だよ」と、予想したとおり教えてもらえなかったが、ちょっと困り顔のれもんちゃんも、また大変に可愛かった。
帰りの電車で、シン太郎左衛門に、ラップの歌詞の意味をしつこく尋ねたが、頑として教えようとしなかった。
「お前は、ひどいヤツだな。教えてくれてもいいじゃないか」
「そういう訳には行かぬ。れもんちゃんが秘密と言うものを拙者が話せる訳がない」
言われてみれば、その通りだった。れもんちゃんには、可愛い秘密が一杯だった。
「ところで、俺も古代オチン語を学びたくなった。お薦めの語学学校とかないか?」
「うむ。れもん星立第一中学校」
やっぱりそうだった。簡単に学べる言語ではないのだ。
れもん星に行けるのなら、私の人生に色々と新しい展開も期待できるだろう。
しかし、私のような凡夫にとって、れもん星は余りにも遠すぎるのであった。
シン太郎左衛門の新作ラップ 様ありがとうございました。