福原ソープランド 神戸で人気の風俗店【クラブロイヤル】 口コミ一覧[モバイル版]

神戸・福原 ソープ クラブロイヤル

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レビュー

れもん【VIP】

れもん【VIP】(23)

投稿者:シン太郎左衛門と電車くん 様

来店日/選択コース:2025年4月27日/

女の子タイプ:

アタリポイント:

我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。
前回書いたとおり、れもんちゃんのアドバイスを受けて、今回のクチコミは、電車くんとシン太郎左衛門の再会をテーマすることに決めた。
ただ、抜き身のシン太郎左衛門を電車に持ち込むことは流石に憚られる。カッパの衣装は頑として受け付けないので、渋々ヤツの要望を呑んで、セクシー・バニーの衣装を作ってやることにした。
土曜日、家にある部材だけでは足りず、ホームセンターで不足の材料を買い込んで、半日かけて作業した。ウサ耳から網タイツ、ピンヒールまで、ネット通販サイト掲載の写真を見ながら各パーツを手作りし、シン太郎左衛門に試着させて、若干の手直しを加えた。
「出来たぞ。着てみろ」
「おお、これはステキなバニーちゃんの衣装でござる」
「それが武士のセリフかよ」
コスチューム一式を身に着けると、世にも奇妙なセクシー・バニーが出来上がった。
一体俺は何をやってるんだ、と実に情けない気持ちになったが、シン太郎左衛門は、鏡の前でポーズを決めながら、
「これは上出来でござる。父上にこんな腕があるとは思いも寄らなんだ」と満足げだった。
「喜んでもらえて嬉しいよ」と心にもないことを冷ややかに言った後、ついでに「俺は小学校の図画工作は、いつも満点だった」と自慢したが、シン太郎左衛門は全く聴いていなかった。鏡に映った自分の姿に見惚れているばかりだった。

そして日曜日。つまり、れもんちゃんデー。いつもより随分早く起きた。
「父上、何故このような時間に目覚ましを鳴らしたのでござるか」とシン太郎左衛門は不満げに目を擦っている。
「れもんちゃんが、今回のクチコミのテーマは、電車くんとの再会がよいと教えてくれたからだ。いつもの時間じゃ、電車くんの運転する電車に乗れないと思ったのさ」
「なるほど。確かに電車くんの電車は朝10時台でござった。しかし、それでは神戸駅に早く着きすぎまするぞ」
「分かってるよ。でも、れもんちゃんが言うんだから、しょうがないよ」
「なるほど。れもんちゃんが言うのであれば、致し方ない」
そう言いながら、シン太郎左衛門は昨日作ってやったセクシー・バニーの衣装を身にまとっていった。
朝食を済ませると、気色悪いセクシー・バニーをジャケットのポケットに入れて、〇〇駅に急いだ。

駅のホームの先頭に立って待つこと、しばし。『電車くん』は、いつもクラブロイヤルの入り口で愛想よく迎えてくれるスタッフさんにソックリなれもん星人にソックリだと聞いていたが、最初に到着したJR新快速の運転手さんは女性だった。
「違う。これはどこにでもあるJR新快速に過ぎない。我々が乗るべきなのは、『スーパーれもんちゃん号』、夢の世界への直行便なのだ」
次に来たのも、何の変哲もないJR新快速だったので、やり過ごした。
そして、その次に到着した電車の運転室を覗いて、「あっ、これだ!」と声を上げてしまった。その運転者さんはクラブロイヤルのスタッフさんにソックリのれもん星人に瓜二つだった。
私は運転室のドアをノックして、出てきた運転者さんに話しかけた。
「君は『電車くん』だね?」
「はい。僕は『電車くん』です」
「はじめまして。私は『父上』だ」
電車くんは少し緊張した様子で、
「・・・僕のですか?」
「そんな訳ない。シン太郎左衛門の父上だ」
「よかった」
「それはお互い様だ。これを受け取ってくれたまえ」
電車くんは差し出されたモノを受け取り、マジマジと眺めながら、「これは何ですか?」
「見てのとおり、セクシー・バニーちゃんだ」
「ちっともセクシーじゃないです」
「そりゃ、そうだ。中身はシン太郎左衛門だからな」
「セクシーどころか、不気味です」
「繰り返しになるが、中身がシン太郎左衛門だから、当然そうなる」
「それで、これをどうしろと?」
「神戸駅まで頼む」
「この前も明太子ちゃんから同じようなことを頼まれました」
「知っている。同種の依頼だ」
「・・・これからも度々こういう依頼があるんですか?一応、規則違反なんですけど・・・」
「当然そうだろうな。度々頼むつもりはないが、今回は、れもんちゃんからの提案だから、受けてもらうほかない」
「よく分からないけど、分かりました」
電車くんは、いいヤツだった。
「ありがとう。大変に助かる。くれぐれも安全運転で頼む」
電車くんにシン太郎左衛門を託すと、私は電車に乗り込み、先頭車両の運転室のガラスにへばりついた。
電車くんは、セクシー・バニー左衛門を運転台に置いた。「出発進行!」と言う声がガラス越しに聞こえた。
しばらくすると、運転室から電車くんの歌声が聞こえてきた。シン太郎左衛門の話にあった『およげ!たいやきくん』の替え歌らしいが、

毎日毎日僕らは鉄板を
曲げて作った電車くん
・・・

と、呆れるほど安直な替え歌だった。
しばらくすると歌が止み、シン太郎左衛門と電車くんの談笑に変わった。何を話しているかまでは分からなかったが、二人は旧知の仲のように和やかに語り合っていた。やがて『元祖れもんちゃん音頭』の熱唱が始まった。電車くんとシン太郎左衛門は、フロントガラスのワイパーのように、揃って体を左右に揺らしながら、

はぁ~、広い世界にただ一輪
可憐に咲いたレモン花
・・・

と自慢の喉を震わせている。かなり異様な光景だった。『元祖れもんちゃん音頭』は長い長い歌なのだが、そのうち二人の動きがぎこちなくなり、私の目には見えない何かによって彼らは揉みくちゃにされていった。『元祖れもんちゃん音頭』に誘われたオチン武士たちが運転室に殺到していることが察せられた。芦屋駅の手前で電車は緊急停車した。
そんな光景を、ギシギシと音を立てるガラス越しに見ながら、私は一人でハラハラしていた。
運転が再開され、二人はまた何事もなかったかのように談笑を始めたが、私はまだ心臓がドキドキしていた。

神戸駅に着くと、私はシン太郎左衛門を受け取って、電車くんに御礼を言った。
セクシー・バニー左衛門は、「今日も実に楽しかった。ぜひまたお会いしたいものでござる」と言って、電車くんと固い握手を交わしていた。

そして、しばらく神戸駅の周辺で時間を潰した後、れもんちゃんに会いに行った。
当たり前だが、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一で、どんな危険を冒しても会いに行く値打ちがあることを再確認した。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、
「今日、電車くんの電車に乗って来たんだよ」
「そうなんだね。また電車くんに会えたんだね」
「うん。でも、電車くんとシン太郎左衛門を運転室で一緒にすると、とっても危険なんだ。必ず緊急停車が起こるんだ。二度とやっちゃいけないって、よく分かったよ」
「そうなんだね。じゃあ、電車くんの登場は今回のクチコミが最後なんだね」
「そうなると思う。本当に危険だからね」
「うん。分かった。安全第一だよね」と、れもんちゃんは、それはそれは優しく微笑んだ。
れもんちゃんは、セクシー・バニー左衛門などとは大違いで、とても賢い娘なのだった。


シン太郎左衛門と電車くん 様ありがとうございます。

める【VIP】

める【VIP】(21)

投稿者:エンドウ様

来店日/選択コース:2025年3月15日/

女の子タイプ:

アタリポイント:

訪問日は一ヶ月以上前ですが、投稿させて頂きます。
とっても笑顔の素敵な可愛らしい子です。
優しく触られるのが好きだそうで、じっくりと体を触りたい自分ととても相性のいい子でした。
感度もとっても良くて、反応がいいのでこちらも一緒に昂ぶるのでとても楽しい時間が過ごせます。
またぜひお伺いしたいと思います。

エンドウ様ありがとうございます。

れもん【VIP】

れもん【VIP】(23)

投稿者:シン太郎左衛門、最後の形(あるいは『無為に過ごされた日曜日』) 様

来店日/選択コース:2025年4月22日/

女の子タイプ:

アタリポイント:

我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。すっかり春の陽気になって、シン太郎左衛門は、カッパの衣装を着たがらなくなった。カッパ姿を見慣れたせいか、裸のシン太郎左衛門に違和感を覚えてしまう。

先週の日曜日。本来れもんちゃんデーなのだが、その日は、れもんちゃんが「女の子休暇」だったので、ただの休日だった。昼前まで寝て過ごした。
目を覚ますと、シン太郎左衛門が枕元に控えていた。正座して、こちらの様子を窺っている。ギョッとした。
「おい、どうしたんだ、裸で。ちゃんと服を着ろ」
「イヤだ!」
「みっともないから、服を着ろ」
「拙者、裸の方がよい」とシン太郎左衛門は逃げ出した。
部屋中追い掛け回し、むんずと捕まえ、無理矢理カッパの衣装を着せた。
「風邪をひかぬように着ておけ」
「やめろ〜!暑い上に、もうカッパの格好には飽き申した。どうしても着ろというなら、別の衣装をくだされ」
「この家には、そんなものはない。どうしてもと言うなら、染料で色を変えてやる」
「そんなことをしても所詮はカッパ。通気性、機能性、その他諸点を勘案して、拙者、セクシー・バニーちゃんの衣装を所望いたす。露出多めでお願い申す」
「ありえんな。俺はコスプレに興味がない。れもんちゃんにすらお願いしたことがないのに、何でお前にそんな格好をさせてやらねばならんのだ」
「一度試されよ。思いの外、萌えるかもしれぬ」
「断る」
そうこうしているうちに、シン太郎左衛門はカッパの衣装を脱いで、「いやはや、暑い暑い」と額の汗を拭っている。カッパ姿を見慣れた私には、抜き身のシン太郎左衛門は異様でしかなかった。
「実に見るに堪えん・・・どうにかせねばならん」
私は書斎からハサミを持ってきて、金ちゃんママにもらったバレンタインデー・チョコのラッピング用リボンが大した意図もなく取ってあったのを適当な大きさに切って、シン太郎左衛門に鉢巻きをしてやった。
「何をしておられる」
「鉢巻きなんだが・・・ダメだ。どうもシックリ来ない」
鉢巻きを外すと、次は新聞紙を四角く切って、折り紙の兜を作った。それをシン太郎左衛門に被せてみたら、その格好が余りにも滑稽で腹を抱えて笑ってしまったものの、急に「何をやってんだ、俺は」と真顔になって呟いた。
「こんなことをして楽しいか?」と、紙の兜を被ったシン太郎左衛門に訊かれて、恥じ入った。
「すまん、すまん。もう大丈夫だ。やっと目が慣れてきて、オチン姿のお前に違和感がなくなった」
「拙者はコスプレでオチン姿をしてるわけではない。元々がオチンでござる」
「そうだった、そうだった」
シン太郎左衛門は「ふざけた馬鹿オヤジめ」と紙の兜を脱ぎ捨てて、
「ところで、父上、『シン太郎左衛門』シリーズは100回で終わるはず。もう遠に100回を越えておりませぬか」
「そう思うだろ?俺もそう考えた。それで、念の為クラブロイヤルのオフィシャルサイトのれもんちゃん(ダイヤモンドかつ永遠の23歳)のページで、『シン太郎左衛門』シリーズの回数を数えてみたんだ。そうしたら、あろうことか20数回分しかなかった」
「さすがに、そんなことはござるまい」
「だろ?だから、もう一度数え直したら、更に回数が減って18回になった」
「誰かが『シン太郎左衛門』シリーズのクチコミを削除しているのでござろうか」
「それはありうる。消されてもしょうがないぐらい下らないからな。消しているのは、れもんちゃんかもしれん」
「へへへ、れもんちゃん、可愛い」
「だろ?『シン太郎左衛門』のクチコミを消しているれもんちゃんを想像すると、それもまた可愛いのだ。何はともあれ、れもんちゃんに100回書くと言った以上、勝手に連載を止めるわけにいかない」
「うむ。れもんちゃんとの約束は絶対でござる」
「ただ、もう完全にネタ切れだし、回を追うごとに、どんどんヒドい出来になっていくだろうな。最後には、れもんちゃんから『もういい加減、シン太郎左衛門シリーズ、止めてほしいよ〜』と言われるだろう」
「なんと、実に悲惨な結末。しかし、れもんちゃんに愛想を尽かされて終わるのは、『シン太郎左衛門』シリーズに相応しい最後でござる」
「お前もそう思ってくれるか」
「おうよ」
我々は互いの手を握って、大きく頷き合った。
れもんちゃんに会えない日曜日は、かくも無為に過ぎていった。

そして、その次の日曜日も、止むに止まれぬ事情があって、またしても、れもんちゃんに会えなかった。

今日は火曜日。臨時れもんちゃんデー。
いつものJR新快速ではなく、とっても特別な普通電車、正式名称『ドリーミング・ファンタジック・トレイン れもんちゃん電車』に乗って、のんびりと各駅停車で、れもんちゃんに会いに行った。

久しぶりに会う、れもんちゃんは、それはそれは宇宙一に宇宙一で、『これでもかっ!』と言わんばかりに宇宙一であった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りをしてもらいながら、
「『シン太郎左衛門』シリーズの最後は悲惨なものだって分かったんだ。でも頑張って書くよ」
「そうなんだね〜。頑張ってね〜」
「うん。でも、早速、次回のテーマが思い付かないんだ。何にしたらいいかなぁ」
れもんちゃんは可愛く首を傾げて思案すると、
「電車くんに再会するっていうのは?久しぶりに金ちゃんやラッピーに会う話でもいいと思うよ〜」
「なるほど、それは妙案だ。ありがとう。そうするよ」
れもんちゃんは、ニッコリ笑顔で頷いた。

れもんちゃんが宇宙一に宇宙一だというのは何の誇張でもなく、若干控え目な表現ですらあることを、知っている人は知っている。

シン太郎左衛門、最後の形(あるいは『無為に過ごされた日曜日』) 様ありがとうございます。

れもん【VIP】

れもん【VIP】(23)

投稿者:シン太郎左衛門とお花見(あるいは「父上、突然真面目になる」) 様

来店日/選択コース:2025年4月6日/

女の子タイプ:

アタリポイント:

我が馬鹿息子、シン太郎左衛門は武士である。
随分と暖かくなってきた。どこも桜が満開だ。先日、家の前で金ちゃんママに出会ったときにも、丘の上の公園が花盛りだと言っていた。ただ、私は桜にも花見にも関心がないし、生まれてこの方、マトモに花見をしたことがない。

先週火曜日は4月1日。朝、出社したとき、建物の入り口で旧福岡支店の連中と出くわした。
「今日からこっち?」と訊くと、
「昨日からだよ~。昨日は引っ越しだったよ〜」
「そうなんだ。で、みんな揃ってどこ行くの?」
「僕たちは旧社屋の1階でお仕事だよ〜」
私の勤め先は、昨年新しい自社ビルを建てて移転したが、すぐそばにある旧社屋、地上3階地下1階のオンボロのビルを倉庫代わりに使っていた。
「それじゃ、引っ越しは、まずガラクタの移動からだったんだね。大変だったね」
「大変だったよ〜。頑張ったよ〜」
「・・・ねえ、その『よ〜』って付けるの止めない?」
「でも、みんな、こうしてるよ〜」
「そうなんだけど・・・みんなでやると、やっぱり会社としては異様だよ〜」
飛んでもないものを流行らせてしまったと少し後悔した。

出社して席に着くまでもなく、社長から呼び出された。先週のクチコミに書かれている一件で、お詫びの高級和菓子の贈呈式かと思い、喜んで社長室に入っていくと、社長は「よく来たよ〜。僕は社長ちゃんだよ〜。君は今日から新しい部署に異動だよ〜」と、どうでもいい話を始めた。
「そんなことより和菓子ちゃんだよ〜」と言い返すと、
「和菓子はまだ買ってないよ〜。今日の夜、買いに行ってあげるよ〜」
「じゃあ、今日は、もう家に帰るよ〜。また明日だよ〜」と言って、部屋を出ようとすると、
「帰っちゃダメだよ〜。君は今日から旧福岡支店メンバーのリーダーちゃんとして頑張るんだよ~。福岡組の組長だよ〜。その肩書きで名刺も作り直してあげたよ〜」
「そんな名刺、人に渡しにくいよ〜」
「とにかく、新しいお仕事ちゃんを頑張るんだよ~」
「どんな仕事か聞いてないよ〜」
「福岡組ちゃんは『秘密のお仕事ちゃん』をするよ〜」
「意味分かんないよ〜。可愛い秘密がいっぱいなのは、れもんちゃんだよ〜。れもんちゃんは可愛いよ〜。スゴ腕だよ〜。〇〇〇(自主検閲済)だよ〜。宇宙一に宇宙一だよ〜」
「お仕事ちゃんの中身は、そのうち話すよ〜。とにかく早く旧社屋に行って、福岡組ちゃんのみんなと仲良くするんだよ〜」
みんなで昼ご飯でも食べるようにと1万円札を渡されたが、これじゃ少ないと、もう1枚巻き上げた。

旧社屋に行くと、計11人のオッサンが暇そうにしていた。
知ってる顔も二、三人はいたが、取り敢えず自己紹介をし合って、
「で、どういう仕事か聞いてる?」と尋ねたが、みんな首を振って、「知らないよ〜。『秘密だよ〜』って言われたよ〜。何をするのか分からないけど、頑張るよ〜」
「何やるか知らないのに、どう頑張んの?ヒドい話だな・・・ところで、みんな、その『よ〜』って言うの止めない?」
「イヤだよ〜。止めないよ〜」
「いやいや。よく考えたら、実物のれもんちゃんは『よ〜』なんて滅多に言わないし、ましてや、いい年したオッサンが『よ〜』なんて、おかしいよ」
「止めないよ〜。それよりお仕事ちゃんが分からないから、暇すぎるよ〜」
「・・・その『ちゃん』づけも止めない?『ちゃん』は可愛い人や可愛い動物にだけにしようよ。れもんちゃんとかワンちゃんとか、ホントに可愛い人や動物だけに・・・」
「イヤだよ〜。それより暇すぎて死にそうだよ〜」
勝手に死んどけ、と言いたくなったが、グッと堪えた。
「よし、こうしよう。天気もいいし、この近くの川の土手には桜が咲いてる。これから、みんなでお花見をして親睦を深めよう」
「『わ〜い』だよ〜。それがいいよ〜。お花見ちゃんで、親睦ちゃんだよ〜」と、福岡組の面々は大はしゃぎだった(念の為に言っておくと、福岡組に福岡県出身者は一人もいない)。
「嬉しいよ〜。僕たち、朝御飯を食べてないから、お腹ペコペコちゃんだよ〜」
「喉もカラカラちゃんだよ〜」
「2階にブルーシートちゃんがあったから持ってくるよ〜」
(コイツらメチャメチャだな・・・)と思ったが、口には出さなかった。

爽やかな春の日、河原までの道々、彼らは誰から教わったのか、『元祖れもんちゃん音頭』の一番を大声で歌っていた。私は彼らのノリに全く付いていけなくて、妙な孤独感を味わった。
土手の桜並木は満開だった。
彼らは口々に「桜ちゃんがキレイだよ〜」と感心していた。
適当な所にブルーシートと広げると、「ここに2万円あるから、コンビニで君たちの好きなモノを買ってきたらいいよ。私は朝御飯をちゃんと食べてきたから、缶コーヒーだけでいいからね。ブラックでね」
「僕は、おにぎりちゃんがほしいよ〜。お菓子ちゃんもほしいよ〜」と誰かが言うので、
「好きなモノを買ったらいいよ」と返すと、
「僕はお弁当ちゃんがほしいよ〜。チーカマちゃんもほしいよ〜」と別の誰かが言うので、
「いいよ」と答える。
また、別の誰かが、「僕は唐揚げちゃんがいいよ〜」
「好きなモノ、買えって言ってんだろ!」
「じゃあ行ってくるよ〜」
11人のオッサンたちは嬉しそうに出掛けていった。

彼らが行ってしまうと、私は一人ブルーシートの上に横になって、桜を見上げた。これが何桜なのか知らなかったし、桜に関してなんの蘊蓄も持ち合わせていなかった。確かにキレイなモノだとは思ったが、
「それでも、れもんちゃんの方がずっとずっとキレイだよ〜」と独り言を言っていた。
しばらくウトウトと居眠りをしてしまっていたが、やがて福岡組のみんなが大声で話しながら帰ってくる物音に目を覚ました。声の方向に視線をやると、全員、両手に500mlの缶ビールを持って、グビグビ飲みながら歩いてくる。
「ビールちゃん、美味しいよ〜」とか言っている。中にはすでに足元が怪しいヤツもいる。
思わず「おい、お前ら、こんな朝から飲むヤツがあるか!」
「ここに合計11人いるよ〜。組長ちゃんも飲んだら12人に増えるよ〜」
何故か『ビールのようなアルコールの入ってるものは買っちゃダメ』と言っておかなかった自分の方が悪い気がしてきた。それに全員すでに取り返しがつかないぐらい酔っ払っていた。
「まあいいや。それでビール以外は何を買ったの?」
「ビールちゃんの他にはビールちゃんだよ〜」
「おにぎりとお菓子は?」
「買ってないよ〜」
「俺のコーヒーは?」
「買ってないよ〜。自分で買ってくればいいよ〜」
こんなマヌケなことを言いながらニコニコしている彼らを見ていると、もう何でもよくなってきてしまって、
「・・・僕もビールちゃん、飲むよ〜。一本ちょうだいだよ〜」
「沢山あるよ〜。はい、これ、あげるよ〜。美味しいよ〜」
よく冷えた缶ビールを受け取り、プルタブをグイッと引き上げ、グビグビっと一呑みすると、「苦いよ〜。美味しくないよ〜」
「そんなことないよ〜。美味しいよ〜」とみんなはグビグビグビっと喉にビールを流し込み、「美味しいよ〜」と声を揃え、その勢いのまま、

はぁ〜、広い世界にただ一輪
可憐に咲いたレモン花
甘い香りに誘われて
出来た行列、五万キロ

と合唱を始めた。

・・・
優しい、可愛い、美しい
宇宙で一番、れもんちゃん

「その歌は『元祖れもんちゃん音頭』だよ〜」
「知ってるよ〜。名曲だよ〜。小さなカッパに教わったよ〜」
「作詞・作曲シン太郎左衛門だよ〜」
「そんなヤツ知らないよ〜」

そんなやり取りをしながら、普段アルコールを口にしない私は急に気分が悪くなっていった。
「『おえ〜』だよ〜。気分が悪くなってきたよ〜」
「ブルーシートに横になってたらいいよ〜」
「そうするよ~。『おえ〜』だよ〜」

ブルーシートに横になった途端、私は気を失ってしまった。

「組長ちゃん・・・組長ちゃん・・・」
揺り起こされてしばらくは、事態が呑み込めずボーッとして黙っていた。
何で俺は川の土手にいるのか、このオッサンたちが誰なのか、なかなか記憶は甦らなかった。
「もう夕方だよ〜。おウチに帰る時間だよ〜」と、福岡組の一人に抱き起こしてもらった。爽やかな春風に満開の桜から花びらがハラハラと散っている。
まだ微かに頭が痛かったが、私は福岡組のみんなと『元祖れもんちゃん音頭』を元気に歌いながら、旧社屋に帰っていったのであった。

そして今日は日曜日。れもんちゃんデー。
JR新快速で、れもんちゃんに会いに行った。
福岡組のメンバーたちでさえ知っていて、今更言うまでもないことではあるが、れもんちゃんは宇宙一に宇宙一だった。それに、れもんちゃんは宇宙一の〇〇〇(自主検閲済)だった。
帰り際、れもんちゃんにお見送りしてもらいながら、「この前、お花見に行ったよ」
「お花見、楽しいよね」
「ところが全然楽しくなかったんだ。ほとんど気を失ってたし」
「大変だったね」
「そうなんだ。4月になってから無意味に大変なんだ。仕事もせずに9時5時で親睦だからね。ずっと『元祖れもんちゃん音頭』を歌っているし」
「だから声が枯れてるんだね」
「そういうこと」
「身体に気を付けてね」と、れもんちゃんは優しく微笑んだ。

れもんちゃんは『よ〜』なんて本当に稀にしか言わないし、本当にステキで真面目な頑張り屋さんだ。
これまで散々ふざけ散らした私だが、根は大変真面目な人間だったことを今更ながら思い出した。
そして、今回のクチコミにシン太郎左衛門をタダの一度も登場させていなかったことに今になって気付いたのであった。

シン太郎左衛門とお花見(あるいは「父上、突然真面目になる」) 様ありがとうございます。

ゆあ

ゆあ(22)

投稿者:島中清蔵様

来店日/選択コース:2025年3月29日/

女の子タイプ:

アタリポイント:

先日の投稿はボツですか。ボツでもいいですが、その内容は伝えておいてください。プレーヤーはいつも最高ですが。お礼日記の遅さだけを気をつけていただきたいです。私は1番の本指名でありまいとおもっています。他の本指名の方も早いお礼日記を望んでいろと思いますよ。

島中清蔵様ありがとうございます。

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